UX-01とは宇宙戦艦ヤマト2199に登場する、異次元潜行艦であり、「III」の次元潜航艇のリメイクメカでもある。
原型と比較して、より潜水艦に近いデザインとなっており、随所にUボートをモチーフにしたようなデザイン、設定を持つ。「III」からスタッフとして参加し、潜水艦映画を大いに好む出渕裕監督の趣味全開お気に入りメカである。
概要(宇宙戦艦ヤマトIII)
「III」においては「ガルマンウルフ」ことフラーケン大佐に率いられ、ウルフパックのような襲撃行動を行なっていた。
十数隻の次元潜航艇を巧みに分散配置、陽動と勢子のような形でヤマトを追い込み、一部の艦が撃沈されるリスクさえ計算し、ヤマトをガルマンガミラス機動要塞に追い込み鹵獲させるなど、ヤマト相手に完勝を収めた。
意外であるが原型の次元潜航艇のほうが大きく、全長は197mと潜航「艇」としては非常に大きい。
亜空間発生装置により、自由に多次元へ潜行することが可能であり、「潜水艦の恐怖」をSFアニメで描いたメカの一つ。デザインはUX-01と比較すると、直線的でシンプルな、面白みのないものだが、インパクトは大きかった。
なお「艇」という艦種になったのは、当初は潜水母艦より発進する、甲標的のようなコンセプトだったからとか。
概要(宇宙戦艦ヤマト2199)
2199では総統府直属の独立行動艦で、技術先進国のガミラスでも「特務艦」扱いの新鋭艦である。
デザインは第二次世界大戦中の潜水艦に酷似し、監督曰く、「当初はイ400程度を考えていたけれど、任務の性質上もう少し大きさがほしい」というプロセスで、144mというサイズに落ち着いた。
通常空間航行時と潜行時は機関を使い分ける、次元バラストタンクを持つなど、構造もディーゼル潜水艦に近い。
潜行時には「ゲシュ・ヴァール機関」という特殊なエンジンを回し、推進もスクリューで行うなど、艦名も含めコスモUボートと言ってもいいほど、潜水艦というかUボートが大好きな監督の趣味が、大いに反映されている。(90年代の監督のインタビューにIIIの制作現場でもUボートデザインを提案したが却下されたことを語っている)
索敵に際しては潜望鏡に相当する、遠距離有線式の次元境界プローブを用い、目標を電子光学で捜索。
亜空間ソナーもアクティブ・パッシブ双方を備えており、ヤマトが不用意にピンガーを打った際には即座に探知。座標を特定し攻撃し、左舷を空間魚雷の近接信管作動で穴だらけにしてしまった。
艦首6門、艦尾2門の亜空間魚雷発射管の他、速射砲、ミサイルVLSや機雷敷設装置など、武装も充実している。
浮遊大陸でガミラス駆逐艦の魚雷が、パルスレーザーで即時破壊可能だったのに対し、亜空間魚雷はその特性故か、相当に強固な外殻を有し、短時間で確実に迎撃するには短魚雷の飽和攻撃が必須となっている。
後々、他の戦闘艦では不可能な特性から、様々な展開で活躍を見せることになる(ネタバレのため反転)。
ヤマトを取り逃がした後「ジレルの魔女」ことミーゼラ情報相の要請で、特殊粒子を搭載した機雷を散布。
ハイニは「俺達は便利屋じゃねえっての」とぼやいているが、敵艦のレーダーに探知されず、機雷やトラップを敷設できる、現実世界の潜水艦の特性を反映した、やられる側にはたまったものではない能力を発揮。
また、ヘルム・ゼーリック国家元帥クーデター計画の時は、一時的にデスラーが乗艦。
ゼーリックの陳腐な演説をすべて聞き終えた後、亜空間から一方的に事実上の死刑宣告を突きつけるなど、総統府直轄の特務艦ならではの行動である。狭い潜水艦の中で平気とか、意外とメンタルタフですね総統閣下。
7色星団戦では総統からの特命をうけ、艦後部甲板にFS宙雷艇を搭載。索敵機能を奪われたヤマトの艦尾下方から接近。442特務小隊の輸送と回収を行った。まさに隠密性において完璧なこの艦にしか出来ない芸当である。
なお、艦番号UX-01はUボートのオマージュかつ、恐らく「X」は特務艦ないし試作レベルの先進技術艦。 そういった意匠から命名されたものと思われる。決して某愉悦神父様は関係ないはず
関連動画
違和感が撃沈された模様です
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 宇宙戦艦ヤマト2199
- 宇宙戦艦ヤマトIII
- ヴォルフ・フラーケン(艦長、巧みな戦術と冷静な判断力で、ヤマトを苦しめる)
- ゴル・ハイニ(副長、ドンパチの時の異常なハイテンションで、視聴者の腹筋を苦しめる)
- 架空の軍用機一覧
- 0
- 0pt

