OH-1とは陸上自衛隊が所有する観測ヘリコプターである。愛称は「ニンジャ」
概要
OH-6の後継機種として川崎重工が三菱・富士と協力して開発した純国産のヘリコプター。
設計開始から3年程度で初飛行という異例なスピードで開発が行われた。理由は簡単で川崎重工も基礎設計を社内スタートさせており、エンジンを手がけた三菱も契約前にエンジン開発に目処をつけていたため。口が悪い軍事オタクからはFSX計画に懲りて、アメリカから横槍が入らないように目処がついてから開発スタートとなったという話もちらほら…。
観測ヘリコプター(偵察ヘリコプター)であるが、OH-6の横並びではなく、AH-64の様な縦並びの操縦席となっており、非常にスリムな外見をしている。
この機体の最も大きな特徴が無関節ハブローターシステム。
この特徴的なローターシステムと強力なエンジンの組み合わせによって従来のヘリコプターでは困難である以下のような飛行が可能である。
その高機動は多分説明するより見てもらったほうが遥かに早いだろう。
ここまでの機動ができるヘリコプターは西ドイツ製のBo105等決して多くなく、当然ながら国産ヘリとしては初である。
また観測ヘリコプターとして不可欠な空中静止(ホバリング)能力も非常に優れており、パイロットが手放しでもホバリングを維持する事が可能。公開飛行ではパイロットがホバリング状態で両手を離して小さい国旗を振るというパフォーマンスを見られることがある。
これらの非常に優秀な設計がAHSに評価され、優れたヘリコプターに贈られるハワードヒューズ賞を受賞した。なおこの賞を米国製以外のヘリコプターが受賞するのは史上初である。
OH-1の調達は平成22年度調達分をもって終了。最終調達機数は34機(除く試作機4機)となった。
2022年12月に閣議決定された「防衛力整備計画」では観測ヘリコプター(OH)の機能を無人機に移管し、今後用途廃止を進める…としている。
飛行停止
以前はローターブレードの不具合で一年以上全機が飛行停止になった。それ以外にもエンジンの不具合により約3年半全機飛行停止状態になっている。エンジンの改良は行われているが、エンジンの改修費用は1基6000万円で全機改修となると40億円以上かかり、全機の改修が完了するには10年以上かかるとされている。[1]
主要諸元
自衛用として短距離空対空ミサイル4発を装備可能。また増槽を標準装備
関連動画
関連項目
脚注
- *自滅への道歩む陸自ヘリ部隊
2019.10.22
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- RQ-4
- E-767
- Su-57
- Su-34
- F-35
- F-16XL
- AH-1
- AC-130
- 紫電改
- CH-53
- CH-47
- C-17
- C-1
- ダッソー・ラファール
- Tu-160
- T-4
- 偵察機
- P-3C
- Mi-8
- MiG-21
- U-125
- UH-60
▶もっと見る
- 10
- 0pt


