信天翁航海録とは、『ライアーソフト』の姉妹ブランである『raiL-soft』より発売されたPCアダルトゲームである。
概要
2010年7月23日にraiL-softより発売されたもので、今作品が3作品目となる。
キャラクターデザイン・原画は、こめで 企画原案・シナリオは、稀(まれに)である。
登場人物
- 朔屋直正-弐等航海士
- 本編の主人公。航海士達の色仕掛けにひっかかり、信天翁の弐等航海士として、引きずりこまれることになった他の船員に比べれば比較的常識人だが、実は躁鬱の起伏が激しい困りもので、躁状態のときには無敵の海の男になり(ただし、全く根拠のない自身なので、結局無茶苦茶弱い)、鬱状態のときには重力にすら耐えかねて行動不能になる、鬱陶しい芋虫男となる。一言でいってしまうと、助平で、臆病で、面倒くさがりで怠惰なダメ人間。
- クロ(CV:金田まひる)-船長
- 嵐を呼ぶ船長という勇ましい触れ込みの、痩せこけて目ばかりがぎょろぎょろ大きい小娘。船長だと名乗りながら、普段はどうにもおつむが可哀相な状態にあり、全く船長らしいところがない。ところが気圧が大幅に下がると、脳の回路がかちんと繋がって、神がかった知性と掌握能力を見せるようになる。ところが船員達は皆、船長のスイッチが入るから嵐になるのだと真逆に信じており、彼女か感謝されることは一切無い。
- シサム&キサラ(CV:野月まひる)-一等航海士
- 北海生まれの、一等航海士を二人でつとめる双子の姉妹。二人で、というのは彼女たちは常に相手の体の一部と触れ合っていないと頭がおかしくなるという奇病に取り付かれており、離れる事ができないから。二人が一番落ち着く体勢は、背中合わせに密着した状態で、この体勢の彼女達は、高性能GPSシステムを内蔵したような方向感覚と位置感覚を備える。船員達の中でもまともな方であるが、密輸、かっぱらい、詐欺などの犯罪行為はいとわない。
- 彩久津泪(CV:水純なな歩)-女客
- 一体なにを血迷ったのか、わざわざ信天翁号を客船に選んで乗りこんできた女性。主人公とは知己。仕草、動きが淑やかで、常に優雅なる怠惰に漂うてあるような貴族的な女で、船員達とは明らかに異なる人種の筈なのに、主人公はこの女がどうしても怖くてたまらない。それは彼女が男を破滅させる類の美女であり、主人公も彼女と初対面時、身に覚えのない痴情のもつれに巻き込まれ、一面識もない男から刺し殺されかかったことがある。
- 水夫長
- 通称は「龍(ロン)の親爺」。航海士に港の酒場から適当に水夫をさらってくるように指示したのが彼。四十がらみの屈強な、顔から肩にかけて龍のある悪鬼の如き異相の男で、顔に相応しい荒くれ者だが、活字中毒で壱日一冊は本を読まないとたちまち幼児退行を起こす。
- 機関長
- 名前は「ロックフォール・王」。船の地獄のような機関室の一切を採りしきる機関長。純黒の上下とアスコットタイ、髪型も隆といなせに決めて、丸い黒眼鏡の美男子で、機関室にほとんど常駐しているにも関わらず、シャツが汚れた例がない。物腰、言動もインテリで、掌帆長とはよく対立している。前向的健忘症にかかっており、近近に起こったことを覚えていられない。
- 智里-殺し屋
- 主人公を追って、女客と共に船に乗りこんでいた殺し屋。金田一耕助みたいな衣装の、日本人なのになぜか蒼い眸の優男だが、人には見えないモノが見えてしまってるせいで、喋る言葉が脈絡なく、かつ意味不明で、会話がろくに成り立たない。機関長や宗右衛門(ネコ)とウマが合うらしく、よく三者でチェスや花札を打っている。
- 密航者(CV:高槻つばさ)
- 信天翁号の常連的密航者。毎回絶対この船だけには乗りこまないと密航者のくせにして船をえり好みしつつも、なぜか信天翁号に潜りこむ事になり、その都度船員達に締められては港に叩き帰されたり、簀巻きにされて捨てられたりしているのだが、気がつくとまた乗りこんでしまって彼女、船員双方ともにうんざりする羽目になる。彼女がそこまで密航に執着するのは、一つのところに七日以上とどまると精神異常を引き起こすという持病を有しているため、常に移動状態にある船舶が理想の居場所となるから。なお正規乗船しないのは、そんなお金などこれっぽっちも持たないから。
- (以下ネタバレ)彼女の名前は公式上では明かされてはいないが「畝傍」という。これは明治時代に行方不明となった、 大日本帝国海軍の防護巡洋艦「畝傍艦」から来ているとされている。
- 下級水夫達(CV:草柳順子)
- 船のあちこちで使役されていたり、船底や機関室で石炭にまみれ蠢いたりしているセーラー襟に半ズボンの水夫達。全員同じ顔で、いつの間にか増えたり減ったりしている。普段は前髪で顔の半ばが隠れているが、その貌立ちは大層可愛らしく女の子のよう。ただし全員例外なしにちゃんと「ついて」いる。貌立ちは皆同じだが、口調や、個性に差異はある。
- 酒場のお姉さん達(CV:草柳順子)
- 信天翁号が寄港する、津々浦々の港町の御茶屋や酒場にたむろしている御婦人達。船員達と刹那的な一夜の恋愛を繰り広げる毎日を送っている(婉曲的表現)。貌立ちがみな同じ。
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関連項目
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