ハンスとは、ライトノベル「この素晴らしい世界に祝福を!」に登場するキャラクターである。
アニメ版の担当声優は津田健次郎。
この項目は、この素晴らしい世界に祝福を!第4巻及びアニメ2期のネタバレを含みます。 未読、未視聴の方は注意して下さい。 |
概要
水と温泉(ついでにアクシズ教の総本山)の都『アルカンレティア』にて混浴温泉に入ろうとしたカズマは先客である男女の会話を聞いてしまう。
この男こそがハンスであり、彼はアクシズ教を潰すための計画を進めていることを女(ウォルバク)に報告していたのだ。
カズマは事前にこの町の温泉が汚染されているという情報、そして会話の内容から彼が魔王軍の関係者であり事件の元凶だと勘づくが、最近死んだばかりでありこれ以上面倒事には関わりたくないとスルーしてしまった。
その後、アクアがこの街を守るために奔走した結果、怪しい人物としてハンスが浮かび上がった(この時、全て知っていたカズマは仲間達に怒られた末に逆ギレした)。
ダクネスが(カズマ達の策で無理矢理)実家の名前を使い、ハンスが温泉を汚染した指命手配となったことで彼の計画は潰えた…と、思いきや、彼は最後の手段として源泉自体を潰そうと動き出したのである。
源泉に向かったカズマ達はハンスを発見、白を切ろうとする彼であったが、そこにウィズがいたのが運の尽き。『擬態能力で管理人に化けたこと』、『デッドリーポイズンスライムの変異種であること』、『昔魔王城にいたこと』全てをバラされてしまう。勿論、ウィズに悪気はなかった。
本性を現した彼は、とうとうカズマ達パーティを迎え撃つため『魔王軍幹部』として戦闘体勢に入った…!
容姿・能力
普段の容姿は筋肉質で背の高い茶髪の男である。しかし、後述の擬態能力から恐らくこの姿は犠牲者となった人間のものではないかと思われる。
その正体は『デッドリーポイズンスライムの変異種』。スライムといえば、誰でも知っているRPGに登場する雑魚モンスターである…が、この世界のスライムは決して雑魚ではない。
この世界のスライムの特徴は、『物理攻撃は効かず、魔法耐性もある。悪食であり張り付かれたら消化液で溶かされるか口を塞がれ窒息させられる』という厄介なモンスターなのである。
魔王軍幹部たるハンスは、『触れただけで即死級の毒』、『食べた者に擬態できる能力』を備えており、その戦闘の高さから幹部の中でも高い賞金がかけられている。
さらに『本能に従った形態』に変身すると、何もかもを取り込み捕食、どんどん巨大化する液状体へと変化する。その容姿はダクネスが「毒さえ無ければペットにしたい!」というほど見事な毒々しい色のスライム。
この形態の場合、高エネルギー&高カロリーの物が優先して捕食される。しかし、最期はそれが仇となることに…。
決着
スライムの亜種と聞き、ゲーム知識で雑魚だと判断したカズマだったが、上記の能力を聞かされたことで皆を連れて一目散に逃げ出した(ダクネスは名残惜しそうにしていたが)。
その後、アクシズ教徒を護りたいというアクアの願いを聞いたカズマは最後の源泉に向かったハンスに追い付き、再戦。その途中で、源泉の管理人に擬態するためにハンスが管理人を捕食した事が明らかになる。だがその事実が、同じ魔王軍幹部であり、生前は『氷の魔女』と呼ばれていたウィズの逆鱗に触れた。
自身と相性の悪いウィズの魔法により窮地に立たされたハンスであったが、最後の仕事を果たすために源泉に自分の肉片を放り投げる。アクアの支援魔法を受けたカズマによりほとんどが撃ち落とされるが、一歩及ばず源泉は汚染されてしまった。
さらに、ハンスは本能のみの巨大スライム体となり、周りの木々を吸収し肉体を増大、全てを汚染しようとする。魔力を消費しすぎたウィズでは巨体を凍らせる事ができず、めぐみんの爆裂魔法では毒の肉片が飛び散り源泉のある山自体が汚染されてしまう。
詰みかと思われたその時、ダクネスが持ってきていた土産用の饅頭をカズマが発見。理性を無くしたハンスは、高カロリーな饅頭に誘われるように源泉から離れてしまう。
そこにめぐみんが爆裂魔法が放たれ、ハンスの巨体は小さな残骸になってしまう。その状態のまま、カズマから魔力をドレインしたウィズが魔法により全ての残骸を氷漬けにし、最後はアクアの魔法によって全て浄化された。こうして、魔王軍幹部であったハンスは無事討伐されたのであった。
アニメ版にて
アニメ2期にも登場。声優はブルーアイズ大好き社長でお馴染み津田健次郎。
小説と同じくアクシズ教を滅ぼすための計画を実行するが、所々に変更点がある。特に、最後の決着は大幅に変更されていた。
まず、初登場のシーンでカズマに正体を見破られていない。これにより、源泉に毒を入れる場面を見られるまで犯人と気付かれなかった。
そして、彼がアクシズ教徒による強引な勧誘の数々によって精神的にだいぶ参っていたことが描写された(小説版では軽く触れた程度であった)。
特に彼が大量の入信書、そして石鹸と洗剤を握りしめて「全速前進石鹸洗剤石鹸洗剤…」と死んだ目で呟く姿は必見。めぐみん「飲める」カズマ「えっ」
源泉の山に入ってからのウィズによる暴露、そして再戦でのウィズの逆鱗に触れて右腕を氷漬けにされる所までは同じだが、アニメ版ではすぐに本能を解放し、巨大スライム体となった。
更に、アクアを「神を騙る魔女」として追い掛けてきたアクシズ教徒達がハンスを発見、撒き散らされる毒を必死に浄化し続けるアクアを見て彼女の今までの説得を信じ、饅頭や石鹸を投げ付けて応戦し始めた。
この時、スライムの本能に従い木でもなんでも食べる筈のハンスだが饅頭は食べたのに石鹸と洗剤は食べなかった。カズマ「スライムでも選り好みするのか…」
戦いの中で、カズマはハンスの体内に人の骨が漂っているのを発見。捕食された管理人はまだ完全に消化されておらず、骨さえ残っていればアクアの手で蘇生可能という事を聞いたカズマはある作戦を思い付く。
カズマが放り投げた饅頭によって、捕食対象を饅頭とカズマに切り替えたハンス。源泉からハンスを引き離した後、カズマは仲間を信じて崖から飛び降りる。それを追ってきたハンスの触手に飲み込まれ、骨だけに消化されるカズマ。
そこにめぐみんの爆裂魔法とウィズの『カースド・クリスタルプリズン』を叩き込まれ、肉体を完全に氷漬けにされたハンスは沈黙した…。
と思いきや、氷の中からハンスの本体が登場。その見た目だが…どうみても紫色の毒々しいホイミンです。本当にありがとうございました。
この状態でも能力に劣化は無く、周りの人間を全員捕食して元の姿に戻ると宣言するハンス。頼りのウィズも魔力を使い果たした今、状況は絶望的かと思われたが…
源泉の浄化を終え、アクシズ教徒の声援を受けたアクアがハンスに突撃。ゴッドブローを炸裂させるも、物理無効であるハンスには効果がなく、そのままアクアを取り込もうとする。
しかし、あんまりありがたくないアクシズ教教義を復唱する教徒たちの信仰心によりアクアの力が増大、信者を傷つけられたアクアの怒りが込められた神の一撃、『ゴッドレクイエム』がハンスに叩き込まれた。
最期の瞬間、目の前のアークプリーストが忌々しいアクシズ教徒の崇拝する女神であると確信しながら、ハンスは完全に消滅した。
その後
ハンスによる汚染は全て浄化されたが…アクアの全力浄化によってアルカンレティアの温泉は全てただのお湯になってしまい、結果的にアクシズ教徒の財源を潰すというハンスの目的は達成されてしまったのだった。
当然、アクアは浄化の犯人とされ、ハンス討伐の賞金は全て賠償金として消えたあげく、街から追い出されてしまったのであった。
なお、小説版では街のアクシズ教幹部はアクアの正体に気付き、さらに浄化された水が強力な聖水として売り出せば温泉以上の経済効果が出ることを確認したため、次回アクアが訪れた時はこっそりもてなすように手配している(アニメ版では描写が無いため不明)。
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- アクア(この素晴らしい世界に祝福を!)
- めぐみん(この素晴らしい世界に祝福を!)
- ダクネス(この素晴らしい世界に祝福を!)
- エリス(この素晴らしい世界に祝福を!)
- ウィズ(この素晴らしい世界に祝福を!)
- ゆんゆん(この素晴らしい世界に祝福を!)
- バニル(この素晴らしい世界に祝福を!)
- 魔剣の人(この素晴らしい世界に祝福を!)
- 佐藤和真
- クリス(この素晴らしい世界に祝福を!)
- この素晴らしいMADに祝福を!
- ベルディア
- 紅魔族
- ダスト(この素晴らしい世界に祝福を!)
- アイリス(この素晴らしい世界に祝福を!)
- カズめぐ
- シルビア(この素晴らしい世界に祝福を!)
- 爆裂魔法
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