私、持ち歌、3曲以上あるけど? あなたは?とは、"学園アイドルマスター(学マス)"に登場する敵キャラクターアイドル 藤田ことね月村手毬の台詞である。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。
概要
手毬の持ち歌
学マスサービス開始直後からその強烈なキャラクター性が話題になった手毬だが、さらにインパクトのある出来事があった。リリースから半月程度にも関わらず、持ち歌が既に3曲も用意されていたのだ。
- 学マスサービス開始前の2024年3月5日に一部が公開され、サービス開始と同時に最初の手毬SSRとして実装された"Luna say maybe"
- サービス開始直後の5月18日に発表され、同月22日に手毬2つ目のSSRとして実装された"アイヴイ"
- 手毬の誕生日である6月3日に公開された"叶えたい、ことばかり"
当時10人のプレイアブルキャラクターのうち、手毬だけ一気に3曲も獲得したのだ。とはいえ1.の最初のSSR曲はプレイアブルキャラクターは全員持っており、2.の2つめのSSR曲も藤田ことねの"Yellow Big Bang!"や花海咲季の"Boom Boom Pow"などが実装されていき、3.の誕生日曲も葛城リーリヤの"Wake up!"や倉本千奈の"憧れをいっぱい"のように誕生日に合わせて実装されている。したがって手毬が優遇されていたとしてもただ曲の追加タイミングが早い程度で、それも時間の経過とともに薄れていった(以降も手毬の曲を含めた新曲がライブで発表されるなどしている)。サービスから半月以上経過した頃には、ユーザーにとっては既に過去の出来事になっていた。
年末にN.I.A編が始まるまでは。
Next Idol Audition
プロデューサー(学マスP)のサポートにより、定期公演『初』ライブを成功させ自信を取り戻した手毬。目標であるH.I.F前のレベルアップを目的として、2人は他校の学生アイドルと競いあうイベントNext Idol Audition(N.I.A)に挑む。N.I.Aで重要なのはファン人数。ファン獲得のために営業活動やメディア出演を行って認知度を上げるというのが効果的なのだが、学マスPはメディア出演などしたら十中八九手毬が暴言や問題行動を起こして取り返しの付かないことになると危惧し月村手毬に俗なイメージを付けたくないと、メディア出演を極力控えようと考えていた。
月村手毬 親愛度コミュ13
しかし、学マスPも常に手毬の側にいられるわけではない。手毬と予定が合わなかった学マスPは、保険として同じアイドルのことねか咲季に付き添いを依頼することにした。
藤田ことねを選択した場合
無事に仕事を終えた手毬とことねだったが、生徒同士がなにやら揉めているのを目撃する。同じ初星学園の千奈と篠澤広が、極月学園の白草四音と藍井撫子に「五流アイドル」などと馬鹿にされ、さらに二人を引き合いにして「初星学園の参加者はレベルが低い、悔しかったら一番星(※十王星南)や3組を出せ」と煽られていたのだ。千奈も広もこれまで努力を重ねてきたが、入学試験ではかたや最下位かたや実技0点。実力不足と言われても反論できない。腹を立てながら手毬がことねを見ると、どうやら彼女も苛立っていたらしく「いまだけはいくらでもイキっていいぞー。」とうっかり失言許可を出した。
手毬はまず撫子たちに名前と学校を名乗らせたあと「誰それ。しらない。」「極月学園って、色んなプロダクションが合同で作ったっていう......ふっ、単独で初星学園に対抗できない、雑魚の寄せ集めでしょ。」と早速煽り始める。これには千奈もドン引き。
さらに「961プロの2軍3軍風情」「一番星や3組が出るまでもない」「あなたたちがバカにしてたそこの落ちこぼれども(※千奈と広)で十分勝てる」と豪語。これには広も大興奮。
四音はたじろぎながらも
あなたこそ、しらない顔だけど。
さぞや大きな実績をお持ちなのでしょうね?
と問いかける。すると手毬はドヤ顔で
私、持ち歌、3曲以上あるけど? あなたは?
と答えた。どうやらこれがクリティカルヒットしてしまったらしく、四音は思わず絶句してしまう。その様子を見た手毬はここぞとばかりに畳み掛ける。
えっ? あれ、もしかして... まだ1曲もないの?
ごめんなさい...ぷっ、私、しらなくて────
極月学園の皆さんが、先輩方のカバー曲ばかり歌ってるだなんて。
そして、声を震わせる四音に向かって堂々と宣言する。
ふ......悔しかったら961のトップを呼んできなよ。
初星学園の藤田ことねと月村手毬が叩き潰してやるから!
プライドを粉々に砕かれてしまった四音は
と捨て台詞を吐いて去っていった。影で見ていただけなのに何故か主犯みたいな扱いにされてしまったことねは今後を考え、絶望した。
花海咲季を選んだ場合
ストーリーの流れ自体はことねを選んだ場合とほとんど同様だが、手毬は咲季に何も言わずに千奈たちの助太刀に向かうという違いがある。また、自分の名前より先に咲季の名前を出すという流れも一緒だが、極月学園のアイドルたちのような強者との勝負を望んでいた咲季はむしろ「よくぞ先に自分の名前を出してくれた」とご満悦だった。
狂犬 月村手毬
N.I.A編の目玉の一つ、極月学園のアイドルたちの登場。彼女たちとと初星学園のアイドルが邂逅するという手毬N.I.A編のかなり重要なシーンのはずであり、手毬が仲間を助けようとするという熱い展開のはずなのだが、手毬の暴走によってすっかりギャグシーンのようになってしまった。例えば
- 四音は親愛度10.5話で台詞のみで初登場した際に「血祭りにあげる」などと発言していたり、公式からは狡猾で残忍冷徹で残忍などと紹介されていたため、ユーザーからはカマセの三下キャラではという予想がされていた。そしてN.I.Aで本格的に登場するや否や予想通り?あっさり口論で負けてしまい、ユーザーを驚かせた。
- 口の悪さでは初星学園で右に出る者はいない月村手毬の本領発揮。もはやライン超えレベルの暴言の数々。
- それを聞いて青ざめる千奈。
- 千奈と広を助けようとしているはずなのに、手毬自身も2人を「落ちこぼれ」とディスる。
- 千奈と広を助けるだけなら手毬だけで挑むことも可能だったはずなのに、2人を話に巻き込んでくる。
- それを聞いて「手毬すき」とうっとりする広。
- 「リリース初期なのにすでに持ち歌3曲あった」ことが本編で回収される。
- 名乗りの際に自分の名前より先にことねの名前を出したことで、またも手毬のせいで敵が増えてしまったことね(秦谷美鈴に続く2人目)。
- 「許しませんよ藤田ことね」を彷彿とさせる「藤田ことね......その名前、覚えました。」という台詞回し。
- ことねとは逆に大喜びする咲季。
- 暴言を吐いていた手毬自身の心境は「怖かった~」だった、という吉本新喜劇みたいな展開。
という風にツッコミどころが多く、月村手毬N.I.A編を代表する展開と迷名台詞になってしまった。
その後、このやりとりはネットに流出し、学マスPは頭を抱えることになるのだった。
プランAが......崩壊していく......
一方、極月学園に戻った四音たちは自分からふっかけた口喧嘩で見事に返り討ちに遭ったことを賀陽燐羽に咎められることになる。最後には「足を引っ張ったら、殺すから」の台詞が飛び出し、手毬の決め台詞が彼女の模倣であったことが判明する。
手毬と千奈、広
手毬は1組、千奈と広は2組でクラスは違うのだが、リリース当初から絡みが多い組み合わせである。
千奈プロデュースコミュでは基礎体力不足でレッスン中に倒れて保健室に運ばれた千奈が目を覚ますまで付き添っておきながら辛辣な言葉をかけたり(本人としては生半可な気持ちでは挫折するという忠告)、雑誌の表紙を飾ったことを「倉本家のコネ」呼ばわり(世間からそう見られることを覚悟しろという忠告)しつつもその実績はきっちり評価したり、衣装コミュでは歌詞を覚えられない千奈にアドバイスをしたり、とツンデレ系ライバルのような言動をしている。広からは「(言いにくいことをハッキリ言ってくれる)すごく親切な人」と評価された。
また、ハロウィンイベントコミュでは手毬千奈広のぽんこつ3人でユニットを組むことになり、手毬は当初2人を軽んじていたもののイベントを通して自分にはない2人の魅力を認め、イベントライブを成功させている。
一方、手毬プロデュースではこれまで千奈や広が登場することは全くなかったのだが、今回手毬が2人を「仲間」として認識している描写がなされたため、手毬プロデュースルートでも千奈広たちとある程度交友を深めていることが推察できる。
十王星南N.I.A編
星南プロデュースでは星南のプロデュースと並行して、星南自身も生徒会1年生の花海佑芽や美鈴、千奈をプロデュースしており、N.I.A編ではこの3人に加えて念願のことねのプロデュースも行うことになる。
美鈴を除く千奈たち3人は花海家にて強化合宿を行ったのだが、合宿後も千奈は疲労が取れずイベントに支障がでてしまった。千奈の不調を察していたことねがフォローしたことで乗り切ったようだが、千奈の失態を四音たちに咎められるという形で上述の言い争いが発生する。
手毬プロデュースと分岐するのは撫子に「一番星を呼べ」と煽られた際であり、千奈は耐えきれず「助けて星南お姉さま〜!」と叫ぶ。嘲笑する撫子は知らなかったのだろう。千奈のプロデューサーこそ一番星 十王星南その人だということを。千奈の声に応じて本当に星南が登場し、撫子たちは面食らってしまう。
星南は千奈の失態を詫びながらも「アイドルが人前でする話ではない」とド正論で四音たちを黙らせる。さらに四音は次のオーディションで星南を倒すと宣言するが、星南はプロデューサーとしてことねに「四音に勝て」という課題を与える。星南としては最高のアイドルになれると見込んだことねにふさわしい相手だと四音を評価してのことだったが、四音は見くびられていると捉えて怒ってしまうのだった。
どちらにせよ、最も潰しやすそうな千奈を攻撃すると手毬や星南が駆けつけるという罠のような展開が待っているのである。手毬や星南のプロデュースだけではなく、千奈の魅力である愛嬌や交友関係の広さがいかに優れているかを示すシナリオだと言えよう。
関連動画
関連静画
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 足を引っ張るなよ雑魚が
- ──足を引っ張ったら、殺すから。
- 私たちは機械じゃない! 人間なんだ......!
- うあぁぁん! ヤダヤダヤダヤダ〜! アイドルやめないでぇ〜〜〜!!
- 手毬ぬい
- まあ、過ぎたことはいいよ。
- りーぴゃん
- 私がクールすぎるってこと?
- 9
- 0pt

