『真・女神転生NINE』とは、2002年12月にアトラスから発売されたロールプレイングゲームソフトである。
概要
2002年12月5日にアトラスからXbox用ソフトとして発売されたロールプレイングゲームソフトである。
ストーリーは『真・女神転生』の『東京大破壊』後、舞台は仮想空間ネットワーク『イデアスペース』になっている。
仮想空間を舞台にした事から容量、プラグイン、モジュールと言った要素が取り込まれた特殊なシステムになっている。(経験値による成長ではなく、主人公と言うプログラムを機能拡張・強化するイメージになっている。)
ストーリー
199X年-
東京を襲った未曾有の惨禍・・・
突如現れた悪魔の群れ・・・
それを利用し
クーデターを起こした男・・・
それらを強引に解決すべく
東京にI.C.B.Mが撃ち込まれた・・・
辛うじて難を逃れた人々は、
地下での生活を余儀なくされた
不自由な地下生活での彼らの
満たされない欲求の捌け口として
用意されたもの
かつての地上生活を再現した空間に
人々はのめり込んでいった・・・
そして時は流れ・・・
西暦202X年・・・
主要登場人物
- アズマ ケイ(性別・名前の変更可能)
- 本編の主人公。母親のミエコ、妹のエミと共に地下世界で暮らしている。
- ムビオラ と ミランダ
- ロウヒーロー(ムビオラ)とロウヒロイン(ミランダ)。中央管理局のデバッガーで主人公の性別により同性は親友のパートナー、異性は主人公のパートナーになる。
- バラキ と スミレ
- カオスヒーロー(バラキ)とカオスヒロイン(スミレ)。主人公の性別により同性は親友、異性は妹の同級生になる。
システム
- RTS
本作のある意味で目玉となるモード。
複数のPTを指揮して敵の本拠地であるDRIVEの破壊、もしくはボスの撃破を目指す。
このモードでは通路である「パス」と、何かしらの施設を構築できる「エリア」によって構築されており
エリアにはマグネタイトを生産する「生産の社」や敵のマグネタイトを奪う「盛運の社」、敵の足止めを行える様々なトラップを配置できる。
RTSモードでは様々な行動にマグネタイトを必要とするため、いかに自軍の陣地を増やし、敵から護るかが非常に重要。
なれない内は戸惑うかもしれないが、内容を理解し、万全の準備を整えればこのモードで大量のマグネタイトや資金、レアアイテムを稼ぐことも出来る。 - DRIVE
本作の舞台となるイデアスペースにダイブするために必要な生命維持装置の呼称。
本作では戦闘で経験値を稼ぎ、それによってレベルアップをする、という形式ではなくこのDRIVEの性能を改良・拡張するという形になる。
DRIVEにはメインとなる特殊宝石のスロット1つと、通常宝石のスロット3つが存在し、特殊宝石の方はストーリーが進むに従い自動更新されて取り外しは出来ないが、通常宝石は自由に取り外しが出来る。
通常宝石を組み替えることで主人公のパラメータと使用できる容量が変動する為、DRIVEの更新や管理はストーリーが進む毎、新しい宝石が手に入るごとに行う必要がある。 - 属性
これまではLAW-CHAOS軸のみであった属性の概念に、LIGHT-DARK軸が加わり、主人公自身もタイトルの通り9つの属性のいずれかに属する事になる。
今までの様に気軽に属性を調整できる施設やイベントというものが無くなっている為、選択などは良く考えて行わなければならない。
また、属性によってRTS時のエリア構築・破壊速度などに違いがあり、LAWは構築速度が速く、CHAOSは破壊速度が速い。
エリア関係のみならず、主人公がナビとして選択した悪魔の属性よってRTSの自陣の広さもある程度変動し、LIGHTならば広く、DARKならば狭くなる傾向がある。 - 多重化
同じ魔法や特技を同時に使用する事によって、それらを重ね威力や効果を広げるシステム。
例えばアギ(単体火炎魔法)を多重化させるとマハラギ(全体火炎魔法)になったり、体当たりを多重化させる事でボーンクラッシュというダメージ+物理攻撃力低下効果の技に変化させる事が出来る。
当然のことながら、多重化させる数が多いほどに効果が高くなる為、レベル差があっても同じ魔法や特技をもった悪魔を複数配置しておくことで逆に戦闘がスムーズに進む事が多い。 - 容量
悪魔や装備品などに設定されている数値。文字通り、対象の容量の大きさを示す。
この容量の総合計がDRIVEの容量を超えた場合、アイテム及び特技の使用が不可能になり、RTS時の移動速度が極端に遅くなるなどのデメリットが生じる。
強い悪魔ほどに容量も大きく、多重化の要素もあって単純に高位の悪魔を揃えれば良いというやり方では進めるのが難しい。
容量は、月齢が1周回るごとに1、戦闘に勝利するたびに2づつ減ってゆき、基本容量の半分になった時点で最適化が完了したことに成り、それ以上は減らず、最適化した悪魔を悪魔用の装備であるプラグインソフトにしたり、他の悪魔のパラメータを上げるモジュールに変化させる事が可能。
また、合体累計という隠しパラメータが10を超える、つまりその悪魔を作成するまでに10回以上の合体を行うと作成時からある程度容量が軽減され、合体累計数に応じて最大で40%まで軽くなる。こちらの場合も、基本容量の50%で最適化が完了したとみなされる。
こうして出来た「空き容量」の部分に、悪魔の能力や耐性を変化させるプラグインソフトやパラメータを上昇させるモジュールを使う事で、悪魔の強化が可能。
このほかにも、「圧縮」を行う事でその時点の半分まで容量を減らせるが、これを行った時点で容量はそれ以上変動せず、プラグイン化やモジュール化、あるいはそれらを用いた合体は不可能となる。
逆に暗号化を行う事で、容量が25%増える代わりにRTS時に敵に見つかりにくくなったり、スライムと合体させる事で基本容量を100増やす、つまり空き容量を50増やす事ができる。
世界
現実世界
I.C.B.M(大陸間弾道ミサイル)による核攻撃で荒廃した世界で人々は地下都市で生活している。
イデアスペース(仮想空間)
東京崩壊後の政府『中央管理局』が作り出した仮想空間で、閉ざされた空間である地下都市で生活する人々を慰める役割を持っている。
90年代をイメージした9都市で構成されており、それぞれの都市には属性に応じたイメージが設定されている。
LAW-CHAOS軸のイメージとしてはLAWは西洋的、CHAOSは東洋的、NEUTRALは東西折衷。
LIGHT-DARK軸のイメージとしてはLIGHTは朝~昼、NEUTRALは昼~夕、DARKは夕~夜となっている。
全ての都市にアサルトカフェ(武器屋)、モードカウンシル(防具屋)、コンビニ117(アイテム屋)があるが品揃えに違いあり。エクステローバー(ヒールスポット)、生体エナジー教会、邪教の館の有無は都市により異なる。
春をイメージした明るくクリーンな街で品川大聖堂がある。メシア教徒や秩序を重んじる人々が集う。エクステローバーがある。
初夏をイメージした庶民的な街でサンモールがある。エクステローバーと地下街予定地があり、NEUTRAL系の悪魔を仲魔に出来る。
秋をイメージした電気街で熾烈な商戦による混沌とした活気がある。生体エナジー教会とアキバアリーナと言うイデアスペース独自の施設がある。
春をイメージした街で竹下通りや表参道がある。若者やビジネスマンが集う。生体エナジー教会がある。
夏をイメージした街で都庁の位置に中央管理局があり、イデアスペースでは最大規模の街。エクステローバー、生体エナジー教会、邪教の館と全ての施設が揃っている。
秋をイメージした街で90年代のクラブ全盛期が再現されている。エクステローバーがある。
春をイメージした街で秩序だっているがどこか暗い大人の社交場となっている。邪教の館と地下街予定地があり、LAW-NEUTRAL系の悪魔を仲魔に出来る。
真夏をイメージした街で渋カジブームを生んだ若者ファッションの発信基地。ナンパが横行している。生体エナジー教会がある。
晩秋をイメージした街でにぎやかだが混沌としている。 邪教の館と地下街予定地があり、NEUTRAL-CHAOS系の悪魔を仲魔に出来る。
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関連項目
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