概要
強力わかもとは、わかもと製薬の製造・販売するビール酵母、乳酸菌、消化酵素の3つの天然由来成分による消化、整腸、栄養補給を目的とした胃腸薬である。名前の「わかもと」は、若さの素を意味する若素(わかもと)から来ており、後に漢字の若素から平仮名のわかもとに変更されたものである。薬事法の規制緩和を受けて現在の分類は医薬部外品となっている。
その歴史は長く、知名度や普及度で位置付け的には正露丸に似たところがある。
大正から昭和の初めに国民の栄養状態向上を目的に米胚芽とビール酵母の栄養成分から栄養剤「若素(わかもと)」として販売され、その後乳酸菌を用いて消化・整腸作用を高めたりビタミンを加えるなどの改良が加えられて「強力わかもと」として販売されるようになり現在に至る。
消化酵素に用いられるのは麹菌(ニホンコウジカビ)の一種アスペルギルス・オリゼーで、日本では醤油、味噌、酒などの製造に古くから使われてきたもので漫画「もやしもん」のA・オリゼーのことである。
1982年公開のアメリカのSF映画「ブレードランナー」(監督リドリー・スコット、原作フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」)の作中において、舞台である2019年の近未来のロサンゼルスにかなり目立つ大きな映像広告(和服姿の女性と日本語で「強力わかもと」の文字)として登場している。同作は劇場公開時の成績は振るわなかったが[1]、後に人気が広まりビデオセールスを始め大ヒットしたこともありこちらでも有名。また、「ニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨン」でも背景にしばしばこの広告が登場する。
ニコニコ動画では動画に付けられるタグとして、声優若本規夫関連の動画でも度々使用される。また、前述の「ブレードランナー」、「もやしもん」関連もよく見られる。
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関連項目
脚注
- *国内配給収入2.7億円、同年公開洋画中25位。北米でも制作費2800万ドル(同年公開のE.T.の約2倍)に対して興行収入3280万ドル(同E.T.の約1/15)。参考:当時の為替レートは235.30円/ドル
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