バージル(デビルメイクライ)とは、『Devil May Cry』シリーズの登場人物。
概要
青いロングコートに、腰に構えた日本刀「閻魔刀」がシンボル。普段は髪をかきあげ、オールバックのような髪型にしている。髪を下ろした時の姿はダンテに瓜二つである。「閻魔刀」と、自らの魔力によって生み出す「幻影剣」を駆使して戦う。
プレイアブルバージルはそれに加えて、近接武器に格闘出来る「ベオウルフ」と、「閻魔刀」と二刀流できる「フォースエッジ」が使用可能になっており、4SEでは、フォースエッジのみのスキルが追加され、そのモーションはどこかの誰かが剣で振るう姿と一致させる。5ではフォースエッジはミラージュエッジに変更されている。
その存在は『Devil May Cry』のころから確認されていたが、キャラクターとして本格的に登場したのは『Devil May Cry 3』から。『Devil May Cry』でのバージルについてはこちらを参照 → ネロ・アンジェロ
各ゲームにおいて
Special Edition(以下、3SE)ではプレイアブルキャラクターに昇格。ただしダンテ編との違いは初頭のOPムービーと戦闘BGMのみで、ステージは全てダンテ編と同じ。
その後、2015年に発売された『Devil May Cry 4 Special Edition』でも3SE同様に、プレイアブルキャラクターとして操作可能に。(4SEではバージルだけでなく、レディ&トリッシュもプレイアブルキャラクターとして操作可能。)
また、バージルは2020年の『Devil May Cry 5』のDLCキャラとしても操作可能。SE版ではバージルは最初からついてくる。また、通常版とSE版では一部の技の威力が異なっている。
カプコンから発売されている対戦格闘ゲーム『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』にも参戦している。
DLCとしてネロ・アンジェロ(鎧着用の方ではなくスパーダコスチュームの)も追加されている。
新生DMCこと『DmC Devil May Cry』にも登場しているが、ダンテと同様に、ナンバリングシリーズの設定からかなり変更されており、ムンドゥスに支配された世界に抵抗しているレジスタンスのリーダーとなっている。ダンテは当初兄を知らず、後にその存在を知ることとなる。
設定
家族構成
父親は伝説の魔剣士こと「スパーダ」、母親は人間の女性「エヴァ」。
スパーダとエヴァの間に、双子の兄として生まれる。「ダンテ」の兄である。
また、DMC4の主人公ネロの父親である可能性が4の小説版で示されていた。(この時点ではあくまで可能性)
その後、2013年3月にカプコンから発売されたデビルメイクライシリーズの公式設定資料集『デビルメイクライ 3・1・4・2 グラフィックアーツ』のネロの解説ページ内にて『実はバージルの息子』と明記されたことにより、バージルはネロの父親であることが確定した。
性格
冷静沈着で残忍。
他人を信用せず、例え味方でも疑惑が生じれば迷わず斬り捨てる。無差別な殺戮はしないが、邪魔する者は人間でも悪魔でも容赦無く排除する。『3』の漫画版では、絡んできたチンピラ達をバラバラに斬り裂いている。
母を守れなかったことで己の無力を感じ、力こそが全てという考えを持つようになる。そして、「優しさ」や「正義感」といった感情を捨て、悪魔として生きることを選んだ。
しかし漫画キャラ「アリス」に対して、冷酷な態度を取る半面バージルなりの優しさが垣間見えるシーンがある。
アリスは悪魔が憑依したぬいぐるみを大事にしていたのだが、その悪魔がバージルの機嫌を損ねた為、バージルがぬいぐるみを切り刻む。その破片すら愛おしそうに泣き崩れ抱きしめるアリスに対し「泣くしか出来ないなら無い方がマシだ」と言い放ち、破片すら跡形も無く粉々に切り裂いた。
『5』で肉体が滅びようとしており、人の部分を捨て去ろうとした
その結果、悪魔だけとなった部分が大暴れし、大きな被害を生んだため、捨てられた人の部分である「V(ブイ)」がその行動の過ちに気づくこととなった。
バージルに戻った際にも今までの人生の歩みを見つめなおしたり、息子のネロに兄弟揃って喝を入れられたこともあり、接し方にも大きく変化。殺し合いをやめてダンテとの喧嘩という名の遊びを楽しむようになり、冷酷な部分よりも人前で不器用で素直になれない部分が前面に出るようになった。
小説におけるバージル
- 『1』の外伝小説において「ギルバ」という偽名(Vergilの前3文字と後3文字を逆にすると、Gilver。)を使い、便利屋の同業者としてダンテに近付く。外見はダークグリーンのスーツを着用し、顔を包帯で覆い表情がよく見えない。小説ラストでダンテと瓜二つだということが明かされる。が、『5』の前日譚となる小説でこれは魔帝に差し向けられた別人であるとされた。
- 『2』の外伝小説(『2』本編では未登場である)
母親が殺されたあの夜ダンテが死んだor行方不明だった場合のIF世界(パラレルワールド)に登場する。ダンテに代わって自身がムンドゥスとの戦いを繰り広げていた。しかし、ダンテがこの世界に迷い込んだ時、既にバージルはトリッシュ率いる軍団によって倒されていた。
ちなみにこの世界では『1』で敵として出てきたファントムたちがバージルの下部となっている。
- 『4』の外伝小説版
バージルと思わしき男が『3』の時よりも前に、フォルトゥナを訪れていたことが明らかとなる。スパーダの足跡を追うために、フォルトゥナ城に潜入。スパーダが私室として使っていたと言われる部屋に忍び込む。『4』の登場人物であるサンクトゥスともここで出会っている。
漫画におけるバージル
- 『3』の外伝漫画版
時間軸は、『3』Mission 7でダンテが言った1年前。レディがまだ学生と思しき姿でかつ母親(カリーナ)が生きている為、図書館でアーカムと出会う頃~『3』の間の出来事と思われる。なお、全3巻の予定だったのだが、出版社の都合により2巻止まりとなってしまい、その後の『3』までの経緯は不明である。
古の塔テメンニグルを復活させるため各地で悪魔の封印を解いていたようで、すでにアーカムと共に行動している。ダンテのいる街を訪れた際に情報屋のエンツォにダンテと間違われて声をかけられている。[1]
作中の終盤ではダンテと鉢合わせするシーンがあり、生き別れてから初めての再会となるも、バージルが魔界の扉を開くことを宣言したためそれに反対するダンテと敵対関係になる。この時ダンテからアミュレットを奪うことに成功しているが、この時は「いつでも奪える」と言いダンテに返している。
ネロ・アンジェロについて
『1』にて、ムンドゥスの配下「ネロ・アンジェロ」としてダンテの前に姿を現す。
『3』のシークレットED後、ムンドゥスに敗北し改造されネロ・アンジェロとなったと推測される。トリッシュがムンドゥスに創られた時には、既にネロ・アンジェロとしてムンドゥスに仕えていた。
狡猾な悪魔達の中では珍しく、正々堂々とした戦いを好む。ダンテも「掃き溜めにしちゃガッツあるな」と、ネロ・アンジェロの実力を認めていた。
「ネロ・アンジェロ」を英語で表記するとNelo Angeloとなり、黒い天使という意味を持つ(余談だが、神曲の黒い天使はNero Angelo)。
名言
関連動画
スーパープレイ、コンボムービー等
『Devil May Cry 4 Special Edition』
『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』
手描きDMC(MAD)
M.U.G.E.N
MMD
関連静画
脚注
- *なおこの際にエンツォに向けて閻魔刀を投げつけており、顔スレスレに突き立てられたエンツォは失禁している。エンツォは「ダンテに剣を投げつけられた」とダンテと間違えたまま馴染みの店で怒りをぶちまけていた。
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