ジャベルとは、特撮作品「仮面ライダーゴースト」の登場キャラクターである。
演:聡太郎
概要
アランに仕える眼魔。眼魔世界の大帝=アランの父であるアドニスからある計画を早急に進めるために派遣された。アランの命令に従うべき立場であるが、アランの目的とは別の任を請け負っているらしい。
彼は眼魔世界における幹部怪人に相当する存在でもある。
人間の姿から眼魔眼魂を使って眼魔スペリオルという姿に変身。戦闘能力は高く、仮面ライダーゴーストと仮面ライダースペクターの二人を相手にしても圧倒的なパワーでねじ伏せるほどの実力を持っていた。
一方、欠点としては豆腐メンタルという面が作中の多くで見られた。
上述の通り、生身及び怪人態での実力は非常に高いものの、頭脳の方はあまり優秀とはいえず。
物語序盤では巨大な怪物であるグンダリを自身の独断で召喚。それも撃破されてしまいアランから咎められてしまった。
作中では1クール目の終盤より登場。
登場からしばらくの間はゴーストとスペクターの総力攻撃にも耐えるほどのタフネスを見せるが、ゴーストの強化フォームである闘魂ブースト魂には敵わず。必殺技の「オメガドライブ・ブースト」をくらい撃破された。
が、何食わぬ顔で復活を果たし、再び勝手にグンダリを召喚してグンダリと一体化、ライダーたちを圧倒するが今度はスペクターのフーディーニ魂によって倒された。
英雄は何度死んでも甦る(ネタバレ注意!)
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※※注意※※ ここから先は『仮面ライダーゴースト』のTV本編のネタバレが含まれています。 見たくない人は、ブラウザバックしてください。 |
一宿一飯の恩
ジャベルが復活を果たしたのには理由がある。眼魔の世界は身体と魂が別に管理されており、魂は眼魂にされ身体は謎の装置に保管されている。つまり今までゴーストたちが戦っていたのは魂のみのジャベルだったのだ。
そしてアランの兄・アデルの手によって身体ごと三度目の復活を果たしたジャベルは新たに眼魔ウルティマという姿に変身する力を与えられた。ゴーストとスペクターとネクロムを相手取っても圧倒する力を持ち、特にアデルの命でアランをつけ狙うが、ゴーストのグレイトフル魂によって撃破(三度目)された。
しかしそれでもまだ生きておりアランの前に現れるが、人間世界が眼魔世界と同じ環境にされた影響で身体に不調をきたしているせいでろくに戦う事ができなかった。
のちに空腹の状態で大天空寺の前に現れ、自身の死を悟るが、現れた御成に身体の不調を貼り薬で治してもらい、おむすびを差し出される。
その一宿一飯の恩を返す為、今に御成を手にかけんとしていたイゴールの前に現れた彼は、初登場時のような戦闘能力を見せ、イゴールの眼魔スペリオルを文字通り瞬殺し、御成の危機を救ったのだった。
主君との別れ
だが、一宿一飯の恩で御成を助けたのは、ほんの一時休戦に過ぎない。彼はイゴールによる襲撃事件の後にすんなりとタケル達の仲間になったとは言い難く、未だに敵対していたままであった。
イゴールの件からしばらく後に発生したアイドル襲撃事件の裏で行われていた、サンゾウとの修練を終えたアランの前に現れた彼は、主君との最後の決着を付けるために眼魔スペリオルに変身して戦闘を行う。
しかし、サンゾウに信念を認められ「仲間達」を手に入れたアランにとっては、もはや強敵ですらなかったらしく、終始圧倒されてしまう。戦闘の末には新武器のガンガンキャッチャーから放たれた必殺技の「ネクロムデストロイ サンゾウ」でトドメを刺され撃破(四度目)されてしまった。
戦闘後にアランは「ただ死に場所を探す戦いに信念はない、そして私と共に戦ったのは''家来ではなく仲間だ''」と吐き捨て去る。
つまり、彼にとっての「生きる意味」であった筈の主君にして、かつて「個人の命など意味が無い」と人間の命を弄んでいた"完璧な世界の王子"アランはもう既にこの世にはいなかったのである…
「生きる意味」とは「生涯を掛けて見つけるもの」
かつて主君であったアランと別れた事により「生きる意味」を失った彼は迷走。自暴自棄に陥った彼は眼魔スペリオルの姿で大声を上げつつ森の中で暴れまわっていて、付近を通りかかった旅人から「青鬼が暴れしている」という不可思議事件と間違えられてしまった。
その後、事件現場に不可思議研究所一行が駆けつけてきたのだが、特徴的な声と姿からジャベルとバレてしまう。興奮状態のジャベルは仮面ライダーゴーストに止められ、タケルに代わって御成が説得を試みようとしたのだが、御成の説得に対して耳を貸す筈もなく、大声を上げながら森の奥へと逃げてしまう。
それからは、悪戦苦闘の末、御成がジャベルを捕まえたものの、捕まえた反動で二人が巻き添えになり崖下へと落下してしまった。
崖下のジャベルは落下の衝撃の影響で気を失っていたものの、同じく崖下に落ちていた御成によって助けられる。気絶から目覚めた彼は御成に現在の胸中を打ち明かすが、主君を失ったショックに対しての精神的ショックが非常に大きかったらしく、かつて王国に仕える誇り高き戦士だったとは思えないほどの非常に弱弱しい態度まで衰弱していた。
その時の彼はお腹を空かしていたのだが、御成にかつて大天空寺で食べたおにぎりと共に「勝つ」と中の人ネタに掛けたメンチカツが入ったお弁当を差し出される。またしても御成からの援助を受ける事になった彼だが、食事する傍らで今度こそ御成からの励ましの説法を受け、その際に
「生きる意味」について、生涯を掛けて見つけるもの
という事を学んだ。
それからはタケルが英雄達と共にジャベルに代わって幹部眼魔に就任したジャイロが変身した眼魔ウルティマとの戦いの場に御成と共に駆けつけたのだが、終始御成と共に戦いの行末を見届けた。
戦いが終わってからは、御成が彼の相談役になる事を告げ無言で立ち去る。
その後の彼は、「生きる意味」を見つけることや贖罪を兼ねての人間界の散策を始めるのであった…
悪くはないですな。誰かのために体を張るのも…
御成と別れたジャベルはその後、各地を転々としていたようだが、デミア・プロジェクトの始動の頃合いになり再登場。デミア・プロジェクトが始動した際に人々がアデルに浸食してしまう様子を見て困惑する様子が見て取れた。
危機を感じていたらしく、少し後に御成達の前に戻ってきたのだが、アイザージャイアントのレーザーをかつての主君であったアランの身代わりとして喰らい、「悪くはないですな。誰かのために体を張るのも…」と満足そうに嘆きつつアイザージャイアントに取り込まれてしまった。
その後はタケルが激闘の末にグレートアイザーを倒し、タケルがグレートアイと心を通わせた後は、タケルの願いによって元の姿に戻ったのだが、アランの身代わりになったのが主君に対しての「最後の務め」だったらしく、全ての戦いが終わった後は、御成に大天空寺への入門を嘆願。修行僧として第二の人生を歩む事を決意した。
大天空寺に入門してからはグンダリ!グンダリ!と叫びつつ境内の床掃除を一生懸命行う、非常にストイックな姿勢が見られた。新たな戦いが始まろうとしていた際に、御成が不可思議研究所の継続を表明した際には、御成についていくのではなく、シブヤ・ナリタと一緒に修行を行いつつ「生きる意味」を見つけると思う決意を示す。
物語完結後は、新生不可思議研究所のメンバーの御成とナリタが大天空寺から追い出されてしまった一方で、彼はシブヤと共に大天空寺に残留。その際の彼はタケルのお目付け役を御成に代わって任されているようだ。
眼魔スペリオル
身長:205cm
体重:109kg
特色/力:高速移動、エネルギー波による攻撃
彼が特殊な眼魂を用いて変身したアバター。眼魔における上位怪人に相当する存在でもある。
登場当初は彼の専用戦闘フォーム的存在だったのだが、後に眼魔世界における上位眼魔の多くがこれに変身出来る様になり、最終的に上級戦闘員の様な扱いになった。
グンダリ(ジャベル融合態)
身長:18.1m
体重:20.2t
特色/力:尻尾の先端に装着されたクローや、頭部の角による攻撃。口から噴射する超高熱のエネルギーフレア。
自身が召喚したグンダリと融合した事によって変化した形態。 通常とは異なり、眼の部分の色が眼魔スペリオルと同色のクリアグリーンになっている。
融合と同時にスペックの強化も施されていて、通常よりも強力な防御力を誇る他、頭部には超硬化ホーンも装備し攻撃的になっている。
眼魔ウルティマ
身長:201cm
体重:112kg
特色/力:優れた格闘能力、触れた物体を腐食させる
眼魔ウルティマ・ファイヤー
標的を確認、排除開始します
身長:217cm
体重:152kg
特色/力:炎を自在に操る能力
眼魔ウルティマに変身したジャベルが祈りの間のモノリスより現れた謎の存在(ガンマイザー)に取り憑かれた事により誕生した形態。 意識が乗っ取られているのか、声も大原さやか氏に変更されている。
グレイトフル魂との戦いの際に劣勢に追い込まれたジャベルに謎の存在が取り憑いた事でこのフォームへとチェンジしたのだが、グレイトフル魂の初登場補正のせいか、折角の強化フォームの割にはあっけなく倒されてしまった。一体何だったんだ…
余談
- グンダリを勝手に召喚した事を咎められた件でジャベルはファンの間で「グンダリ無駄遣いおじさん」というろくでもないあだ名で呼ばれるようになってしまった。
この呼び名はキャスト陣も知っているらしく、ジャベル役の聡太郎がテレビ朝日のゴースト公式ブログ
で言及しているほか、アラン役の磯村勇斗が自身のブログ
で「ゴーストのキャラを家族に例えると何ですか?」というファンからの質問に答える記事の中で、
ともはや家族でもない例え方でこの呼び名に言及している。よく見たら掃除機呼ばわりされているシブヤも大概であるが。タケル…次男
マコト…次男
アラン…長男
オナリ…お父さん
アカリ…お母さん
カノン…末っ子長女
ナリタ…犬
シブヤ…ルンバ
ジャベル…グンダリ無駄使いおじさん
関連項目
- 仮面ライダーゴースト
- アラン(一応の上司)
- 御成(一宿一飯の恩がある)
- 橘朔也(ある意味、似たようなキャラ)
- 門藤操(上記同様。同期のニチアサ特撮にて登場した似たような精神面の持ち主)
- 平成ライダーの登場人物一覧
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