ダフトパンク(Daft Punk)とは、フランス出身のトーマ・バンガルテルとギ=マニュエル・ドゥ・オメン=クリストの2人組である。
ロボコップのような仮面を装着している。見てのとおりロボットである。1999年9月9日9時9分に機材の爆発事故によって重症を負い、意識を取り戻したときにはロボットとなってしまっていたという。トーマ享年24歳、ギ=マニュエル享年25歳という早すぎる不幸であったが、ロボットになってしまった今も曲を書き続けている。
概要
1994年にシングル『The New Wave 』でデビュー。
1997年、ファーストアルバム『Homework』発売。220万枚を売上げた。しばしば90年代の名盤に数えられるこのアルバムは、くすぶっていたフレンチシーンの火付け役だったとも言われる。 初のワールドツアー「daftendirekt」も行なっている。
2000年12月、シングル『One More Time』が発表された。これが大ヒットし、次作への期待が一気に高まる
2001年4月、セカンドアルバム『Discovery』発売。全世界で大ヒットとなり、日本でも30万枚を売り上げ、Pitchfork誌の00年代名盤ランキングでは3位になった(One More Timeは同誌の00年代ベストソングで5位)。このアルバムにはシリアルナンバー付きのカードが付属しており、それでインターネット上のサービス『Daft Club』に入会できた(2003年に同サービス終了)。2003年、松本零士とコラボレーションしたアニメーション映画『Interstella 5555 (The 5tory of the 5ecret 5tar 5ystem)』を発表。
2005年5月、サードアルバム『Human After All』発売。6週間ほどでつくられたというこのアルバムは、前作と打って変わってシンプルで無機質だった。このころ衣替えし、現在よく見られる革ジャン仕様になった。
2006年初めにワールドツアーを行うことを発表。サマソニにトリとして出演し、そのライブの一部が動画でも見られる。マッシュアップとライブセットを駆使したもので、ライブ中に二人がいたピラミッドはダフトパンクのひとつのアイコンとして定着した。2007年12月に再来日公演を行なっている。ライブツアーの終盤にライブ盤『Alive 2007』を発表。
2009年の第51回グラミー賞ではダンス部門2部門(ベストシングル賞:「Harder Better Faster,Stronger」、ベストアルバム賞:『Alive 2007))を初受賞。
2010年、映画「Tron: Legacy」のサウンドトラックを手がけ、サウンドトラックアルバム『Tron: Legacy』をリリース。サントラ作品として久しくビルボートアルバムチャートTOP10入りを果たす。本人たちも映画内でDJ役として出演している。
2013年には『Human After All』以来の新作『Random Access Memories』をリリース。
先行シングル『Get Lucky』も含めて、全英チャートをはじめ世界中のレコードランキングを制覇。アルバムの方はとうとうビルボード200でも首位を獲得した。
2014年、第56回グラミー賞にて、『Get Lucky』が年間最優秀レコード・年間最優秀ポップデュオ/グループ、『Random Access Memories』が年間最優秀アルバム・ 年間最優秀ダンス/エレクトロニカ・年間最優秀エンジニア・アルバムの計5部門にノミネートされ、全てにおいて受賞を果たした。
授賞式では、『Random Access Memories』の参加ミュージシャンに加え、スティーヴィー・ワンダーも特別ゲストに招いて、往年のアナログレコーディング風景を模したライブを展開し、話題を呼んだ。
2021年2月22日、YouTubeに投稿した動画(リンク)の中で、解散を表明した。
そのほか
- 二人は中学生からの付き合いで、ダフトパンクとしてデビューする前はDarlin'という名義でレコードを出したりしていた(これには現Phoenixギタリストのローラン・ブランコウィッツもいた)。このDarlin'のレコードをプレスから「daft punk(おろかなクソパンク)」と酷評された。これがdaft punkの由来らしい。
- 二人が人間であったときも写真では仮面などを使って顔を隠していたため、素顔の写真は多くない。
- トーマの父親、ダニエル・ヴァンガルドはシンガーソングライター/プロデューサーとして有名。Gibson BrothersやOttawanなどのディスコグループを手掛けた。そのほかに『Yamasuki Singer's』という「偽日本」がコンセプトの謎グループをやっていたりした。このYamasukiの曲で『Aieaoa』は、2010年FIFAワールドカップのオフィシャルソング『Helele』のリミックス元だったりする。
- 二人とも個人レーベルを持っていて、別々でも活動したりもしていた。特にトーマは1998年にスターダストという名義でアンセム『Music sounds better with you』を生み出した。この曲は『One More Time』への布石だったといわれている。このごろはどちらのレーベルも活動を休止している。
- 映画にも興味があるらしく、映像プロダクションを持っている。松本零士とコラボしたり、映画『Electroma』を撮ったりした。『Electroma』はサードアルバムと似たような内容となっていて、大っぴらに全upされてしまっていて見ることができる(劇中で出てくるフェラーリは東日本大震災のチャリティーオークションに出品された)。
- 子供のときにみた『宇宙海賊キャプテンハーロック』の影響で松本零士のファンであったため、ミュージックビデオの製作を依頼したようである。この映画にはセカンドアルバムがそのまま使われており、動画サイトにupされているので見ることができる。
- 公式ライブ映像は存在するが、画質が良くない。プロ撮った映像もあるようだが、オーディエンスが撮ったものを継ぎ合わせた映像(画質悪)を公式として出している。
- 海外では、ニコニコで言う「やってみた系」でよくネタにされる。ヘルメットを作ったり、踊ってみたり、演奏してみたりと様々なバリエーションがある。
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