『ボーンコレクション』とは、週刊少年ジャンプで2020年21・22合併号より連載中の漫画作品である。
概要
ペンネームの難読さに定評のある漫画家、雲母坂 盾(きららざか じゅん)による初の連載作。本作では、妖怪が世間で当たり前の存在となった現代を舞台に、ポンコツ陰陽師のカザミと謎の美少女白羅を主軸に不思議バトルコメディが描かれる。
作品の原型は週刊少年ジャンプ2019年39号に掲載された同名の読切であり、世界観や登場人物の造形はほぼ受け継がれている。ただし、物語は「白羅の無くなった骨を集める(コレクションしていく)」展開から「白羅を人間にするため妖力=骨を消費していく(コレクションを使い果たす)」という読切とは真逆のやり口に変更されている。
あらすじ
ポンコツ陰陽師の迅内カザミはある日、突如現れた美少女・白羅に出会う。この少女の正体は!?
そして、カザミがもつ技とは!?
登場人物
- 迅内 カザミ(じんない -)
- 本作の主人公。高校2年生。16歳。
由緒ある陰陽師の家系の生まれだが、才能は全くなく陰陽術を使うこともできないポンコツ陰陽師。しかし、妖力を蓄える能力は尋常ではなく、禁忌とされる「妖怪術」を駆使することで高い戦闘能力を発揮する異才の持ち主。人間でも妖怪でも分け隔てなく接する精神は世間で異端視されているが、時に妖怪たちに救いの道を示すこともある。思春期真っ盛りの巨乳好き。
- 白羅(パイラ)
- 本作のヒロイン。
カザミの前に突如現れた美少女。その正体はSSSランクの大妖怪“がしゃどくろ”。妖界でバトって寝てを繰り返す日々に嫌気が差し人間になろうと妖界からやってきた。しかし、自分の骨に強大な妖力を宿しているため完全な人間になることは出来ず、カザミに自分の妖力=骨を全て使い果たすことを依頼する。ノリが良く茶目っ気に溢れた性格。妖怪にも分け隔てなく接するカザミに心惹かれている。巨乳。ツンデレ。のじゃロリ。目がしいたけ。
- 天童 リノ(てんどう -)
- カザミの幼馴染。高校2年生。16歳。
天才高校生陰陽師として学内で有名。とにかく自分が相手より優れていることを証明しなければ気が済まない天然のマウント取り。マウントを取ることで悦に浸るが、逆に自分がマウントを取られると暴走し、マウントを取られ過ぎると自爆し卒倒してしまう。序盤からいきなり人質に取られたり、上位互換の秋冬に出番を持っていかれたりと扱いが色々と不憫。
- 阿部 秋冬(あべ あきふゆ)
- 陰陽師四天王の一人。24歳。
生まれながら強大な妖力を持ち、10歳で特級陰陽師、20歳で四天王となった陰陽連が誇る逸材。普段は式神と術式を組み合わせた高等技術で筋骨隆々の大男に扮しているが、正体はツインテールの美少女。過去に人間界へ来ようとした白羅を何度も強制送還させたことがあり、白羅に恐れられている。ブリっ子の様な言動ではぐらかしているが、陰陽師としての実力は疑いなく妖怪相手に容赦の無い行動に出ることもある。年齢に触れるとキレる。
- 迅内 アキナ(じんない -)
- カザミの兄。21歳。
凄腕の陰陽師だが、プライドが高く生真面目な性格。カザミとの兄弟仲は悪く、実力がない弟のことを馬鹿にし迅内家の恥晒しと断じていた。しかし、服の下に女性物のスクール水着を着用する変態的な趣味があり、それを白羅に見破られると秘密の暴露を恐れ従順な下僕と化した。
用語
- 妖怪(ようかい)
- 妖界(あやかしかい)より現れ人々を襲う絶対的脅威。
人間界でも当たり前の存在と認知されており、陰陽師が妖怪を退治することで世間は平穏を保っている。妖怪毎に等級分けがされており戦う必要がない低級の妖怪も存在する。
- 陰陽師(おんみょうじ)
- 妖怪から人々を守る英雄的存在。
陰陽術や式神など特殊な戦闘技術を持ち、陰陽師五大名家の生まれもしくは、生まれながら才能があり厳しい試験に合格しなければ資格を得ることが出来ない。資格者は陰陽連によりランク分けされ、最高位の四天王は妖怪の等級を区分するなど特別な権限を持ち合わせている。
- 妖怪術(ようかいじゅつ)
- 陰陽師最大の禁術。
妖怪の妖力を借りて己の力を高めることが可能だが、術者は妖怪に人格を乗っ取られ人間に戻れなくなるリスクがある。一説では、千年前とある陰陽師が妖怪術を使ったことで妖界と人間界のゲートがゆるみ現世に妖怪が蔓延ることになったとも言われており、陰陽連は妖怪術を使うことを固く禁じている。
関連静画
外部リンク
関連項目
- 3
- 0pt