もこけね海賊記とは (モコケネカイゾクキとは) [単語記事]

もこけね海賊記とは、ニコニコ歴史戦略ゲーにおける東方×太閤立志伝のジャンルの作品の一つ。

「変態記の名を冠する程度のシリーズ」こと、魔理沙変態記魔理沙遊興記の作者によるスピンオフ作品である。

2009年 8月、第1話投稿。2010年 1月、全46話完結。

あらすじ

いつものように蓬莱山輝夜と喧嘩していた藤原妹紅。

そしていつものように上白沢慧音の家に寄っていた妹紅は、守矢神社での霧雨魔理沙と八坂神奈子の戦闘によって生じたひずみの影響を受け、戦国時代の日本へと飛ばされてしまう。

そして行き着いた時代は、武将と言う名の変態達（よくて変人と、ごく少数の常識人）の巣窟であった。

帰る手段も見つからず、慧音とも離れ離れになってしまった妹紅。果たして、妹紅は無事幻想郷に帰ることが出来るのであろうか？

物語の概要

基本的に史実武将はキャラブレイクしている。逆にしていない方の武将の数を数えた方が早いかもしれない。東方キャラに関しては原作準拠+製作者の意向により、ブレイク分は少ない。しかし、物語の展開次第ではありうる…………かもしれない。

前作「魔理沙遊興記」においては、自重という言葉を知らない史実武将達の変態ぶりがかの「八雲藍奮闘記」並であったことから、「魔理沙変態記」もしくは「変態閤立志伝」と言ったタグを与えられるに至った。この作品は遊興記と同一の世界で繰り広げられるため、相変わらず自重しない変態達の活躍が見られる……かも。

前作の裏側や語られることのなかった人物にもスポットが当てられているため、両者は裏表の関係にある。そのため、同じ人物でも両方を見終わった後で印象がずいぶん変わるというコメントも多く寄せられている。

登場人物について

幻想郷の面々

藤原妹紅: 主人公。魔理沙の起こしたトラブルに巻き込まれる形で戦国時代に飛ばされてしまう。; ふとしたきっかけで熊野水軍の復興に協力することになる。; 実際に戦国時代を一度体験した身らしく、知識と経験は豊富で、戦国の世をたくましく渡り歩く『フンドシ剥ぎ』『やんごとなきガテン系』。; 変態相手でも受け入れるのは早いが……流石に美代子ママは初見では無理だった。
上白沢慧音: ヒロイン。妹紅いわく、歴史に詳しい美人。; はぐれてしまった妹紅を探す傍ら明智光秀を拾い、彼と共に一流の講師陣が集う上明学園を創設する。; 妹紅の良き理解者であり、時にはストッパー役にもなる。
蓬莱山輝夜: 妹紅の永遠のライバル。; 織田家にいるが、永琳によって隠居生活を強いられている。; 暇を持て余したあまり、妹紅に恥ずかしい称号でも付けてやろうかと企んだ。後に……倍返しで自分に返ってきた。
八意永琳: 月の頭脳。織田家に仕えている。; 嘉隆に傷薬を渡したり、妹紅に知恵を授けたりと、（輝夜が許す程度には）協力的である。; なおてゐ曰く、彼女のお仕置きはきついらしい。
四季映姫・ヤマザナドゥ: 閻魔。楽園の最高裁判長。今井宗久を師と仰ぐ、商店「山田屋」の主人。; 熊野水軍再興には資金が足りない妹紅達から援助を申し込まれ、後の利益を見越して協力関係を築く。; 嘘が一切通じないため、物を買う時は限界まで値切れるという、商人としては最強の（えげつない）能力を持つ。; 座右の銘は「地獄の沙汰も金次第」。それで良いんですかえーき様。
小野塚小町: 巨乳。映姫の部下として山田屋につとめている。; 戦国時代に来てもさぼりがちで、よくあちこちに行楽に出かけてしまう困ったちゃん。; しかしそのおかげなのか、各地に知り合いがいる程度には顔が広い。; たまにとんでもない人物と接点が有ったりする。
水橋パルスィ: お寺を不法占拠（？）していたら、映姫と慧音にフルボッコにされ、山田屋で働くことになった橋姫。; 三徹など相当なハードスケジュール。忙しすぎて自由な人が妬ましい。
ナズーリン: 慧音をボスと呼ぶ妖怪ネズミ。本来のボスは別にいるらしい。; ダウジング能力を買われ、妹紅の捜索を頼まれていた。その後も、熊野水軍と行動を共にする。; 失せ物探しをかなりの数こなしていたのか、堺の辺りでは結構有名人。
河城にとり: お値段以上。河童の防火服を着ているお茶目な河童の妖怪。; 妹紅の依頼で、産業革命期の機械を数世紀ほど先取りして作り上げてしまった。
火焔猫燐: 地底の住人。空腹のあまり釣り人（妹紅たち）を襲ったところ返り討ちにされ、危うく鍋の具にされかけた。; 落とし前としてペット兼偵察要員として熊野水軍に飼われている。; 偵察は基本的に猫の姿でやっているらしく、ちょっとやそっとではバレなさそう。
霊烏路空: 地底の住人。妹紅にフルボッコにされたお燐が猫鍋にされそうなのを見て、泣きながら命乞いをした。; その後は、偵察と伝書鴉を兼ねたペットとして熊野水軍に飼われている。; 上空からの斥候は、戦国時代においては多大なアドバンテージとなりうる。
霧雨魔理沙: 前作「魔理沙遊興記」における主人公。ひょんなことから武田家に仕える。; ありとあらゆる女性を落とす程度の能力を身に付けたことから幻想郷の仲間をどんどん加え、武田家を躍進させる。
アリス・マーガトロイド: 武田家の所属。魔理沙に大変なものを盗まれ、妻役として彼女を支えている。; 魔理沙が行き過ぎた時には鬼と化す。
パチュリー・ノーレッジ: 元々は他の紅魔館勢と共に北条家に仕えていたが、魔理沙に落とされ武田家臣に。; 水軍衆の扱いやら映姫との折衝などに振り回されている苦労人その1。
八雲藍: 八雲紫の式神。主人の紫は何故か寝てばかりいるため、仕事はほとんど自分でこなしている。苦労人その2。; 酒が入ると自棄になって脱ぐ癖がある。スッパテンコー。
永江衣玖: ｷｬｰﾋﾗﾋﾗｵﾝﾅｰ。西日本を拠点にしているらしく、妹紅のライバル的ポジションに当たる。

戦国時代の人々

九鬼嘉隆: 熊野水軍所属。水軍を壊滅させられた直後に逃げ込んだ店で妹紅と出会う。; それをきっかけに、熊野水軍の再興のために妹紅と行動を共にする。
九鬼澄隆: 熊野水軍の跡取り。嘉隆を兄のように慕っている（実際は叔父と甥）。; 妹紅と出会った頃は元服もまだ済んでいないような年齢だが、経験を積んで少しずつ成長してゆく。; 嘉隆とは似ても似つかぬ美少年で、オヤカタサマ、美代子ママ、etc……と色んな人に（ある意味で命より危険なものを）狙われている。
明智光秀: お家騒動に巻き込まれ放浪中に立ち寄った駿府の酒場で、暴れていた藍を注意しようとしたらフルボッコにされた。; 道端に落っこちていたところを慧音に文字通り拾われ、協力して上明学園を創設する。; 炎の妖精を思い起こさせる熱血講師。もう二度と武士はやりたくないとか。
竹中半兵衛: 種族：今孔明。こまっちゃんの顔見知りの一人で、頭の良すぎる人外もどき（妹紅談）。; 語尾に「かなぁ」とついた時の予言の的中率は100％。; 卓越した頭脳の持ち主で、表計算ソフトを使うような複雑な統計でもあっさりとやってのける。; 仕事の見返りに、将来的に再興した熊野水軍の力を借りる、という約束を取り付けた。
今井宗久: 堺の商人。戦国時代に飛ばされて路頭に迷っていた映姫を拾い、保護した。; 映姫は彼に多大な恩義を感じている。
ラファエル・カストール: ラファエルさん何してはるんですか。; 堺にある南蛮商館の人。筋金入りの日本かぶれ。お箸で煮豆もつまめる程度には通。; 妹紅たちに対し、ヒントになる情報を提供してくれる。; ちなみに、彼も美少年を好む紳士である。
美代子ママ（長尾景虎/上杉謙信）: このシリーズにおける最強キャラ（能力的な意味とは別の方向で）。; 詳しくは第04話以降をご覧ください。