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逆張り擁護くんとカスラック社員湧きすぎ

知財法の超大御所である中山先生(だった気がする)とかかなり熱心にカスラックの暴利行為を著作権法的見解から糾弾してるんだよな、ヤマハ側に付いて意見書出してたはず
このレベルの学者が異論を唱えているんだから、普通に考えれば法理論的にはカスラックが負けるべき事案なんだろうな
知財関係は業界団体への忖度が立法とか司法の場で余裕で影響してくるから、必ずしも道理が通る世界じゃないけど

https://music-growth.org/common/pdf/171114.pdf
ここで意見書全文読めるから気になる人はどうぞ
著作権法の条文解釈の話だからちょっとだけ専門的な内容だけど、それでもなるべく素人にもわかりやすく書いてくれてるから読む価値はあると思う

>>753
おお、面白い内容だね
で、その意見書を参考に今回の判決に対する論評をしてみて

判決全文が調達できないから、論評っていうほど大した考察にはならんけど
生徒側の演奏が、演奏技術の状態を示して適切な指導を受けることを目的とするものだから楽曲そのものを公衆に「聞かせる目的」に当たらないという理屈を立てるなら、先生の演奏も生徒側が目指すべき演奏技術の到達点を示すことで練習の便宜に資するのを主たる目的とする行為であって、やはり公衆「聞かせる目的」には当たらないという判断を採るのが整合的かと。
解釈に幅のある文言を著作権法の立法目的に沿って合理的に解釈すべきだというのは、中山先生も言ってる通り法解釈のうえでの大前提だから、音楽教室内でおこなわれている演奏行為の教育目的という実質を蔑ろにして、形式的観点だけから通常のコンサートとかでの演奏と同列扱いするのはあんまり説得的とはいえないよね。
実際に生徒側の演奏はセーフという立場を採ったんだから、知財高裁も一定程度は合目的的解釈をおこなったわけじゃん。

そのうえで、「先生のお手本→生徒の練習→生徒の発表→適切な指導」という音楽教室のレッスンとして一般的に予定されてるはずの一連の工程から敢えて「お手本」だけを離隔して、「聞かせる目的」の演奏行為として評価するというのは、知財高裁の判断そのものが自家撞着に陥っている気がします。
だから理論的にみれば破綻のある判決だというのが個人的見解。
他方で、事案の規模を考えれば、現実的な落とし処としてはまずは及第点といえるでしょうね。
あとはこの判決を踏まえた世論とか次第で裁判所のスタンスも変わってくるかと思われます。

JASRAC批判側が論理的な話をできずにレッテル貼りに終始してる。
ってのが実態をよく表してるね

>>755
はい判決文
https://music-growth.org/common/pdf/210318_02.pdf

生徒が演奏する時は公衆向けじゃないから著作権が及ばないよ。それ以外の音楽教室の主張は棄却な。

俺が読めてないだけかもしれないんだけど、生徒の演奏は「公衆」向けではないからじゃなくて「聞かせる」「目的」のものじゃないから22条を侵害しないっていう理屈では
他の論点については上で述べたことと変わらないわ、中山先生の意見書にある見解に概ね賛成
てかそもそもフェアユース規定が無いからこういう著作権者側の横暴みたいな権利行使がまかり通る事態になってるんだから、より根本的なこと言えばはよ法改正しろって感じ

そもそも音楽教室にたいするJASRAC側の請求額ってどんなもんなの？何百万とかするの？

フェアユースといっても音楽教室が営利企業で商売でやってる以上認められるとも思えんけど
そもそも勝手に他人の作品で商売しておいて踏み倒す方がよっぽど横暴だろ

フェアユースってのは、そういう著作物に関するあらゆる利用について著作権者に対価が還流しなきゃいけないっていう硬直的な制度運用に歯止めをかける理念だよ
音楽教室が徴収してる金銭は大部分がレッスンの提供の対価としてのものであって、なおかつ音楽教育ってのは音楽文化の礎を担う文化的価値が高い行為でもある
権利者には楽譜の購入とかで利益が還流する途は確保されてる
こういう諸般の事情を総合的に考慮したうえで、果たして本当に著作権行使を認めていいかどうかを検討するのがフェアユースの考え方だから、営利か否かで決まるもんじゃない
アンタみたいにそれでも権利行使を認めるって結論になること自体は否定せんけど、俺個人は逆の意見

>>762
日本と比べるまでもなくフェアユース理念が膾炙してるアメリカでは著作権管理団体が音楽教室から料金徴収してるけどそこんとこどう思う？
自分の感覚としては「商売で使ってるなら払おうぜ」なんだけども
ただまぁ料率2.5%はちょっと高いんちゃう？とは思うのでそこの値切り交渉とか、他にも「音楽教育」で推してくなら学校法人化目指すとか、音楽に限らず広範な文化振興見据えていろんなとこに呼びかけて、それこそフェアユース理念を汲んだ著作権関連の法改正を狙うとか、裁判起こすまで10年くらい時間あったのにそういう向きもなく「ビタイチ払わない」で突っぱねたのすごく勿体ないと思う

>>759
ちゃんと判決読んだ方が良いんじゃないかな
生徒が演奏する場合、講師は特定少数であるため公衆ではないって理屈

そもそもフェアユースがあるアメリカじゃ徴収対象だぞ

演奏を聴く側に関して、講師については公衆該当性を否定してるけど、演奏者以外の他の生徒については聞かせる目的じゃないからセーフっていう理由付けをしてるように読めるんだけど誤読してますかね？
何にせよ、仮にそこで公衆性を肯定しても聞かせる目的の方で切られるものと推測されるから些末な問題だけど…
そんでフェアユースについてはアメリカみたいな典型的なフェアユース規定を置く形でも、或いは音楽教室を念頭に置いた権利制限規定を創設する形(俺はコッチの方が妥当だし現実的だと思う)でも、どっちでもいいから適切な立法措置が必要でしょう
確かにビタイチ払わんっていうスタンスにも問題あったとは思うけど、著作権法がこういう類型の紛争について保護と利用のバランスを調整する為の規定を用意していないってのが、当事者が互いに強硬的態度を取らざるを得なくなった根本的な原因だろうから
それとアメリカでは利用料取られてるって件についてはコメントしようがない、文化とか社会意識の差もあるし、別にあっちの司法判断に合わせる筋合いも無いしな
とにかく日本国内における法的課題として柔軟に対応してくれればいいかと

てか迂闊にフェアユースっていう単語を出しちゃったせいで論点がズレてしまったけれど、法解釈論としての俺の立場は中山先生の意見書と同じ(「公衆」の解釈についてはちょっと疑問があるけども)で、著作権法の目的論的解釈から音楽教室でのレッスン目的での演奏行為は「聞かせる」「目的」に該当しないとして22条を侵害しないものと考えてます、だからJASRACは泣き寝入りすべきだってのが解釈論上の帰結
ただこれだと若干角が立つから、よりフレキシブルな紛争解決ができるように、フェアユースだったり権利制限規定をさっさと導入せえやというのが立法論まで込みの俺の立場って感じ

でも結局裁判で負けたんでしょ？
ならその主張は認められなかったってことじゃん

そもそも払いたくないならJASRAC管理曲使わなけりゃいいだけだろ
生徒からは月謝取ってるくせに文化だから教育だから作家には金払わんとか通らんわ
なんか、作家の財産だってことを思いっきり蔑ろにしてるよな

いや法律学って裁判例の当否とかを法理論と照らして批判的に分析する学問ですし…
そもそも誰かが本判決の論評してくれってレスしてきたから色々検討してみただけなんだけど
まあ需要無いならこれ以上は論及せんよ
俺も片手間にやってたけど、ぶっちゃけメンドくさいし

あー、あと著作権法は著作権者を甘やかすためだけの趣旨で作られた法律ではないってことは理解しといた方がいいぞ
だからこそ中山先生みたいな知財法学のレジェンドがああいう主張を声高に表明するんやで
じゃあね

作曲家に対する目線が無さ過ぎる

言葉が足りなさ過ぎて誤解が生まれそうなので連レスするけど、この件って本来だったら「作曲家が声を上げて矢面に立ってコストをかけて主張しなきゃいけないのをJASRACが肩代わりして法定とかで争ってくれている」という側面もあるわけだからそんな簡単に行くわけじゃない

音楽をかなり聴く身としては「ちゃんとあるべきところに報酬が支払われるようにしよう」ってだけでこんな風になってしまうのは本当に良くないことだと思う
何故みんな音楽が絡むととたんに古き悪しき嫌儲思想が出てしまうんだ

何故みんな音楽が絡むととたんに古き悪しき嫌儲思想が出てしまうんだ(ようつべやニコニコのメドレーをタレ流しながら

>>772
だからなんでそういうレッテルしか張れないの…

そもそもYouTubeやニコニコはJASRACと包括契約契約してるから権利者に分配されてるし

アメリカに合わせる必要が無いって見解は国際条約って本質が全く見えてない

著作権の話は貿易の話
https://note.com/gymaterials/n/nd16f87f0562f

>>775
そんなあなたにこれをプレゼントしよう。
https://p2ptk.org/copyright/1590

うめざわしゅんの「かいぞくたちのいるところ」という漫画みたいに極端な事にならないまでも、
https://www.umezawashun.com/pirate?fbclid=IwAR2VYF3GFVlGNzfU80HgenE5j9kYrPNzVd_xx7RT0jJBFZGqS6xvC2TTWEI
例えば、文化をないがしろにし、企業利益だけを追求した結果も知的財産を扱う企業がことごとく信用を欠いてしまったりしたら、
ベルヌ条約の遵守どころじゃなくなると思うんだけれど?

>>777
最近レスが書かれた掲示板から偶然見かけたけど
面白いマンガを教えてくれてありがとう
著作権厨にも見せてあげたい

ここ最近のレスを見るにそもそも音楽をかけたぐらいで金が発生するのは悪って言いたげな人が多くてそれはちょっと待てと流石に言いたくなる

JASRACがその代行団体として適格かどうかは別途議論の必要があると思う（個人的には問題ないという見識だがまあ他の視点からの意見があるだろう）
しかしこの状態ではそれ以前の「商用利用の場で音楽を流すことによって発生した金銭の中で、作曲者が有るべき権利として受け取ってもいいはずの一定の額を徴収することの何が悪いのか」という話から始めなきゃいけない
ただでさえCDからストリーミングというより「稼げない」モデルが一般化した現代でそれは音楽家は霞を食えって言ってるようなもん

音楽を流す権利を買ってるのに音楽を流すときに追加で金がかかるというのがおかしい