HFOとは、以下のものを指す。
- 次亜フッ素酸の化学式。水素(H)-フッ素(F)-酸素(O)
- 高頻度振動換気法(high frequency occilation)のこと。人工呼吸法の一種。
- Human Fighter Otokoの略称。TRPGの世界で用いられる用語。この記事で解説する。
HFOとは、Human Fighter Otoko の略称である。
時として、Human Fighter Otome の略称として用いられることもある。
概要
種族的な特徴に乏しい『人間』と、技能的な特徴の少ない『戦士』の組み合わせであり、硬派で純粋なこれといった特徴のない脳筋前衛キャラクターである。
- 人間なのでエルフやドワーフなどといったファンタジー異種族に与えられる、特殊能力や有利なステータス補正を持っていない
- 戦士なので魔法が使えない。物理攻撃に強いだの物理攻撃無効化だのといった敵が天敵
- 回復魔法なども唱えられない為、自身による負傷やバッドステータスの治療が困難。
- 戦士なので、盗賊のような鍵開け、罠解除と言った器用な芸当も不得意。
- 男キャラなので、女の子のようにチヤホヤされたりエロいシーンで出番があったりもせず地味。
……といった特徴を持つPCが該当しやすい。
特に古めのシステムなんかだと、高めの耐久力から、仕事が『壁』『被害担当艦』に終始してしまいがちで、忙しく働くスペルキャスター様を守ったり、より高い攻撃力を持つアタッカーがすぐ動けるように扉を開けてやったり、盗賊が解除失敗した罠を喰らったり、暇なので馬の世話を担当したりと、非常にパーティ内地位の低いポジションになってしまう事がある。こうした切なさを端的に揶揄する言葉がHFOである。
こうした没個性化を防ぐ為、女の子にする、珍しい武器を使う、スキルを工夫する、特徴的なロールプレイをする、などプレイヤーによって様々な試行錯誤がなされている。
ただ、誰しも一度は使ったことがあるであろう親しみやすく判りやすく使いやすいスタンダードな性能と不器用なキャラ性にはファンも少なくない。
某所で開催されたHFOのみでD&D(D&D3.5版)をプレイする「HFO決起集会」が発端になり、HFOと言う言葉、HFOの知られざる個性や魅力がTRPGファンの間で認知されるに至り、カルト的な人気を持つジャンルとなった。
(特にD&D3.5版の戦士は、前衛として強力な対抗馬足りうるバーバリアンやパラディン等が存在する為、単技能として見た場合非常にしんどい)
戦士魔法〈がんばる〉〈がまんする〉を駆使してどんな困難にも全力でぶつかっていくしか出来ない様は、時にある種の感動すら呼び起こす。
派生語として女性PCを差すHuman Fighter Otomeと言う言葉も生まれた。女性キャラなので原義のHFOよりは個性や出番に恵まれていると言えなくもないが、性能的には(女性限定の補正が無い限りは)HFOと変わりない。
なお、システムによってはHFOは強力になり得る素地を持っていたり、また仕事が多かったりする事もある。昨今のシステムには、戦士と言えど豊富な戦闘スキルなどを駆使して戦闘で立ち回ることが出来るなど、戦士が暇にならないような工夫がされている事も多い。
関連動画
関連項目
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