「雷よ!かみなりじゃないわ!そこのとこもよろしく頼むわね!」
雷(いかずち[1])とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する、大日本帝国海軍の特III型(暁型)駆逐艦3番艦「雷」をモデルにした艦娘である。
じゃーん!艦これでの概要を紹介するわ
ゲーム開始時に選べる妹の電に比べると露出は少ないが、ドロップや建造で手に入りやすい駆逐艦として序盤からお世話になった提督は少なくないだろう。妹の電とは容姿がよく似ている。髪を下ろしていて碇を手にしている方が雷だから、間違えないでよね!
余談だが、電の秘書艦セリフには『司令官さん、その・・・誰かと間違えてないですか?』というものがあり、これは『雷と間違えてないか』という意図のセリフなのではないかとの説が有力である。駆逐艦にはあまり見られない姉妹艦に関するセリフだが、つまりこんなことを言われるということはプレイヤーである提督はそれ以前に雷と電を取り違えたことがある、と言うことなのだろうか。
ちなみに帝国海軍でも文面だけだとよく間違えていたらしい。史実ネタの多いゲームだけにこちらの事を指していると思いたいところだが・・・。
暁型4姉妹ではいちばんの元気印で、「元気ないわね。そんなんじゃダメよ!」「司令官、私が居るじゃない!」などなど、明るいキャラクターで提督の心を和ませてくれる。その一方でゲームの中では提督からのぞんざいな扱いを匂わせる台詞がチラホラ。こちらも未だ一人前のレディーとしては扱ってもらえていないようである。頑張れ・・・。
ただ、この猛アピールが功を奏してか一般的な『提督LOVE勢』の中には駆逐艦としては真っ先に名前が挙がる(他には金剛、榛名などがリストアップされている)。もちろん『提督LOVE勢』自体が割と主観を含むカテゴリーなので他の駆逐艦をこの中に含める提督もいるが、雷は誰が挙げても大体入っている。「雷、司令官の為に出撃しちゃうねっ!」「そうそう!も~っと私に頼っていいのよ!」のセリフに象徴されるように、司令官に懐いている駆逐艦の筆頭として挙げられるだろう。その分当の提督からぞんざいな扱いを受けていることが残念でならないが。
(以下轟沈セリフあり。反転表示)
そしていざ轟沈する際には「司令官・・・どこ・・・?もう、声が聞こえないわ・・・」と涙腺崩壊物のセリフを残し、提督への想いを募らせながら海底に沈んでいく、慢心、ダメ、絶対。
持ち前の明るさで仲間や提督を牽引する一方で、上記のエピソードに見られるような優しさも持ち合わせた、強くて優しくてまっすぐなお姉さん。それが雷様の魅力なのよ!ねぇ司令官!・・・あれ?聞いてる?
当初こそ初期選択艦娘で正統派守ってあげたい系ロリである妹の電の陰に隠れがちで、人気もある方とは言えやや下火だった。しかし見た目相応の甘え方をするのだが、世話焼きで包容力のあるロリというある種新しいキャラクター性(通称“ロリおかん”)が再評価され、現在では駆逐艦どころか全艦娘中でも指折りの人気を誇る艦娘となっている。一部では依存性が強すぎることから『ダメ男製造機』とか言われることも。
なお、「気に入った人物の世話を焼きたがる」など、お母さんの真似事のような行動は実際の幼い少女にもよく見られる特徴であるが、これまで「ロリ」といえば「弱弱しい」「元気」「無邪気」「無知」などのアイコンが注目されることが多く、それ以外ではギャップとしての「気の強さ」や、精神的には十分成長しているいわゆる「のじゃロリ」がキャラ設定の中心となることがほとんどだった。そういう意味では少女の特質をつかみながらも新しいキャラクター設定だったと言え、今までのロリに何か「欠け」を感じていた紳士のハートをがっちりつかむことができたキャラと言えるだろう。その結果がこのありさまだよ!
暁型の一番上の姉は暁なのだが、このように雷が一番年上であるかのように包容力が高いお姉さんキャラになっているのかと言うと、起工は暁型の中では暁が一番最初だが、竣工・就役は雷が一番最初であると言う、見方によっては実際に雷が暁型の長女であるという側面がある。
また、「雷」の名を冠する駆逐艦の先代=初代「雷」は、大日本帝国海軍の初の駆逐艦であり、雷型駆逐艦一番艦であるというのもあるかも知れない。
その影響か『提督のカレー(横須賀編)』ではパッケージイラストのセンター近くに配置された。特典シールに抜擢され、箱側面では『じゃーん!司令官のために作ったの!』と雷ちゃんお手製であることをアピールしている。別側面を見る限りではあの加賀さんも高揚する会心の出来らしい。
なお、提督への好意が間違った方向に行ってしまった姿として、ブラックサンダーという二次創作用語もある。詳細は同用語の記事を参照。
暁型の4隻で第六駆逐隊を編成する任務も存在するが、ネームシップであり出現率の低い「暁」の入手が鬼門だったりする。この暁型4姉妹にレア駆逐艦の「島風」「雪風」を加えた駆逐艦隊も人気が高い(関連動画を参照)。
絵師が同じで髪色も瞳の色もほぼ一緒で顔に小物も少ない雷、電、文月、若葉の見分けがつかない(特にアイコンだと)とされることがある。電、文月、若葉の三者は徽章、服、靴下、顔立ちで見分ける他ないが、実は雷だけ『髪と瞳の色が他三人に比べて鮮やか』という違いがある。
特によく間違えられる雷と電の相違点に関してはこれと絵によっては判別しにくい表情や髪型の違い以外だと
・『Ⅲ』の徽章の位置(雷は右襟、電は右裾)
・靴下(雷は腿までのサイハイソックス、電は普通のハイソックス)
・八重歯の有無(雷に有り電に無し)
等が挙げられる。
勘違いされがちだが雷は黒タイツではないので注意。(中破絵で確認可能)
雷、司令官のために戦史を紹介しちゃうね
特Ⅲ型駆逐艦「雷」は1930年に浦賀船渠で起工され、1932年8月に完成。
太平洋戦争開戦時(1941年12月)には駆逐艦「暁」「響」「電」らと共に第六駆逐隊を結成し、第一水雷戦隊に所属した。
1942年3月にはスラバヤ沖海戦に参加。姉妹艦である駆逐艦「電」とともに沈没したイギリスの駆逐艦「エンカウンター」の生存者422名を救助する活躍を見せた。当時「エンカウンター」の乗組員であったサム・フォール海軍中尉は、「雷」の駆逐艦長である工藤俊作少佐の救命救助行為を「武士道の実践」と称賛し、命の恩人である同氏への感謝の言葉を著書に記している(関連商品・関連動画を参照)。
その後は第三次ソロモン海戦、アッツ島への輸送作戦などに参加。ソロモン沖では多数の砲撃を浴びながらも敵艦に3発の魚雷を撃ちこむなど果敢な戦いを見せた。
1944年4月13日、船団護衛中のグアム島西沖にてアメリカの潜水艦「ハーダー」の雷撃を受けて沈没、乗組員全員が戦死した。同年6月10日、「雷」は除籍となる。
戦後、海上自衛隊のむらさめ型護衛艦「いかづち」に艦名が引き継がれている。
なお姉妹艦には「いなづま」もおり、「雷」と「電」は4代続けて(旧海軍で2回、海自で2回)
同型の駆逐艦に揃って名付けられたことになる。
新しい関連動画ができたわ。早速実戦投入しましょ
雷(駆逐艦)に関する関連動画をもっと紹介してください!
はーい、関連静画、いっきますよー!
なによもう、関連立体は大丈夫なんだから!
ネズミ輸送任務より、やっぱ関連コミュニティよね!
司令官、関連項目があるじゃない!
脚注
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