サンドボックスとは、英語で「砂場」の事である。日本語では、コンピュータシステムの保護のためにソフトウェアの動作を制限するように作られた環境を指す場合が多い。
なお、Wiki などで誰もが練習のために自由に編集できるようにしたページの事も、サンドボックスと呼ばれる場合がある。
サンドボックス(コンピュータ)
コンピュータ定義におけるサンドボックスとは、要するに「特定のプログラムを、保護された特定領域のみで動作させることにより、その外の領域への影響を最小限に抑えよう」という環境のことである。サンドボックスの考え方は Java などのプログラミング言語や Google Chrome のような Web ブラウザに取り入れられている。
ソフトウェアは、バグがない事は理想ではあるが、現実としてソフトウェアは人間が作る物なので間違いが含まれる可能性を完全に除外することはできない。そこで、ソフトウェア(の一部分であるモジュール)をできるだけ外部に影響を与えない環境下で実行する事で、バグによるシステムへの影響を最小限に食い止めよう、というのがサンドボックスの考え方である。
たとえば、ファイルの読み書きをする必要の無いモジュールは、ファイルの読み書きができないように作ったサンドボックスの中で実行する事で、バグにより重要なファイルへ誤って書きこんでしまう危険性を避ける事ができる。
サンドボックス(ゲーム)
ビデオゲームにおける「サンドボックス」とは、ゲームの進行に関わるタスクやクエスト類が存在せず、プレイヤーが自分なりに目的や目標を決めて遊んでいくゲームデザインである。有名なタイトルでは「Minecraft」がそれにあたる。
これはサンドボックスという文字通り砂場遊びと同じもの。砂場は例えるならワールドであり、そこにスコップ、バケツ、磁石などの初期アイテムが用意されている。プレイヤーはこの砂場でトンネルを作ったり、バケツで砂ケーキを作ってみたり、磁石で砂鉄を集めたり、タカシくんとミユキちゃんが作った砂山をタミヤの1/16RC レオパルド2A6で潰したりする。決められたタスクをこなすのではなく、自分でタスクと遊び方を決めるわけだ。
サンドボックスではないフリーロームのゲームでは、TESにせよGTAにせよアサシンクリードにせよ、進行は自由であってもプレイヤーには何らかのが目標が課せられる。そしてプレイヤーが目標をクリアすることで、物語が展開したり、マップのロックが解除されて新たな場所に行けるようになるなど、ゲームが進行していく。クリア後の継続プレイが可能だったとしても、そこには少なくとも物語の始まりと終わりがあり、進行のフラグも存在している。
サンドボックスはそういった(クリアしなければならないような)目標自体が基本的には存在せず、チュートリアルを兼ねた目標や実績が多少ある程度で、プレイヤーに強制的に課せられることはない。プレイヤーは放り込まれた世界で、自ら「何をやるか」「何からやるか」「何を目的とするか」を決定し、全く自由に行動し好きなように遊んでいく。大抵は「これを達成したらゲームクリア」という概念も存在しない。
サンドボックス(wiki)
そのwikiの理念に囚われず、自由に書いたり消したりできる記事である。その性質上、正式な記事とは見做されないのが一般的である。
主な使い方としては「編集操作の練習」「推敲のための下書き」「適切な時期まで掲載すべきでない内容の一時保管」「掲載の可否について他者から意見を聞きたい内容の例示」等がある。
ニコニコ大百科においてはユーザー記事をサンドボックスとして用いることができる。
また、「テスト記事」という記事も存在するため、こちらも使用することができる。
関連動画
「プログラミング関連用語の一覧」に載ってたから書いてみたけれど無さそう。
関連項目
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