赤毛(あかげ)とは、赤い毛のことである。
概要
赤毛という単語は、赤色をした毛全般に使われており、動物の赤みがかかった毛の色にもよくその単語が使われている。(例:赤毛猿、赤毛の馬)
人間で赤毛と言えば、赤毛のアンに代表するような赤みがかかった髪の毛の意味でもよく使われる。また、別に髪の毛に限定した単語では無いので、赤毛のアンは眉毛やその他の毛も赤色をしている。
赤毛(髪の毛)
全体的に白人が多い。ジンジャーの要素の一つでもある。日本人で天然の赤毛の人間はほとんどいない。染めることも可能だが、金髪や茶髪に比べ赤毛に染める人はほとんどいない模様。
メラニン色素が少ないので、多くの場合ソバカスを伴う。元々白人の肌は紫外線に弱いが、赤毛の場合はさらに弱い。劣性遺伝であまり表へ出ることはない。
ある調べでは赤毛の女性は金髪の女性よりセクロス率が高いらしい(外部リンク参照)。
欧米社会における赤毛差別の経緯
欧米では赤毛の人間は、現在も差別されたりイジメを受けることがある。
この原因はキリストを裏切ったユダや最初の殺人者カインが赤髪であるからなのだが、そもそもの発端はキリスト教が北欧神話の神である雷神トールを貶めたのがきっかけである。
雷神トールは戦や農業の神も兼任しており、北欧の庶民には大変尊敬されていた神様であった。そこにキリスト教が布教の為にトールを邪神と言い続けた貶めた結果、赤髪はよくないというイメージが付き始めた。そして時代が経つにつれて北欧神話の悪神であるロキも赤髪とされるようになった。
さらに時が経った後、キリスト教を庶民に布教するために聖書の内容を説明するのだが、この時代の庶民は文盲であるので宗教絵画を見せて布教しなければならなかった。この宗教絵画を作成するときユダやカインの髪の毛の色が分からなかったため、邪神とみなしたトールが赤毛であり赤毛は悪いイメージが出来上がっていたことから、そのままユダやカインも赤毛としてしまったのである。
こうして赤毛の人間は悪魔、異教徒、癇癪持ち、裏切り者など、最悪な人間を指す代名詞となった。中世ヨーロッパでは赤毛の女性は魔女であるとか、赤毛の人間は死後吸血鬼になりやすいという迷信が存在した。
赤毛差別は現在も続いており、それはイギリス王室のヘンリー王子でさえ、学生時代は赤毛を理由にイジメを受けていた。他にもイギリスではGingerism(赤毛の人に対する偏見)やGingerphobia(赤毛恐怖症)といった、赤毛の人を差別する言葉が存在している。
小説の赤毛のアン、ハリーポッターシリーズのロンなどを筆頭に赤毛を気にする描写が欧米の創作にはよく見られる。こうした創作物からも欧米人が持つ赤毛に対するイメージを垣間見ることができる。
実在する人物
- 馬場裕之(ロバート) ※以前
- ボニー・ライト(ハリー・ポッターのジニー役)
- マット・マートン(元阪神タイガース選手)
- ルパート・グリント(ハリー・ポッターのロン役)
- レイチェル・ハード=ウッド
- GOT'S(FLOW)
- ヘンリー・オブ・ウェールズ(イギリス王室 成員 王子)
架空の人物
- 蒼崎青子 / 蒼崎橙子(TYPE-MOON作品)
- アドル・クリスティン(イース)
- アン・シャーリー(赤毛のアン)
- エリス・ボレアス・グレイラット(無職転生)
- ドナルド・マクドナルド(マクドナルド)
- ペニーワイズ(IT(映画))
関連動画
関連項目
外部リンク
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