ナインボールとは
- ビリヤードのゲームの一つ。1から9までのカラーボールを番号順にポケットに落としていき、最後に9のボールを落とした者が勝ち。
- フロムソフトウェアのアクションゲーム「アーマードコア」シリーズに登場するAC。
1.ビリヤードにおけるナインボール
ゲームの流れとしては
- バンキングで先攻・後攻を決める。(じゃんけん等でも可。)
- 先攻のプレイヤーがブレイクショットを行う。
その他のゲームと同じくボールをポケットできなかった場合は相手プレイヤーに交代となる。 - ブレイク後は1~9の番号順にボールをポケットしていき、最終的に9番をポケットしたプレイヤーの勝利である。
勝利条件は9番のボールをポケットすることであるため、ブレイクショットで9番がポケットされたり(ブレイクエース)、
他の的球に当ててから9番をポケットしたりしても勝利となる。
また、手球が一番小さい番号以外の的球に当たったり、手球がいずれの的球にも当たらなかったり、
手球が的球に当たってもテーブル上のいずれの球もクッションに当たらずポケットもされなかった場合にはファウルとなる。
なおこれはルールを大雑把に簡略して書いたものであり、他にもルールに細かい差などがあるため
詳しくはWikipediaを参考されたし。
2.アーマード・コアにおけるナインボール
トップランカーレイヴンであるハスラーワン(声:檜山修之)が駆るAC。
エンブレムは黒い球体に金色で9と書かれた、ビリヤードのボールを意識したものとなっている。
ネット上の通称としては、その設定から⑨と書かれることが多いが、現在⑨は複数の意味を持つ(詳しくは⑨の項目を参照されたし)。→9(ニコニコ大百科)
赤と黒のツートンカラーで配色された中量二脚の機体で、武装として、腕にパルスライフルとブレード、肩にグレネードランチャーと小型ミサイルを搭載している。パルスライフルによって打ち出される光球がビリヤードのボール、グレネードランチャーの砲身がキューをイメージしている。
また、ナインボール=セラフと呼ばれる戦闘機形態に変形が可能な機体も登場する。
その他、アナザーエイジではナインボールと対戦するミッションが存在。
ナインブレイカーでは用意された訓練を全てクリアすることでナインボールと対戦することができる。
※以下ネタバレ※
ハスラーワンは表向きは伝説的な強さを持つトップランカーレイヴンであるが、その正体は世界の均衡を脅かすイレギュラーな存在を排除するために、レイヴンズ・ネストが大量に保有している実働部隊(ナインボール)を操作するAIである。
つまり、実際にはハスラーワンというレイヴンは存在しないことになる。
初代やマスターオブアリーナの最後で複数体のナインボールが現れるのも、AIによる操縦だからこそできる芸当と言えるだろう。
もちろんこの事実は隠蔽されているため、一般世間にはハスラー・ワンという一人のレイヴンとして認識されている。
アーマードコア2でトップランカーレイヴンに送られる称号がナインブレイカー(「ナインボールを打ち破る者」の意)であったり、アナザーエイジでセラフと共に隠しボスとして登場したりと、後の時代にも名を残すこととなる。
また、アーマードコア2のアリーナにエイトボールという名の機体を駆るハッスルワンというレイヴンが登場する。エンブレムは黒い球体に金色で書かれた8の字、説明文には「伝説のレイヴンの後継者と自称」と、要するにニセモノである。その強さは推して知るべし。
初代ACにおけるナインボール
最終ミッション「レイヴンズ・ネスト」に登場。
ここに至るまで、ランキング1位ということ以外に何の情報も無かったナインボールが、満を持して登場する。
このミッションには、正確な視点移動と、シビアなブースト管理を要求する長い長い縦穴が登場する。シリーズ一作目ということもあり、基本動作に慣れきっていないプレイヤーは大いに苦労することになる。この竪穴を登り切った後、プレイヤーに追い打ちをかけるように、頭部COMが無機質な音声でナインボールの登場を告げる。攻撃力はかなりのもので、グレネードランチャーの威力はもとより、右手のパルスライフルは三連射が出来る特殊なもので、プレイヤーのAPをたちまち削っていく。(以下ネタバレを含む)これを切り抜けた先には、更なる上りの竪穴があり、ここで2機目のナインボールが登場する。もちろんその強さも変わらない。ただし、このミッションの成功条件には、ナインボールの撃破は含まれていないため、2機とも無視して振り切ってしまえば、かなり余裕を持った状態でクリアすることもできる。
最終ミッションまで現れない不気味さ。長い縦穴を苦労して登った矢先、無音の空間に響き渡る「ナインボール確認」のボイス、その後徐々に近づいてくる不気味なブースト音。悠々飛び回る相手に対して、足場が悪い場所での戦闘を強いられ、しかも反則じみた威力の武装で攻撃される。まさかの二機目登場、など、こうした要素が複合することで、ナインボールに対しての「強敵」や「畏怖」といったイメージが出来上がったものと思われる。実は撃破しなくてもゲームクリア自体は可能だが、撃破しないとランキング1位になる事が出来ず、以降、撃破してもランク1位になる事は出来ない為、クリア前に撃破する必要がある。
マスターオブアリーナにおけるナインボール
シナリオの要所ごとに顔を出し、終盤では主人公と直接戦闘をするようになる。ただ、初代ACで猛威を振るった三連射の特殊なパルスライフルは、プレイヤーも使用出来る本来の性能のものに修正されてしまった。また、アルゴリズムも貧弱で、ステージも戦いやすい構造であったため、ナインボールそれ自体にはかつてほどの強さは無くなった。(以下ネタバレを含む)一方で、存在それ自体の不気味さは健在であり、初代ACの設定に則し、複数機が登場する。撃破したはずなのにアリーナに名前が残っていたり、二体を同時に相手にする戦闘もある。また、量産されたナインボールが何台も立ち並ぶ光景はプレイヤーの不安感を煽った。
当作品の真打は、最終局面で登場するナインボール=セラフである。
変形機構によって、自機のACが軽量級であってもとても追いつけないほどのスピードで移動し、数々の高火力の武装に加え、一撃で大量のAPを奪うブレード光波を放つ。油断すればこちらはたちまちボボボボボしてしまう。また、ミッションをすべてクリアした後に再戦すると強化されたセラフと戦うことが出来るが、非常に強い、トラウマ級などと評されるのは大体こちらのセラフである。ナインボールはやはり強敵であった。
嘘か真か、ナインボール=セラフについてフロム・ソフトウェア社内では変形させるか否かで揉め、殴り合いに発展したという。
そしてあるフロム制作ゲーにて…
Another Century's Episode:Rにて、まさかの敵としての参戦。(諸事情により音声はない)ある条件を満たすと、最終ステージのACEコア戦とラスボス・フォーシーズン戦の間に登場。
ちなみに、このナインボール・セラフ(作中表記)は、ある惑星(地球、あるいは地球から移民した星の一つ)から本作の舞台である惑星"エリア"に入植する際にその星の人々が持ってきた機動兵器であると設定されている。
装備は出典元であるMoAのデザインから更に肩に追加パーツが付いており、全体的なデザインもリファインされている。パルス・ミサイル・ブレード・チェーンガンといった従来式の装備に、オービットによるオールレンジ攻撃や光学迷彩、更にはプライマルアーマーを搭載しておりアサルトキャノンをぶっ放すことも可能と言う容赦のないフル装備である。
が、ボスラッシュの中継ぎということで、それほど強敵ということではない。EX_HARD以外は。
この機体はEXミッションで使用可能。1000機の雑魚を単騎で殲滅するその挙動に酔いしれることができる。
ニコニコ動画では
ナインボールのテーマ曲である「9」や、ナインボールを中心とした動画が数多く上がっている。
そのほか、何故かMUGENでナインボール=セラフが作られており、MUGEN関連の動画でも見かけることがある。
関連静画
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関連項目
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