仏様を大切にしろ!大切にしない奴は死ぬべきなんだ!!とは、タイ王国における真理である。
概要を大切にしろ!大切にしない奴は死ぬべきなんだ!!
タイと言えば、微笑みの国、敬虔な仏教国、マイペンライなど様々なイメージがあるが、ここでキーワードとなるのは「敬虔な仏教国」である。日本においても神道と共に仏教が生活に根付いているが、タイにおいてはそれ以上に根付いている。言うなればタイ人のアイデンティティそのものに深く浸透していると言っても過言ではない。
その最たる例として、成人としての通過儀礼がある。日本においては成人式を持って、成人と見なされるが、タイにおいては出家をして数カ月は寺で修行をすることで一人前の成人とみなされる。また、葬式仏教と言われる程に仏教=葬式にしか縁がない地域が多い日本と違い、タイでは今でも集会場に寺を使ったり、仏教のしきたりに従った方法で寺で結婚式をあげると言った具合に生活のあちこちに仏教が関わっている。
そもそもタイにおける仏教は法律によって国教と定められており、法律によって細かに規定されている。そして国王の管理下に置かれているという特色を持つ。
そして僧侶に対しても高い敬意が払われる。我々が何気なく電車で見かける優先席。日本においては「妊娠中の方、お年寄りの方、おからだの不自由な方に席をお譲りください」という張り紙が貼ってあるのはご存知の事であろう。タイにおいてもおおむね似たようなものであるが、「妊娠中の方、僧侶の方、おからだの不自由な方、子供に席をお譲りください」と言った具合に僧侶への手厚い配慮は日本以上である。日本人にはあまりなじみがないバンコクの路線バス、車内の一番前の席(通称ヲタ席)はお坊さん優先席でもある。
著名な僧侶の場合、彼らの法話を収めたCDや本などがショップで販売されていたり、我々が自分の自動車に「交通安全 成田山」というお守りを飾るがごとく、タイ人は車に彼らの写真を飾るのである。そしてプラクルアンと言われるお守りも彼らを表したものとなっている。我々の感覚以上に仏教の持つ意味は大きい。
そういったお国柄であるから、微笑みの国と言われる程に温厚な人が多いタイ人であっても、仏教がらみの不敬な行為に対しては大変に厳しい(マジ)アユタヤの寺院において写真を撮る際に首のない仏像に自分の頭をかぶせる行為など、一般的に罰あたりと言われる行為は厳に慎まれるべきであるという事が書いてあるが、あまりひどい状況の場合は逮捕されても仕方のない事さえある。まして盗掘なんてしようものなら、罰あたりなんて言葉では済まされず仏罰を浴びて、不幸な結果になってしまったものが多い。
仏罰を浴びた方々
- 盗賊3人集(ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団)
仏像の首を盗んでいた彼等はそれを止めようとしたコチャンを撃ち殺した。そしてウルトラの母によってコチャンはインド神話にでてくる伝説のサル、ハヌマーンとしてよみがえる。コチャンの精神が相当出ていたようで、自分を殺し、仏の頭を盗んだ盗賊への罰を下す。一人はハヌマーンにつぶされ、一人は倒木の下敷きに、一人はハヌマーンの手の中でプチッ。そんなハヌマーンが口走った言葉。
仏様を大切にしろ!大切にしない奴は死ぬべきなんだ!!
ちなみに悪党の1人はキングダークによって復活したが、あえなくプチっ。そして地獄の閻魔大王と思しき人物に仲間と共に斬首の刑となった。2度死ぬとか3度死ぬとか、どういう事なの…。
総括
実際のところは?
仏罰の項目を参照していただきたいが、仏罰とはお釈迦さまが「俺を大切にしろ!大切にしないやつは死ぬべきなんだ!!」といいながらいかずちなどの罰を下すってことはなく、教義にそむいた結果にどこからともなく振りかかる災難である。例えれば、邪淫を極めた結果、街中であるアイドルにうつつを抜かしていたら、どんがらがっしゃーんの巻き添えを食らい、打ち所悪かったから死んじゃったという具合に、あくまでかかる結果は偶然の産物であり、お釈迦さんは何らの手を下していない。また心の広い人のことを「仏のような人」というように教派によっては仏罰の概念そのものがないというのもある。むろん、そうはいっても仏像をぶっ壊すとか盗むとかはもってのほかである。そもそも、お釈迦さまは全知全能の絶対的な存在ではなく、ありていにいえばミスターストイックな人である。
それはともかく、このように仏教への信仰の厚いタイではあるが、ごく一部ではあるが悪さをする者もいる。日本において生臭坊主と言う言葉がある通り、タイにおいても売春におぼれたり、ヤーバーでキメちゃっている破戒僧が時々出てくる。無論、そんな坊さんは強制還俗をされたりする。
そして若者の仏教離れ(笑)と言う訳ではないが、硬直した仏教制度に風穴を開けようとする動きも各地で起きている。社会活動をおこなう者、地域振興をおこなう者、政治活動を行う者などたくさんの動きが起きている。有名な所ではかのタクシン元首相の所属していた党は新興仏教がバックについている。この宗派は歯に衣着せぬ非常に過激な物言いで物議を醸し出したため、当局によって開祖は強制還俗させられている。
概要で説明したプラクルアンはさる高僧が持っていた物やそれをモチーフにしたなど霊験あらたかなものであると、信じられない程に高値で取引される事もある。
近年のメディアの発展にもれず、youtubeでもそういった高僧の法話の動画見る事が出来る。一方日本ではニコニコ動画に素敵な動画をあげてくれる上人がいた。
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