Creatures〜生きとし生けるもの達へとは、Child-Dreamが年にRPGツクール95で制作されたRPGである。前編はフリーウェア、後編はシェアウェアとなっている。
公式Webサイト、あるいはVectorからダウンロードできる。
概要
平穏な村を襲った悪夢のような出来事。 伝説の人狼ムーンリットウルフの襲来。 だが、その場に居合わせた"センターの戦士"の奮戦で二匹の人狼は追い払われ、子供は奇跡的に生還した。 歓喜の声をあげる人間達。 人間・・ そう・・、そこにいた「人間」という生き物達の中に真実が見えていた者は誰一人としていなかった。 モンスターの視点から展開する物語。 美しき地アストリアに迫る危機の中で、大地に生きる全ての生き物達のあり方を問う。 (Vectorの説明文より)
人間とモンスターとの共生、自然の美しさなどをテーマとした作品である。また、
など、Child-Dreamの作品「Lost Memory」と共通する点が多い。
なお、かつての仇敵とトンネルを掘る場面は、菊池寛『恩讐の彼方に』をモチーフとしている。
登場人物
ジル
主人公。ムーンリットウルフと呼ばれる伝説の人狼の一族。ケルティクの弟。
ケルティクに連れられて冒険をしていたところ、負傷した人間の子供を発見、その子の村に返しに行く。 しかし、村を襲いに来たと誤解され、人間からの攻撃を受ける。
それが原因で人間によって群落を襲われ、一族が全滅した。群落を襲った「黒騎士」への復讐のため、修行生活に入る。
やがて洞窟を掘り続ける黒騎士を発見するが、彼の姿に心打たれ、人間への復讐心が薄れ始める。
人語を理解できたり、地図を読めたりと、人間に近い能力を持っている。(ネタバレここまで)
ケルティク
(以下、ネタバレ)
ゾイデルによる襲撃を受けたとき、殺されずにセンターに連行された。
センターから脱走した後、アシュラムとしてカオパレスに君臨し、センターに人間の供給の確保とユートピア島への移住という要求を突きつけた。それは人間滅亡のための計画に見えたが、実はベルフェゴールによる攻撃を遅らせるための周到な計画であった。(ネタバレここまで)
ロバウト
スノーライトの子供。崖から落ちて動けなかったところをジルとケルティクによって救われた。
(以下、ネタバレ)
後にロレーヌという娘と結婚し、毒矢に遭い倒れているジルを救った。
やがてユートピア島にいるところをジルと再会する。(ネタバレここまで)
黒騎士
(以下、ネタバレ)
初代アストリア王とともにベルフェゴールを封印した戦士の子孫「黒騎士ゾイデル」。若い頃はモンスターへの憎しみからモンスターを駆逐していたが、ムーンリットウルフの群落を襲撃した際、気まぐれからケルティクをセンターに連れて帰る。
その後、モンスターたちを殺し続けた悔恨から、西域と東域を繋ぐ洞窟を一人で掘り続けた。その後センターに幽閉されていたが、ジルによって救出され、ユートピアチケットの手配を行った。(ネタバレここまで)
ミルシア
ミスティヴィレッジの少女。母の病気を治すためにオルゴール職人を目指す。
(以下、ネタバレ)
母が黒疸病にかかったため、オルゴール職人になるという名目で母親から引き離される。母が亡くなったのち、自作のオルゴールを川に流し、それをジルたちが拾った。
仲間の裏切りと死に遭い、悲しみに暮れるジルに人間の言葉を教える。
歌にも秀でているが、それは彼女が吟遊詩人「セレネ」の子孫だからである。(ネタバレここまで)
カーナ
(以下、ネタバレ)
その正体はカオパレスの四天王「クリシュナ」。アシュラムの命令でジルを殺害することになったが、ジルに人語理解能力があると予想し、ジルを生かしておくことが後のアシュラムとの戦いに向けて有益と判断し、ジル殺害をとりやめる。(ネタバレここまで)
I'・G
リザードマンの群落のリーダー。本人曰く「アイジー」というらしい。
(以下、ネタバレ)
カオパレスの軍団に群落を襲われた。それを人間の仕業と考え、人間への復讐心を募らせるが、洞窟を掘り西域と東域を繋いでみせたゾイデルに感嘆し、人間への評価を改める。
後にミスティヴィレッジを救うため、あえてミスティヴィレッジを襲い、人間たちを村から避難させた。 そのときに人間たちに討たれ、犠牲となった。彼の献身はジルの言葉により人間たちに伝えられ、彼は墓に葬られることになった。(ネタバレここまで)
アシュラム
カオパレスを支配する四天王の一柱。四天王の中でも実権を持つ。何か隠された能力があるそうだが……。
(以下、ネタバレ)
正体はジルの兄・ケルティク。ベルフェゴールによる人間滅亡を阻止するため、人語理解能力を交渉材料に、ベルフェゴールに近づいた。(ネタバレここまで)
クリシュナ
カオパレスを支配する四天王の一柱。由来はインド神話の英雄。アストラル体であるために真の肉体を持たないという。
(以下、ネタバレ)
正体はカーナ。ベルフェゴールを滅ぼすことに諦めを覚え、それならばいっそベルフェゴールに人間を滅ぼしてもらおうと考えた。しかし、戦いによってアストリアの大地が汚れることは望んでおらず、最後には人間に加勢した。(ネタバレここまで)
メフィストフェレス
(以下、ネタバレ)
カオパレスを支配する四天王の一柱。由来は「ファウスト」伝説に登場する悪魔メフィストフェレス。冥界から召喚された死神。
生に拘泥する者を滅びへ導くためにベルフェゴールの配下となった。ユートピア島に集められた人間をアンデット化し、労働力として使役していた。(ネタバレここまで)
リリティ
(以下、ネタバレ)
カオパレスを支配する四天王の一柱。古代の魔物。ムーンシャインタウンの攻撃にあたった。(ネタバレここまで)
ベルフェゴール
(以下、ネタバレ)
死と滅亡を司る悪魔。由来はキリスト教における「七つの大罪」の一柱。
一千年前に人間と戦い、人間によって現在の虚空霊廟がある場所に封印された。
だが、一千年の間多くの人間たちが虚空霊廟を訪れたことによって封印が弱まり、復活を果たした。人間を食らい成長するため、アストリアの街を襲っていた。(ネタバレここまで)
セレネ
(以下、ネタバレ)
その正体は、一千年前の戦いで活躍した吟遊詩人。自らの命を代償に、封呪を唱えてベルフェゴールを封印した。ミルシアの先祖である。(ネタバレここまで)
Creatures
(以下、ネタバレ)
一千年前にユートピア島の地底に封印された生き物。生と不滅を司る。
不老不死を司る霊鳥フェニックスだと噂されていたが、その正体は、高い治癒能力を持ち、有史以前に絶滅したとされた蘇生虫であった。(ネタバレここまで)
関連動画
関連項目
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