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強襲機甲師団シュトルム・パンツァー(STURM PANZER)とは、日本の書籍メーカーである。
また、同社が発行する一連のストーリーブックの名前、およびその劇中に登場するヨーヨーチームの名前である。
概要
21世紀初頭、米国で大規模テロが発生した。
これにより20世紀の東西冷戦体制は終わり、
世界の対立構造は、国家vsテロ組織の構図へと変わりつつある。
世界各国軍は、新たな戦場に適した新型兵器の開発に着手していた。
2013年、日本ではヨーヨーを武器とした新世代格闘技、
「ヨーヨーフィスト」のチャンピオンリーグが人々を熱狂させていた。
軍需産業マーシャルインダストリが運営権を持つ中堅チーム、
「シュトルム・パンツァー」は、新型ヨーヨー「ステルスオーガ」と、
エンジニアの火野霞美(ひのかすみ)をチームへ派遣。
ステルスオーガに搭載されたバイオスピナーシステムにより、
超人的な戦闘力を得たシュトルム・パンツァーだが、
バイオスピナーシステムには重大な欠陥があった。
そして「ステルスオーガ事件」によるリーグ失格と、
翌2014年の出場停止処分を受けてしまう。
霞美は2015年のリーグ復帰に向け、改良型バイオスピナー搭載機
「エクリプスオーガ」を開発する。エクリプスオーガと、
そのサポートメカである「レオスナイパー」と「シュナイダー」の使い手を
探し求めていた。霞美の高校時代の同級生、氷浦豪機(ひうらごうき)は
エクリプスオーガの使い手になることを決意。そして霞美の美貌と
バイオスピナーシステムにより、豪機の人格は変貌してゆく……。
2012年より構想、2013年1月1日より活動開始。
G&K(元帥)の構想による上記のようなストーリーを軸にした、ストーリーブックの出版販売を行う。
挿絵はプロの漫画家に発注している。
その莫大な原稿料を回収するため、ストーリーブックは1万数千円程度と非常に高価である。
その代わり、ストーリーに登場するヨーヨーがおまけでついてくる。
書籍であるにもかかわらず、ヨーヨーの流通を使ってヨーヨー専門店で販売されるのが特徴。
また、ヨーヨー大会にも出店およびスポンサードしており、そちらでも購入可能。
しかし書籍の流通ルートがないため、普通の本屋さんはおろか、アニメイトやゲーマーズにも置いていない。
したがって、世間的にはヨーヨーメーカーとして認知されており、公式サイトでも「ヨーヨーメーカー」と名乗っているが、あくまでヨーヨーはおまけである。
おまけのヨーヨーも一切手を抜かず、最先端のバイメタル機種をリリースし続ける。
トッププレイヤーの使用にも耐えるものであり、競技会での使用実績もあるが、他メーカーが出さないような癖の強い機種が多い。そのため、熱狂的なファンも多いメーカーである。
おまけのヨーヨーはユーザーのニーズよりも、ストーリーの都合が先行して開発されている。
完結編(10巻-14巻)に突入に際して、2017年前半にそれ以前のヨーヨーは生産終了となっており、現在それらの機種は在庫のみの販売となっている。
ヨーヨーと一緒にストーリーブックも絶版になったが、再販の有無については未定。
元帥がヨーヨージャムのファンであるため、ストーリーやおまけのヨーヨーにヨーヨージャムの影響が強く見られる。
また、ストーリーブック内でヨーヨージャムの特集が組まれたり、ヨーヨージャム・ナイトムーブズシリーズを意識した機種「NM9」を発売している(ヨーヨージャム許可済み)。
また、ヨーヨーの設計に一般ユーザーが興味を持つことにも肯定的である。
「ステルスオーガ66」がおまけについてくるストーリーブックには、全機種の図面が掲載されている。
なお、完結編が終了する2018年内には、メーカー自体の終了が予定されている。
終了の宣言自体が珍しいヨーヨー業界において、活動期間が定められている例は他にない。
ストーリーブックは14巻にて完結となり、公式サイト上では2018年12月31日付で著者によるあとがきが書かれている。
コンセプト
当初からバイメタル専門メーカーを掲げており、モノメタルはあくまでも廉価版として扱われる。
全編を通じた主なコンセプトは「ヨーヨーはおまけ」「サイズDベアリング主力」「精度より回転力」「ヨーヨージャムリスペクト」の4点に集約された。
ヨーヨーはおまけ
ストーリーブックにヨーヨーが付属しているという販売形式だけではなく、ヨーヨーの設計自体がストーリーの都合に合わせられている。
例えば「シュトルム・パンツァー・YUKIKO」は、ストーリーブックに登場するキャバ嬢(に扮した人物)・Yukikoが名刺代わりに配るヨーヨーというコンセプトから設計がなされている。
サイドフェイス面は大きなプリントと電話番号などの書き込みができるように、凸部がない。
かぶせられているポリアセタール樹脂は内部が中空だが、これも性能ではなくストーリー上の理由である。
ヨーヨーの性能欄に「攻撃力」などという言葉が出てくるのは本メーカーぐらいのものである。
前述の通り、ストーリーの終了と共にメーカーそのものが終了予定であり、ヨーヨーだけでなくメーカー自体も、ストーリーのために設立されたものである。
サイズDベアリング
表記 | 内径 | 外径 | 幅 | 通称 |
サイズC | 6.35 | 12.70 | 4.76 | ジャム大径 |
サイズD | 5.00 | 11.00 | 5.00 | HSPIN |
ヨーヨージャムをリスペクトして誕生したメーカーだが、ヨーヨージャムが採用したサイズCベアリングではなく、サイズDベアリングを主力と位置づけている。
上記の表の通り、サイズDベアリングの方が径が小さい。これは、スリープ時間が長いというメリットと、滑りが悪いというデメリットを併せ持つ。
この特徴は、回転力を重視するシュトルム・パンツァーのコンセプトに合致しており、メーカーは「バイメタル」「超軽量」「サイズD」の3要素が揃うことにより真価が発揮されるとしている。
一方で、サイズDベアリングのよさを気軽に体験してもらうべく、廉価版モノメタル機種の「D-スターター」、「D-ファランクス」等もリリースしている。
重量級のヨーヨーや、ヨーヨージャムのオマージュ色が強い「NM9」や「覚醒のエクリプスオーガ」ではサイズCを採用している。しかし元チームヨーヨージャムのメンバーであったZhaoYuan Liu(PHENOM野郎)のシグネイチャーモデルである「ライジングフェノム」はヨーヨージャムのフェノムをインスパイアしながらもサイズDを採用しており、基本的にベアリングサイズは重量によって決まる。
精度より回転力
バイメタルのヨーヨーを多数リリースしており、機種の多くが回転力重視の設計である。
これは元帥が「ヨーヨージャム・ナイトムーブズ5」を見てからバイメタルが主力となる時代を予見して「シュトルム・パンツァー・ステルスオーガ」の量産体制を整えたことに始まる。
ここでいう「回転力」とは、物理用語でいう慣性モーメントのこと。
「回転力」とは、ヨーヨーショップが使う定義不明の用語だが、ユーザー間の使われ方から本メーカーはそのように推測し、慣性モーメント重視の設計を行っている。
第1号「ステルスオーガ」の時点で、リムに真鍮を用い、なるべく外側に配置することでギリギリまで慣性モーメントを高める設計だった。
この設計はブレの危険が高くなるが、本メーカーはそれよりも他メーカーにない個性を取っており、良くも悪くも癖の強いヨーヨーが揃っている。
バイメタルのリムの合体およびベアリングロックの調整がハンドメイドの手作業という都合もあり、活動初期の段階では上記コンセプトを考慮してもブレがひどいと問題になることがあった。しかし2016年頃から機種によってはハンドメイドからヨーヨー専門工場での組み立てと検品に移行しており、回転精度は特に問題となっていない。
このようなコンセプトから、バイメタル機種は総重量に対するリム重量が公式サイトに掲載されている。他メーカーで類似の例は、「ヨーヨージャム・スーパースピンファクター」(リム重量比80%)ぐらいしかない。
製品
- SY-001 ステルスオーガ
- SY-001 ステルスオーガMK-Ⅱ(全話通して劇中登場無し)
- SY-002 レオスナイパー(「ヨーヨーラボラトリ・A-01 Style」OEM)
- SY-002 レオスナイパーMK-Ⅱ
- SY-002 レオスナイパーMK-Ⅱ7068Ver.(ボディー素材がA7075からA7068に変更し形状も変更)
- SY-003 シュナイダー (「ヨーヨーラボラトリ・ELAN」OEM)
- SY-003/6 シュナイダーMK-Ⅱ
- SY-004 エクリプスオーガL(ルナ) (シグネイチャー名義は火野霞美)
- SY-005 エクリプスオーガR(レイ) (シグネイチャー名義は火野霞美)
- SY-006 シュナイダー・ブレードアタックモード
- RY-007 YUKIKO
- SY-008 サウスポーレオスナイパー
- WY-008 PAKFA(パクファー)
- WY-009 NM9(エヌエムナイン、Night Moves 9と呼ぶ場合もある)
- SY-010 獅凰滅砕陣!!(しおうめっさいじん、英名はL.O.E.P!!)
- RY-011 凱龍閃(がいりゅうせん)
- SY-012 覚醒のエクリプスオーガ (英名はEclipse Ogre Arousal)
- RY-013S NEWS/SA(ニュース・スペシャルエージェント)
- RY-013F NEWS/FA(ニュース・フリーエージェント)
- SY-014L ステルスオーガ ファイナルエピソードVer.
- SY-014R レオスナイパーMK-ⅡファイナルエピソードVer.(セット販売のみ。製品としては7068Ver.と同じ)
- D-スターター
- D-ファランクス
- D-Zi 7068
- DX-1000 S2ブレードアタック
- Stone River Sky(ストーンリバースカイ)
- DX-2000 ライジングフェノム(PHENOM野郎=ZhaoYuan Liu=刘昭远シグネイチャーモデル)
- SY-066 ステルスオーガ66 ※66percentブランドとして発売。
所属
- 著者 G&K(元帥)
- 挿絵モノクロイラスト 六条公園(1-6巻) 亜美寿真(新1巻、6巻-14巻)
- 挿絵カラーイラスト 亜美寿真 山田サトシ
- ブランドロゴデザイン 渡辺悟志
- 13巻表紙イラスト/Stone River Skyロゴ/ポストカードデザイン アトリエ海百合
- ZhaoYuan Liu(PHENOM野郎)
関連動画
関連商品
関連項目
- ヨーヨー
- ヨーヨーメーカー・ショップ一覧
- 薄い本
- ヨーヨージャム
- ヨーヨージャム・ナイトムーブズ
- おっぱいマウスパッド 「Yukiko」およびストーリーブック7巻セットの一部店舗購入特典。
- ヨーヨーラボラトリ 初期の機種がOEMであるほか、設計にオーナーの薄野が関わっている。
関連リンク
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