LFAとは、トヨタ自動車の高級車ブランドであるレクサスが発売した2ドアクーペタイプのスーパーカーである。
概要
LFAはレクサスブランドに於ける最高のマシンとして2000年頃から開発が開始された。
エンジンはヤマハ発動機と共同開発、シャーシやボディ外板などはカーボン製。
製造は世界500台限定となっている。
価格はレクサスとしても超高額な3750万円だが、カーボンモノコックを採用したスーパーカーとしては実は格安の部類に入る(参考として、同じカーボンモノコックのメルセデス・SLRマクラーレンは新車で約5800万円した)。また、開発に時間をかけすぎたこともありこの値段で売ってもメーカーは赤字になるとのこと。
スペック
車両型式名 | CBA-LFA10型 |
全長 | 4505mm |
全高 | 1220mm |
全幅 | 1895mm |
ホイールベース | 2605mm |
トレッド | 前:1580mm 後:1570mm |
地上最低高 | 110mm |
オーバーハング | 前:940mm 後:960mm |
車両重量 | 1480kg |
Cd値(空気抵抗係数) | 0.31 |
最小回転半径 | 6.1m |
乗車定員 | 2名 |
エンジン型式名 | 1LR-GUE |
エンジン排気量 | 4805cc |
気筒数 | V型10気筒 |
バンク角 | 72° |
吸排気弁構造 | 40バルブDOHCロッカーアーム |
ボア×ストローク | 88mm×79mm |
圧縮比 | 12 |
最高出力 | 560PS/7000rpm |
最大トルク | 48.9kgmf/7000rpm |
最大回転数 | 9000rpm |
過給器 | なし |
燃料供給装置 | EFI(燃料噴射装置) |
燃料タンク容量 | 73L(レギュラーガソリン使用禁止) |
エンジンオイル使用量 | 17L(モービル1の5W-50指定) |
クーラント使用量 | 25.5L |
排出ガス規制適合 | EURO5基準クリア |
駆動方式 | FR |
トランスミッション | 6速セミオートマチック(ASG) |
サスペンション | 前:ダブルウィッシュボーン 後:マルチリンク |
ブレーキ | 前:390mmカーボンセラミックディスク 後:360mmカーボンセラミックディスク |
タイヤサイズ | 前:265/35ZR20(95Y) 後:305/30ZR20(99Y) |
最高速度 | 325km/h |
価格 | 3750万円 |
LFAのパフォーマンス
エンジン
- トヨタ・レクサスのハイパフォーマンススポーツカーの例にもれずヤマハ発動機とのタッグで開発された国産乗用車初のV10エンジン。トヨタ車としては異例の音にこだわって設計されたチタン製エキゾーストから奏でられる「天使の咆哮」と称されるサウンドは一度聞けば忘れられないだろう。
- 12.0の高圧縮比を実現するため、燃焼室は精密機械加工を採用(当然ハイオク指定)。
- 最高回転数(9000rpm)まで0.6秒という驚異的なレスポンスを実現するため、全気筒に独立した電子スロットルを搭載。
- 左右バンクで独立したECUをもち、アイドリング中は片バンク停止することで燃費にも配慮している。
パッケージング
- スーパーカーといえばミッドシップが多いが、グリップ限界を超えた際の挙動が素直なFRをあえて採用。
- 車両の重量バランスを50:50に近づけるため(実際は48:52)、トランスミッションの後方配置は当然実施、ウォッシャータンクですらパイプを延長して左リアタイヤ前に配置するほどの頑張り様。
駆動系
- アイシン製6速シーケンシャルセミATを採用。AT限定免許でも安心して乗れる。
- 高応答・高出力のエンジンと高速シフト可能なトランスミッション、理想的な重量配分と軽量化により、100km/hまで3.7秒を誇る(実は同じFR・NAでも値段の安いコルベットやバイパーの方が早かったりする)。
シャシー・ボデー
- 豊田自動織機(元親会社)製のCFRPをシャシーの65%に採用。
- カーボン・セラミック製ディスクロータにフロント6ポッド、リア4ポッドのキャリパーを組み合わせることで、高い制動力を発揮。ローターが真っ赤に焼けるほどの高温でもブレーキ力を失わない。
- 「天使の咆哮」を車外だけでなくドライバーにも余すことなく伝えるため、ヤマハ(楽器の方)がインテリアやボディの設計開発に参加し、車内サウンドの「調律」を行っている。
登場作品
関連動画
関連商品
関連項目
- 1
- 0pt