スカルマンとは、
概要
正式なタイトルは『怪奇ロマネスク劇画 スカルマン THE SCULL MAN』。1970年『週刊少年マガジン』で読み切りとして掲載された。『仮面ライダー』の原型となった作品としても有名。1998年には正式な続編として島本和彦が描いた萬画『スカルマン THE SCULL MAN』がコミックアルファで掲載された。
「”仮面をつけたヒーローもの”をやりたい」とテレビ局から話が持ち上がった際、石ノ森は当初十字をイメージした「クロスファイアー」なるデザインだったが、インパクトが弱いと自ら没にし、髑髏の仮面をかぶり本作をモデルとした『仮面ライダースカルマン』を提案する。平山亨プロデューサーは賛同したものの、テレビ局側からは「食事の時間に骸骨のキャラクターは困る」と言われNG。スカルマンのデザイン性を惜しんだ石ノ森は、スカルマンの顔が昆虫に似てることに気付き、スタッフや子供の意見を取り入れて、バッタをモチーフとした『仮面ライダー』が誕生した。
あらすじ
このあらすじは原作版(石ノ森)について解説します。
コウモリ、オオカミ、ワニの姿に変身する獣人により巻き起こされる獣害事件、電子工学研究所を爆破した髑髏の仮面の男、この一連の謎を追っていた私立探偵所長・立木は、ふとしたきっかけで暴力団「神楽組」の跡取り・神楽達男に出会い、彼を部下に迎え入れる。やがてスカルマンの正体と、スカルマンの狙いが財界の大物・千里虎月であることが明らかになり、スカルマンは獣人ガロと共に千里邸へと襲撃、虎月とその孫娘・麻耶に対し、両親を殺した復讐を果たそうとするが……。
登場人物
- スカルマン
- 残虐な事件を次々と起こす仮面を被った謎の人物。その目的は15年前、3歳の頃に両親を殺害した正体不明の権力者に復讐することである。数年前から事件をおこしていたが、その権力者の報道規制によりその存在は世間一般には知らされていない。
- ガロ
- スカルマンに仕える謎の男。オオカミ、コウモリ男、ワニ男と3種類の獣人に変身できる。
- 神楽達男(かぐらたつお)
- 暴力団「神楽組」の跡取り。襲われた所員を立木興信所へ運んだ縁で所員となり立木と共にスカルマンを追う。
- 立木(たちぎ)
- 立木興信所の所長。正体不明の権力者の命令で15年間もスカルマンを追っている。
- 千里虎月(ちさとこげつ)
- 巨大な財閥や政党を牛耳る日本の黒幕。スカルマンの両親の殺害を命じた正体不明の権力者である。
- 麻耶(まや)
- 千里虎月の孫娘。テレパシーで相手に意志疎通することができる。
テレビアニメ
2007年4月28日から7月21日までフジテレビ系各局にて放送された。全13話。制作はボンズ。シリーズ構成、キャラクターデザインは出渕裕。監督はもりたけし。前日にはアニメの前夜祭的イベントとして実写ドラマ『スカルマン~闇の序章~』が4月21日に放送された。MEIMU作画のコミカライズ版も発売されている。
内容は原作を思わせる情報の断片も語られているが、ストーリーは原作とは異なる独自のものとなっている。スカルマンのデザインは現代風に大幅に変更された。骸骨のようなフェイスマスクで覆い、コスチュームもダークなイメージを強調したものとなっている。『サイボーグ009』や『仮面ライダー』など石ノ森作品のキャラクターやオマージュしたネタが多い。
関連動画
関連項目
- 漫画作品一覧
- アニメ作品一覧
- 石ノ森章太郎
- 仮面ライダー
- 仮面ライダースカル(特撮「仮面ライダーW」に登場するライダー。デザインはこの作品をオマージュしている)
- 仮面ライダーSPIRITS(村枝賢一による漫画作品。作中の滝和也が扮する滝ライダーはスカルマンモチーフ)
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