『SoltyRei』(ソルティレイ)とは、中田譲治に萌えるアニメである。
概要
2005年10月~2006年3月にテレビ朝日にて、2ヶ月遅れでAT-Xでも放映。全24話。テレ朝では編成の都合で何度か放映休止があり、最終話は3話連続放映になった。また、AT-Xとほぼ同時進行で、前作『SPEED GRAPHER』同様インターネットテレビ・GyaOでも放映された。他、Comix REXで連載された漫画版と、音泉で公開されたインターネットラジオがある。
同じ時間帯のGONZOによる前番組『SPEED GRAPHER』が色々な意味でトンデモな作品だったのに比べて、こちらはAICとのタッグによる制作だったこともあってか、割と評判は良く「きれいなGONZO」の代表作として挙げられることもある。ちなみに同じくGONZO×AICのタッグの作品には『パンプキン・シザーズ』や『瀬戸の花嫁』などがある。
meg rockによるOP曲「clover」は名曲として人気がある。
ストーリー
巨大企業「R.U.C」に政治と経済を牛耳られた街が舞台。
12年前に起こった大規模な災害「ブラストフォール」によって大量の死傷者と行方不明者が発生し、多くの人間がR.U.C製の機械義肢「リゼンブル」を付けて暮らしている。
ブラストフォールで娘を失ったロイ・レヴァントは、今もどこかで娘は生きていると信じて犯罪者を捕らえるハンターを生業としながら娘を探す荒んだ生活を送っていた。
ある日、謎の少女によって窮地を救われ、不本意ながら少女を家族として迎え入れ、彼女にソルティと名付ける。
ソルティと出会ったことを機に、彼を取り巻く環境は大きく変化していく。
キャラクター
- ソルティ・レヴァント CV:斎藤桃子
ロイの前に現れた謎の少女。
対峙していた犯罪者に不意を突かれ追い詰められたロイの前に降って来た事でその窮地を救ったが、意識を無くしロイに保護されるも、記憶も無くし自分が何者なのかもわからなくなっていた。
その後、身元の保証をする為にロイが身元引受人となった(姓名はその際に付けられた)。
天然で人懐っこい性格をしており、耳の辺りから伸びている髪は獣耳みたいにピコピコ動く。
- ロイ・レヴァント CV:中田譲治
「マーベリック・ハンターズオフィス」所属のハンター(賞金稼ぎ)の男性。この物語のヒロイン。
12年前に発生した大災厄「ブラストフォール」によって行方不明となった実の娘リタを探すために警官からハンターに転職し、以来娘の行方を捜しながら仕事をしていたが、娘を失った事でその心は荒み切っていた為、犯罪者に過剰な攻撃や暴力を働いていた。そんな彼を同業者は「狂犬」と嫌悪している。
ひょんな事からソルティの身元引受人になってしまい、初めは煙たがっていたが…。
- ローズ・アンダーソン CV:浅野真澄
盗賊団アンダーソン兄弟の長女で金髪な末っ子。
非常にわがままかつ自己中で、盗賊稼業は義賊として誇りに思っている。
ソルティの身体能力に目を付けて盗賊にスカウトしようと企み、ロイ達によく絡むようになるのだが…。
物心つく前から覚えている曲を鼻歌で歌っている。
- ミランダ・マーベリック CV:大原さやか
ロイが所属する「マーベリック・ハンターズオフィス」の女所長。
ブラストフォール以前に病死したロイの妻サラの友人で、彼とはその縁で知り合った。
ブラストフォールで夫を失った為、同じ境遇にあるロイの数少ない理解者である。
元はハンターだったらしい。
- インテグラ・マーテル CV:広橋涼
「R.U.C」の特殊部隊「プロシード」達のリーダー。
プロシードとしての能力は一瞬だけ瞬間移動じみた加速能力を得られる「オーバークロック」。
しかし、使うたびに脳に過負荷が掛かる為、連続使用は3回までとされている。
- セリカ・ヤヨイ CV:田村ゆかり
プロシードのお気楽な隊員。
能力は視覚能力の向上で、それを利用して狙撃によるシルビアの後方支援を担当する。
非常に仲間思いで、茶化してはいるがシルビアの恋を応援している。
- アクセラ・ウォリック CV:能登麻美子
プロシードの内気な隊員。能力は脳の演算能力を向上。
普段はプロシードの作戦行動中にオペレーターを担当している。
その情報処理能力を買われて、アシュレイが進めているプログラムに参加している。
- ユート・K・スティール CV:下野紘
リゼンブルマニアの青年。
勤めていた病院にソルティが健康診断に来た際、彼女の身体の秘密を知り、実験しようとした結果爆発事故を起こし病院を解雇。しかし、そのすぐ後に「マーベリック・ハンターズオフィス」のメカニックになっていた。ソルティの事が大好きで、その表現はフェティシズムの域に達している。
現代のリゼンブル技術の説明役としての役回りもある。
用語
- R.U.C
街を支配する巨大企業。
警察も市民もR.U.Cが管理しており、市民登録がされていない者は街の福祉制度を受けられない。 - リゼンブル
所謂サイボーグ化技術。
義肢だけでなく生身と同等の機能が再現された人工臓器も存在する。
ファッション感覚で付ける者、武器を仕込み犯罪に使う者、重機の様なパーツで災害時に活躍する者達も居る。
しかし、人体の安全なリゼンブル化は60%が限界とされ、100%リゼンブルに置き換えられた、或いは機械で出来た人間を「ジェニュイン」と呼び、リゼンブル技術者はそれを目標としている。
リゼンブルと人体には拒否反応が出る場合があり、それを抑える薬は登録市民なら風邪薬感覚で購入できるが、未登録市民はまともに購入できない。 - オーロラシェル
常に空を覆うオーロラの様な光の幕。これに物体が入り込むと激しい落雷が発生する。
その為「高度規制法」という法律が定められ、オーロラシェルに干渉しうる事は禁忌とされており、航空技術や宇宙開発技術は発展していない。電波障害も頻繁に発生するため、天気予報で注意喚起されている。その所為で電波通信技術もあまり発達していない。 - ブラストフォール
本編の12年前に起こった大災害。
オーロラシェルから発生した巨大な落雷により、多数の死傷者行方不明者を出した。
この災害でリゼンブルが広く普及する事になり、身元不明の子供は「ニューライツ・チャイルド」と呼ばれ市民権を与えられた。 - プロシード
ブラストフォール以降に現れた特殊な能力を得た人間。
主にR.U.Cのプロシード部隊の4人の事を指す。
その能力を最大限発揮するには肉体改造に等しい定期メンテナンスと特殊なスーツによるサポートが必要とされている。
スタッフ
- 監督:平池芳正
- シリーズ構成・全話脚本:木村暢
- キャラクターデザイン・総作画監督:Shuzilow.HA
- メカニックデザイン:海老川兼武
- コンセプトデザイン原案:園田健一、村田蓮爾、前田真宏
- 音楽:大森俊之
- アニメーション制作:GONZO×AIC
各話リスト
Episode | サブタイトル | 動画 |
---|---|---|
01 | オーロラの降る街 | |
02 | 新しい朝。 | |
03 | 青の少女 | |
04 | friend | |
05 | ウォーターサイド・パニック | |
06 | 愛娘(まなむすめ) | |
07 | 小悪魔の訪問 | |
08 | リベンジ | |
09 | 乙女達の休日 | |
10 | トレジャー&レスキュー | |
11 | バースデーゲーム | |
12 | 決着の果てに-na-mi-da- | |
13 | distance(すれ違い) | |
14 | 心覆う闇のために・・・ | |
15 | たどり着いた場所 | |
16 | 冗談です、半分 | |
17 | LADY(レディー) | |
18 | おかえりなさい | |
19 | 全員集合! | |
20 | 訪レル災い | |
21 | 真実の刻 | |
22 | わたしと彼女と、少女の想い | |
23 | Final message(最後のコトバ) | |
24 | これから |
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関連項目
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