PlayStation Now(PS Now)とは、現ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が提供していたクラウドゲーミングサービスである。月額制。
2022年6月2日(日本)より「PlayStation Plus プレミアム」へ全機能が統合され、単独サービスとしては終了した。会員費はPS Plus プレミアムに準ずるためそちらを参照。ここでは「クラウドストリーミングサービス」としての部分のみ記載する。
また、PS Plus プレミアム自身がごく限られた地域のみで提供されている。以降日本の状況のみを記載する。
概要
日本では、PlayStation 4/PlayStation 5/Windows PC(パソコン・サービス休止中)に対し、PlayStation 3(PS3)/PlayStation 4(PS4)/PlayStation 5(PS5)タイトルをストリーミング・一部遊び放題という形で提供している。
ただし、PS5タイトルはPS5本体からのストリーミングにのみ対応している。PS3/PS4タイトルに制限はない。
パソコンの場合、キーボード・マウスでのゲームプレイは不可能。必ずDUALSHOCK 3/DUALSHOCK 4/XInput対応コントローラーが必要となる。
特徴は下記の通り。
- 同名タイトルとセーブデータの互換性あり。セーブデータお預かり(オンラインストレージ/クラウドストレージ)を通じて自由に相互移動可能
- 同名タイトルと同様にトロフィー獲得可能
- PS5タイトルのみ、遊び放題の対象外であっても、ダウンロード版を購入済であればストリーミング可となるタイトルあり
- PS5タイトルのみ、DLCの購入状況を検知し使用可能
- PS5タイトルのみ、最大4Kのストリーミングに対応
- PS3/PS4タイトル
- DLCは同梱されずインストールもできない。
- PlayStation VR、PlayStation Camera、モーションセンサーによる文字入力、シェア(ブロードキャスト/クリエイト)機能は使用不可。
- 720pが原則となる。PS5からPS4タイトルをストリーミングプレイする場合に限り、1080pも許可される。
- PS5タイトル
- PlayStation VR2は使用不可。
- シェア機能はブロードキャスト不可、クリエイトのうち動画は直近3分までとなる。スクリーンショットは枚数制限なし。
過去に実施していたもの
当初は「レンタル」「利用権」の2種類で展開していた。レンタルは利用権がなくとも、決められた料金を支払うことで、そのゲームのみ期間中遊ぶ事ができた。FF13等、レンタルのみ提供タイトルも存在した。
レンタル販売は2017年7月11日終了、レンタル済みゲームは有効期限までプレイ可能であった。
また、PlayStation Vita/PlayStation Vita TV(PS Vita系列)、BRAVIA/ソニー製ブルーレイディスクレコーダーもPS3タイトルに限りプレイすることが出来た。2017年8月15日にサービス終了。
そもそもPlayStation Nowというブランド自体が2022年6月2日以降存在せず、PS Nowで使用していた技術はPS Plus プレミアムのサービスとなっている。
利用権
※2022年6月以降、PS Plus プレミアムが会員費となるため、価格は大百科記事『PlayStation Plus』を参照。以下同年5月までの内容。
価格は下記の通り。10%税込。
18歳未満の加入を防止するため、PlayStation Storeで購入する場合はクレジットカード/デビットカードからの直接引き落としのみとなっている。店頭でカードを購入する場合は年齢確認必須。
経緯
2015年8月11日、突如クローズドβテスターの募集を開始[1]。同年8月20日~9月8日の期間、クローズドβテストが実施された。対象機器はPS4、PS Vita系列で、この時は無料。
2015年9月16日より「PlayStation Now Betaサービス」としてオープンβテストが開始[2]。有料サービスとなった。同年10月16日にはBRAVIA等も対応している。
この時の料金形態は下記の通り。月額料金は2019年9月30日まで変化がなかった他、PlayStation Store限定販売だった。年齢制限もない。
その後、時期不明だが一切の告知なくオープンβテストが終了しており、正式サービスへ自動移行している。
2017年3月21日より、Windows PCに対応。専用のアプリケーション、およびDUALSHOCK 3/4が必須。
2017年5月15日、先行して2016年製BRAVIAへのサービス終了。同年7月11日にレンタル終了、同年8月15日にPS Vita系列・BRAVIA等へのサービス終了。
2019年9月17日、「CERO:Z対象タイトルを加えるため、一旦2019年9月30日付でサービス停止とする」「利用権は残日数に関わらず、同年9月30日時点で有効な利用権の購入代金分全額を返金する」と発表[3]。
2019年10月1日、料金大幅改定とCERO:Z対象タイトル、および期間限定追加タイトルを加え大幅リニューアル。店頭での販売も開始。以下10%税込価格。
2020年11月12日、PS5発売と同時にPS5への対応開始。なお発売日時点でPS5タイトルのPS Now版は存在しない。
2021年4月23日、1080pのストリーミングサービスを開始した。回線品質に応じて720pと動的に変更されるが、同年9月15日配信のPS5 バージョン 21.02-04.00.00以降では固定も可能である。
2022年4月27日付近で、PS Nowの新規加入が停止。これは同年6月に「PlayStation Plus プレミアム」へ統合するためと思われる。
2022年6月2日、単独のサービスとしては終了し、全機能がPlayStation Plus プレミアムに統合された。一例として、クラウドストリーミングサービスは全てPS Nowがベースとなっている。当初はPC版が非対応となり、後日対応予定。
既存のPS Now加入者は、2022年6月2日まで有効期限が残っていた場合、全員がPS Plus プレミアムに昇格している。PS Plusとのダブル加入だった場合は、有効期限がどちらか長い方に統合されている(加算はされない)。
2023年10月17日、PS5タイトルのストリーミングサービスを開始した。PS5タイトルでは一部の制限が緩和されており、DLCを検知するほか、スクリーンショットが取得でき、録画は直近3分までなら可能。解像度は最大4Kをサポートする。
関連コミュニティ・チャンネル
関連項目
据置型ハード | PlayStation - PlayStation 2 - PlayStation 3 - PlayStation 4 - PlayStation 5 - PlayStation Vita TV | |
携帯型ハード | PlayStation Portable - PlayStation Portable E-1000 - PlayStation Portable go - PlayStation Vita | |
周辺機器 | デュアルショック - PlayStation Move - PlayStation VR(Project Morpheus) - PlayStation VR2 - ポケットステーション - PSX - torne - nasne | |
サービス | PlayStation Network - PlayStation Store - PlayStation Home - PlayStation Plus - PlayStation Now - ゲームアーカイブス - アドホック・パーティー | |
関連企業・人物 | ソニー - ソニー・インタラクティブエンタテインメント - 久夛良木健 - 平井一夫 - マーク・サーニー | |
その他 | Cell Broadband Engine - XMB - Media Manager - Media Go - PS4ゲーム配信 - PS4キャプチャー配信 - GAME DIGGIN’ - ようこそ!PS Vita ゲーム天国 - 物売るっていうレベルじゃねぇぞ! - あけおめ事件(8001050F) - プレイエリアの外です - PS5が当たらない | |
一覧 | 据置型ゲーム機一覧 - 携帯型ゲーム機一覧 - ゲームアーカイブス配信タイトル |
脚注
- *PlayStation™Now日本国内向けユーザーテスト参加者募集のお知らせ - PlayStation Blog
- *ストリーミングゲームサービス「PlayStation™Now」を、 9月16日(水)より日本国内に向けて提供開始 ~PlayStation®のゲーム体験が、PS Nowを通じ、さらに手軽で身近に~(プレスリリース)
- *PlayStation Now サービス内容変更に関するお問い合わせ
- 2
- 0pt