ブラック鎮守府とは、効率的なプレイを追求するあまりに艦娘を酷使している様をブラック企業に準えた呼び方である。
概要
艦娘は兵器であると同時に人格を有した、一人の人間に近い存在でもある。故に大多数の提督は、艦娘強化や保有枠限界などから来る解体・合成に使う以外は、概ね艦娘を大切に扱う。この解体や合成自体も田中P自身が「艤装のみを使用し、艦娘は普通の女の子に戻ります」という設定の一例を示しており(あくまで例。細かい設定は公式作品でも定義付けされてはおらず、提督諸氏に委ねるとしている)、艦娘を傷つけたり命を奪うことを意味しているわけではないようだ。
しかし攻略に熱心なあまり、ついつい艦娘への配慮がすり減る・不足してしまった末がブラック鎮守府である。
特定の艦娘にMVPを取らせるために1-1海域で拾ったレベル1の駆逐艦を随伴とし、彼女らが轟沈するまで補給も修理もせず使い捨てる。2013年夏のアップデートまでは旗艦は大破しても轟沈しない特性を用い、特に敵巡洋艦・駆逐艦のヘイトをひきやすい潜水艦を旗艦に、大破したまま出撃させ燃料や弾薬を回収する(現在のオリョールクルージングの原案)といった行為もままあった。
これはこれでプレイスタイルの一つであるが、その遂行を躊躇したり不快感を持つ提督も多いため、これから着任する提督たちが困惑しないよう、行うのであれば余り大っぴらにはしないほうが良いだろう。
アップデート後の陥穽
運営側もこういうプレイスタイルを掌握しており、公式4コマでネタにするほどであり、夏のアップデート以降は旗艦大破以降は艦隊進撃不能。母港へ強制撤退というシステムを実装した。これ自体は間違っていなかったのだが、同時に実装されたあるシステムが別の意味の効率優先スタイルを産んでしまった。
僚艦による旗艦をかばうシステムである。
敵味方双方に実装されたこのシステムにより、攻略優先の一部提督の間では「捨て艦戦術」という、やや後味の悪い名前の戦術が確立され、イベント海域など一部難攻不落のエリアで、ある程度の有効性を実証してしまった。また、ブラ鎮提督諸氏の検証から轟沈した艦娘がその時点で保有していた燃料/弾薬が帰還後に備蓄される事も判明したため解体処理するよりもレベリング時の随伴艦、夜戦MAPにおけるデコイなどに用いて轟沈させた方が総合的にプラスになるとして様々な用途で捨て艦戦術を取り入れる提督もいる。
しかし攻略だけではなく、艦娘を集めて育てて愛でてこそ艦これという提督も多く、やはり上のアップデート前の戦術と同様に推奨や煽りは控えた方がいい手段とも思われる。
ブラ鎮プレイは必要か?
端的に言ってしまえば「時間効率」を重視するのであれば十分実用に足るプレイスタイルである。資源やバケツといったリソースは遠征や課金で補えるが、プレイ時間は何物にも代えられない。悠々自適にプレイできる提督もいれば、そうでない提督がいるのも事実なのである。
艦これはレベルを上げてラスボスを倒すRPGではなく、運要素のきわめて高い艦隊シミュレーションである。海域攻略や艦隊強化をどう行うも提督諸氏の自由なはずだ。
だが一部に自らが捨て艦、ブラ鎮プレイで沈めてしまった艦娘をわざわざ報告する行為も見られるが、これに関しては不快感を持つ提督も多いためまず止めておいたほうが良いものであろう。明日から君の名前はアナルバイブ提督だ。
また、規約に違反しているならともかく、人のプレイングに対してどうこう言うことも言われた当人にとっては大きなお世話である。自分のプレイングを他人に押し付けること、また過度に他人のプレイングを非難することも避けるべきだろう。
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関連項目
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