DCコミックスとは、マーベルコミックスと双璧を成すアメリカの出版社である。
概要
現在のDCコミックス社の原型となったのは1934年に作られたNational Allied Publicationsという出版社。
紆余曲折を経て、バットマンの登場で人気を得たDetective Comics誌の頭文字を取った現在の名前に到る。
Detective Comics誌は今も出版されている。
80年代には『バットマン:ダークナイト・リターンズ』『ウォッチメン』という歴史的名作を出版し、アメコミ界に多大な影響を与えた。
実写作品
映画
古くから作品の実写化に取り組んでおり、70年代から80年代にかけてのスーパーマンの実写映画シリーズが作られた。80年代から90年代にかけてはバットマンの実写映画シリーズも好評を博した。
2000年代にはいると映画では『ダークナイト』シリーズや『スーパーマンリターンズ』がヒットし、『ウォッチメン』などの単独作品もヒットに恵まれた。
2010年代になると、ライバルであるMARVELがマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を成功させたのを機に、DCコミックスも複数作品が同一世界で並立するDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)を立ち上げ、『マン・オブ・スティール』などでスーパーマンやバットマンをリブートし、ヒーローたちの共演を実現した。しかし、方針の度重なる変更やスタッフ・演者の問題も重なり、ユニバースものとしては成功したとは言い切れない結果となった。
2024年になると実写映画シリーズはDCEUからDCユニバースに名称が変更され、実質的にリブートされる。
テレビドラマ
テレビドラマでは50年代に「スーパーマン」、70年代に「ワンダーウーマン」などかなり古い時代から実写に取り組んでいる。
2000年代から『ヤング・スーパーマン(Smallville)』『Arrow/アロー』が放送され、好評を博した。
さらに『Arrow/アロー』から派生して複数の作品が作られており、複数のヒーローが同じ世界の中で共存するユニバースものを映画に先駆けて実現させていた。このユニバースは「アローバース」と呼ばれ、2020年代まで展開が続けられた。
このほか、スーパーマンからの派生として『ヤング・スーパーマン』などのドラマも存在している。2010年代にはバットマンからのスピンオフとして『ゴッサム』『ペニーワース』などのドラマも作られた。
アニメ作品
アニメ作品においては日本のカートゥーンネットワークでも放送された『バットマン ジ・アニメイテッド・シリーズ』『ティーン・タイタンズ』『ヤング・ジャスティス』などの傑作を生み出しており、DCユニバースアニメイテッドオリジナルムービーという大人向けOVAシリーズは一部日本版も発売されている。
The New 52!
アメリカン・コミックスは日本の出版社と違い出版社がキャラクターの権利を保有しており、出版社が雇ったライター(脚本)とアーティスト(作画)が連載している。
また、DCとマーベルは基本的に全てのヒーローが一つの世界観(ユニバース)に存在しており、その歴史の長さゆえに設定に矛盾を抱えてしまうことがある。
DCはその矛盾を1985年に「クライシス・オン・インフィニット・アース」 という全ユニバース(全連載作品)に及ぶ一大事件によって、フィクションの中の出来事が原因で設定が改変されるクライシスというイベントを起こす。
その後も数年に一度DCはクライシスを起こし、その最新で最大のものが"The New 52!"である。
New52ではほとんどの物語、キャラクターが初期化され第一話から始まることとなった。
これによって新規読者の参入と話題作りを促し、ある程度の成果は得られたが、一方で長年続いた人気タイトルの話数がリセットされ、人気のあったキャラクターの過去の物語が無かったことになってしまうなど、賛否両論巻き起こしている。
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関連項目
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