勇者警察ジェイデッカーとは、サンライズのロボットアニメ。
『勇者シリーズ』の第5作。
概要
放映期間は1994年(平成6年)2月5日から1995年(平成7年)1月28日まで。
刑事ドラマ風の演出や「心」をテーマにした物語が特徴。
そのため、デッカードたちが性能アップのパーツ装着に悩む描写や、人間とロボットの垣根を越えたロマンスなど他のロボットアニメではまず見られないような話もある。
毎回戦う敵が違い、時には災害救助だけで敵が存在しない話もあった。
固定となる敵は後述のビクティムやノイバーくらいだが、彼らが主人公らと事を構える回数も数えるくらいしかない…と、勇者シリーズとしても異色な点が多かった。
ていうかもっと評価されるべき。
前年のマイトガイン同様、主役ロボの玩具(グレート合体後)は残念な出来だったがヒロイン(!)の勇太は大きなお兄さん/お姉さん方に大人気だったようである。
ちなみに登場するロボット刑事全て、キャラクターの濃さに定評がある。
あらすじ
とある偶然から勇太は警視庁が極秘で開発していたロボット「デッカード」と出会った。
勇太は毎日のようにデッカードの元へ遊びに行き、いつしかデッカードには心が芽生えていた。
しかし、完成お披露目の直前、デッカードのメモリーは消去されてしまう。
記憶を失ったはずのデッカードだったが、お披露目パレードの最中にデッカードを奪おうとする犯罪者の前に立ちはだかる勇太を助けるため、失ったはずの記憶を取り戻したのだった。
勇太の存在を重要視した警視総監は、特例として勇太を刑事としてロボット警察隊ブレイブポリスのボスに任命したのだった。勇太とデッカードは様々な犯罪者たちに立ち向かっていく。
主な登場人物
- 友永勇太(CV:石川寛美)
- ブレイブポリスのボスに任命された、素直・天真爛漫かつ勇敢な小学4年生の少年である。
デッカードたちと共に果敢に犯罪者に立ち向かった。
その愛らしさと泣き顔に主に大きなお姉さん達に人気が高い。
公式で女装したせいか、コレクションフィギュア「勇者ヒロインコレクション」のシークレットだった。
因みに階級は「警部」である。 - 勇者刑事デッカード(CV:古澤徹)
- ブレイブポリスのリーダー。
パトカーから変形し、サポートメカのジェイローダーと合体してジェイデッカーとなる。
基本的に真面目だが、勇太から相手にされなかったときにはゴネて家出した。
中盤では一度殉職して記憶喪失に陥ったこともある。
デュークと合体してファイヤージェイデッカーとなる。 - コンバット刑事マクレーン(CV:置鮎龍太郎)
- ブレイブポリス内ビルドチームのリーダーで、クレーン車に変形。
性格は冷静沈着で真面目だが、切れると力押しに走る。
パワージョー、ダンプソンと合体しビルドタイガーになるが、その際の苦労話は勇者シリーズ随一。
防衛軍の尾上せいあ陸佐とは、なんだかいい感じ。 - カンフー刑事パワージョー(CV:山崎たくみ)
- ビルドチームの一員でショベルカーに変形する。お調子者で且つ気が短い性格。
同じく明るい性格のドリルボーイとともに仲間内の暗い雰囲気を払拭させるムードメーカーとなっている。
子供に慕われるようで、勇太の同級生三人組と友達。 - レスラー刑事ダンプソン(CV:星野充昭)
- ダンプカーに変形するビルドチームのメンバー。
頑固で真面目、職務には忠実なカタブツ。「自分は~であります!」という喋り方をする。
フリーライターの君塚綾子には良く振り回されつつも、純粋で一途な想いを抱いている。 - サッカー刑事ドリルボーイ(CV:結城比呂)
- ドリル戦車、ドリルジェットと三段変形するビルドチームのメンバー。 サッカーボールを主要な武器の一つとしている。
ある事件で起動を急がれた為、超AIの成長促進作業が間に合わずショタ子供っぽい性格になった。
ブレイブポリスではデッカードの次に勇太と仲が良い。
ビルドタイガーと合体してスーパービルドタイガーになるが、やっぱり苦労した。 - 忍者刑事シャドウ丸(CV:立木文彦)
- 覆面パトカー・ジェット機・警察犬・戦車・人型と五段変形する、ブレイブポリスの別働隊。
とある事件でハイジャス人から力を与えられ一時的に巨大化し、六番目の形態である「ブレイブキャノン」に変形したこともある。
ニヒルで飄々とした性格をしているが、犬扱いされると怒る。(本人は狼のつもりなので) - 白バイ刑事ガンマックス(CV:巻島直樹)
- ハイウェイパトロールだったが、交通課隊員との軋轢により、ブレイブポリスに転属になった刑事。
歴代勇者で唯一、単独での変形ができず、ガンバイクに乗って移動する。
ガンバイクを鎧のように合体させて「ガンマックスアーマー」となることも可能。
口元にシニカルスマイルを浮かべた皮肉屋。開発主任の藤堂を「おやっさん」と呼ぶ。
デッカードと燃料をくすねたり、燃料のラッパ飲みを教えたり、と結構元ヤンっぽい。 - レジーナ・アルジーン(CV:宮村優子)
- スコットランドヤード・ブレイブポリスの技術開発主任。
年齢は勇太とそう変わらない。つまりは天才少女。
ある事件からブレイブポリスに「絶対の正義」を求めていたが、チーフテンの事件で考えを改めた。 - 騎士刑事デューク(CV:森川智之)
- スコットランドヤード・ブレイブポリスから赴任してきたブレイブポリス。救急車から変形する。
基本的に真面目だが、最初は空気を読めない優等生タイプで仲間とそりが合わなかった。
ステルス機能持ちなので、時々同じステルス機能持ちのシャドウ丸と組んで活動する。
消防車型のサポートメカファイヤーローダーと合体してデュークファイヤーとなる。 - 冴島十三(CV:大友龍三郎)
- お茶目で子供っぽいところもあるが、非常に懐の深い警視総監。
「カッコイイからだ!」という理由だけでビルドタイガーの胸にトラの顔をつけた人。 - ビクティム・オーランド(CV:子安武人)
- チーフテンシリーズを作った男。
一度はジェイデッカーを倒した。その正体は…
後に「善の心」と「悪の心」の両方を理解し、住人全てが心をなくした惑星を救うべく、旅立つ。 - ノイバー・フォルツォイク(CV:飛田展男)
- ビクティムを操っていた男。邪悪な雰囲気を漂わせるイケメンだが、マザコンで母さん母さんとうるさい。
玩具について
今作では敵側の玩具は発売されていない。
シャドウ丸は「トランスフォーマー」のデストロン・シックスショットの流用。6番目の形態であるブレイブキャノンは、本来シックスショットにもともと設定されていたレーザーガン形態である。また、シャドウ丸が妙に大きいのも元玩具が大きめであった為。
また、ガンマックスは前作「勇者特急マイトガイン」のマイトガンナーと異なり、通常形態のジェイデッカーと合体可能。これは、マイトガンナーがグレートマイトガイン形態でしか合体できない=マイトガインとマイトカイザーを両方持っていないと意味がなくなるということからの反省だと言われている。
関連動画
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関連項目
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