ギガンティックドライブとは、エニックス(現スクウェアエニックス)が販売したPS2専用ソフトである。
開発は初代リモートコントロールダンディや地球防衛軍を制作したサンドロット。
概要
主人公である月岡直人(他二人の主人公を選択可能)が操作する機人によって、ネクタル放射線に満ちた、本来ならば生命が進出する事の出来ないはずの宇宙を越えてやってきた機械の巨人、ヴォルガーラを撃退する。
機人は鉄人28号のように、コントローラによってそれぞれの四肢や腰などを動かさなければならず、少し特殊な操作感ではあるが、慣れさえすれば微妙な操作も自在に可能であり、上達していくのが自分でも分かる。
よって、簡略操作も選択することは出来るが、よりこのゲームを楽しみたいのならば、本来の操作方法であるノーマル操作によってプレイする事を強くお勧めしたい。
マップ上には様々な建造物があり、戦闘によって派手に壊れていく。
時には主人公と機人との間で遮蔽物となってしまう事もあるので、移動の邪魔になる場合に機人に破壊されたり、視界確保のための高台となったり、ロケットパンチの射線にあったせいで吹き飛ばされてしまったりする事もしばしば。
マップの建物をいくら破壊してもゲームの進行に大きな影響は無いものの、一部の登場人物の生活に影響を与えてしまう。幼馴染がバイト先を失って路頭に迷ったり、オペレータのマンションを壊した時には嫌味まで言われてしまう。サンドロットはドSなのだろう。
なお、かの地球防衛軍は、もともとこのゲームの物理エンジンや効果音などを流用することによって低予算で制作されたSIMPLE2000シリーズの作品である。
使用できる機人
- 機人ヴァヴェル
唯一絶対にして、完全なる機人。速度・装甲・パワー、それぞれのバランスが高いレベルで纏まり、変形こそ出来ないものの、装備開発によって高速移動用のギガンティック・ブースターを装備できるため、あらゆる面において非常に使いやすい。
アルケミック・ドライブの元素は「火」。格闘戦において優れた能力を発揮する、主人公格の機体である。
ブレストファイヤーやロケットパンチなど、某鉄の城を髣髴とさせる武器が多い。
パワーが溜まると、三分間のみ出力を高めて戦闘能力を増大させる、ヴォルカニック・モードへの変形が可能となるが、時間制限を越えると暴走して恐ろしい事になるらしく、強制敗北するので気を付けよう。
劇中では自我を持っているかのような行動が数多く見られ、重要イベントにもっとも多く絡んでくる機人である。
封印されている武装は破滅の咆哮、ジェネシス・クライ。半径150mを更地にする衝撃波である。
- 制空機ライオール
飛行要塞に変形できる機人。機体重量が軽く、三機の中では最も機敏に動けるが、攻撃力や装甲強度は劣る。
しかし、それを補って余りある動作の速さは魅力。左腕に内蔵された武器の電撃砲も、他の機体の内臓武器とは一線を画する性能を持ち、飛行形態で現場に空からアプローチする事も出来るため、使い勝手が非常にいい。
封印されている武装は両腕部の超振動ブレード、魔剣・神薙。これを発動した後のみ使用できる必殺の一撃、”滅毘”はゲーム中に存在するあらゆる敵を即死させる。
なお、少々手間がかかるが、対戦において変形して上昇→変形解除、ビルの上に立つ→変形して上昇と言った行為を行う事で、誰にも手の出せない高みへ昇る事が出来る。
この状態でライオールの上から手投げグレネードによって爆撃を行われると絶対に勝てないため、最強説が囁かれる機体の一つである。
- 要塞機グラング
自走要塞に変形できる機人。重火機を大量に搭載したパワータイプの機体である。
と言っても、ヴォルガーラにはファントム・システムが健在な限り射撃兵器が通用しないため、結局は格闘戦をさせられる羽目になるのだが。
挙動は鈍いが、変形すれば長距離の移動は楽である。
封印されている武装は鉄拳・神壊。必殺のアッパー、アイアン・タスクはヴォルガーラを空の彼方へ打ち上げる。
なお、対戦においてはフォートレスモードに変形して相手の操縦者を轢く、という行動への対処が非常に難しいため最強説が囁かれる機体の一つである。
ちなみに、機人はネクタル放射線と呼ばれる有害な放射線によって宇宙開発の行えない人類の代わりとして宇宙へと出て行くために作られた作業用ロボットである。最初から戦闘用として作られたのはヴォルガーラに対抗すべく作られたヴァヴェル、そしてその試作型のみであり、他は急遽改修された機体だったりする。
この設定から、そもそも人間を乗せる意味がなく、またその目的から不可能であるため、搭乗スペースがなく外部操縦型なのは当然の有り様なので、コックピット作れとか言ってあげないでください。
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