Dimension W(ディメンション ダブリュー)は、岩原裕二による漫画作品である。
概要
Dimension W | |
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ジャンル | アクション |
原作 | 岩原裕二 |
監督 | 亀井幹太 |
シリーズ構成 | 菅正太郎 |
キャラクターデザイン | 松竹徳幸 |
メカニックデザイン | 常木志伸 |
アニメーション制作 | Studio 3Hz×ORANGE |
製作 | DW製作委員会 |
放送局 | TOKYO MXほか |
放送期間 | 2016年1月 - 3月 |
無尽蔵のエネルギー供給媒体「コイル」を巡る謎と戦いを描いた近未来SFアクション漫画であり、『ヤングガンガン』にて2011年19号から2015年23号まで連載された後、『月刊ビッグガンガン』に移籍し、2016年Vol.01から新章に突入し2019年Vol.7まで連載された。全16巻。
作者は漫画『いばらの王』、TVアニメ作品『DARKER THAN BLACK』のキャラクター原案及び漫画『DARKER THAN BLACK -漆黒の花-』で知られる岩原裕二。
2015年7月発売のコミックス第8巻の帯などにおいてTVアニメ化決定の告知がなされ、2016年1月から3月の期間に全12話が放映。ニコニコ生放送でも2016年1月13日から毎週水曜日23:00に配信された。
あらすじ
西暦2072年、人類はX・Y・Zに続く第四の次元軸「W」に存在する無尽蔵のエネルギーを取り出すことに成功し、それを個人携帯用の次元間電磁誘導装置「コイル」に供給する世界システムを完成させたことでエネルギー問題を解決し、一見夢の未来世界を築いていた。
正規の流通からはみ出した「不正コイル」を回収する「回収屋」のマブチ・キョーマは、あるとき心を持ったアンドロイドの百合崎ミラと出会う。その出会いによってキョーマは世界とコイルの謎、そして自らの過去を巡る騒動に巻き込まれていくことになる。
主要登場人物
- マブチ・キョーマ(CV:小野大輔)
- 不正コイルを回収する回収屋でこの漫画の主人公。持ち前の技術と身体能力で、違法に出力をアップされたコイルを使った犯罪者相手にも生身で立ち向かうことができる。使用する武器は鉄製の串。だらしない服装の上にはっぴを着ている珍しい服装の人物。焼き鳥屋さん
非常に偏屈で人を寄せ付けない雰囲気を纏っているが、時々元来持っている優しさが見え隠れする。コイルが嫌いで、世の中の殆どの製品がコイルで動いている中、わざわざコイルを使わない旧世代の製品を集めて暮らしている(この時代は燃料が非常に高価になっているがその製品を使うために購入している)。
アニメ版でも原作と同じく不愛想なキャラで、むしろクールな印象は増している。 - なのにOPで踊る。真顔で。
「不愛想でクールな成人男性キャラが真顔でダンスする」というシュールな光景はアニメ視聴者にも強い印象を残し、ニコニコ生放送での配信時には、毎回OPが始まるとすぐに「踊りそう」「おっさんが踊るわけないだろwww」などのコメントが次々書き込まれ、ダンスシーンに入った瞬間「踊ったああああああああ(以下略)」という弾幕コメントが流れるのがテンプレと化してしまった。
OPアニメのディレクターを担当した梅津泰臣によるとこのダンスは「嫌々踊らされている」とのこと。最後にこちらに手を伸ばすのは、嫌になってダンスをやめ、カメラを回収している表現である。[1] - 百合崎ミラ(CV:上田麗奈)
- 心を持った非常に高性能な少女型のアンドロイド。キョーマとは対照的に明るく健気で人懐っこい性格。見た目は殆ど人間と変わらないが、動物の耳と尻尾のようなデバイスが付いている。頭を取っても普通に会話可能。アラレちゃん
特殊な出自であるため、ミラのことを知っている人物以外には人間や普通のアンドロイドであるように振舞う必要がある(しかしすぐにボロが出る)。とある目的から回収業の助手としてキョーマの傍らで働くが、彼のコイル嫌いのために「ポンコツ」呼ばわりされるなど邪険に扱われている。
原作でもかわいいが、アニメ版でもそれはそれはかわいらしく描かれている。ニコニコ生放送でのアニメ配信時は毎回、彼女がアップで映るシーンの多くで「かわいい」(シーンによっては「えろい」)との条件反射的なコメントが多数流れた。このアニメに関するあるトークショー[2]では、MCを務めていた鷲崎健がミラについて「正直言いますけど今期のアニメのヒロインの中で、一番かわいいんじゃないかと僕は思ってます」と語った。 - マリー(CV:斉藤貴美子)
- キョーマに回収の仕事を斡旋する女性。非常に大柄で裏社会の人間らしい迫力があり、キョーマからは「魔女」と呼ばれている。仕事上危険が伴うため、フォーと言う軍用アンドロイドを護衛に置いている。
- コオロギ(CV:松岡禎丞)
- マリーの元で働く天才エンジニア。特殊な存在であるミラを修理できるほどの腕前を持ち、様々な分析作業も行う。
- アルベルト・シューマン(CV:石田彰)
- ニューテスラの精鋭調査部隊の偉い人。爽やかな二枚目の雰囲気を持つがどこか信用を置けない。キョーマの過去の仲間だが、キョーマからは毛嫌いされている。
- ルーザー(CV:中村悠一)
- 謎の仮面の怪盗。キョーマのライバル的な存在として登場。キョーマの過去について何か知っているらしいが……。
子供がおり、その子供にバックアップをさせているが、その腕前はコオロギも舌を巻くほど。
用語説明
- コイル
- 第四の次元軸である「W」から取り出されたエネルギーをこの次元で受け取ることができるようにする装置。
でかいボタン電池のような見た目だが、出力エネルギーは桁違い。正規品はリミッターが付いているのだが、不正コイルは制御機構が取り払われており非常に高い出力を得ることができる。しかしそれではエネルギーの暴走を引き起こす恐れがあり非常に危険なため、回収の対象になっている。 - W
- 発見された無尽蔵にエネルギーを蓄える新次元。タイトルにもなっているディメンジョンWとはこれのこと。3次元をX,Y,Zで表した場合そこに更に1軸足してW、というわけである。
- ニューテスラ
- コイルを管理している超巨大企業。世界中にコイル管理用のタワーと呼ばれる建造物を建て、その周辺を管理下に置いている。 それぞれのタワーの責任者は政治家以上の権力を持っている。色々と隠し事がある模様。
- 回収屋
- 不正コイルを回収し、ニューテスラに引き渡して報酬を得ている者たち。不正コイルを使った犯罪者との戦闘など、その仕事の危険性から高い戦闘能力を求められる。回収屋のほとんどが報酬目的のため、柄が悪かったり人前では言えないようなことをしている者も多い。
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脚注
- *梅座流星群 ディメンションW・OPの裏話&4月新番組OP&ジュンク堂
- *ワンダーフェスティバル2016のステージイベント「朝から朝まで生ワンホビテレビ19」内で行われたトークショー「TVアニメ「Dimension W」ステージ~ディメステ~」
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