アルティマヤ・ツィオルキン

混沌の次元より湧き出でし力の源!!原点にして全ての頂点!!
この現世（うつしよ）でその無限の渇望を暫し潤すがよい!!
神降せよ!!究極神 アルティマヤ・ツィオルキン!!

アルティマヤ・ツィオルキンとは、漫画「遊☆戯☆王5D's」に登場するモンスターカードである。

※記事はOCG名であり、漫画での正確なカード名は「究極神 アルティマヤ・ツィオルキン」。

概要

天空城セイバルに一万年前から封印されていた究極神。一度は決闘竜を従えた決闘神官と呼ばれる者たちに封印されたが、五千年前、自らを復活させるためにレクス・ゴドウィンに力を与えて利用した。その後ゴドウィンは五千年もの時間をかけ、現代に究極神を復活させることに成功した。
（漫画5D's世界において）デュエルモンスターズの決闘札（カード）は、究極神の力が分散して生まれたものであり、復活した究極神の力を以ってすればその力を取り返し、決闘札を通して決闘者（デュエリスト）の魂（ライフ）を奪うことが可能。

デュエルすら行わずにほぼ全てのデュエリストの魂を吸収したゴドウィンだが、唯一復活の儀式で「解錠覇王」となっていた遊星にのみはその効力が及ばず、ゴドウィンはデュエルで遊星を倒すことで復活の儀式を完成させようとした。

ゴドウィンはマイナス・チューナーと化した「邪神官 チラム・サバク」と、通常のチラム・サバクをシンクロ素材として究極神をシンクロ召喚。
究極神は常識を超えたレベル0のシンクロモンスターであり、カードとしての効果は以下の通り。

1. このカードがフィールドに存在する限り、互いのプレイヤーは1ターンに1枚しかカード効果以外でカードを伏せることができない（作中では魔法・罠のセットしか描かれていないが、モンスターのセットに影響があるかは不明）。
2. 自分のフィールドにカードが伏せられた時、その枚数1枚につきエクストラデッキから決闘竜を1体特殊召喚する（一度に複数枚伏せた場合はその数だけ特殊召喚できる）。
3. フィールド上に決闘竜が存在する限り、このカードは攻撃対象にならない。
4. 1ターンに1度、このカードの破壊を無効にできる。
5. 自分フィールドに決闘竜が存在しない場合、このカードが相手モンスターと戦闘を行うとき、このカードの攻撃力は戦闘を行う相手のモンスターと同じになり、さらに相手フィールドの伏せカード1枚を破壊できる。

効果でカードをセットできる魔法・罠を駆使して何度もセットを行い、「天穹覇龍ドラゴアセンション」、「琰魔竜 レッド・デーモン」、「月華竜 ブラック・ローズ」、「玄翼竜 ブラック・フェザー」、「機械竜 パワー・ツール」、「妖精竜 エンシェント」を次々と展開。攻撃力0の自身に代わって、これらのモンスターで遊星を追い詰めた。

しかし、決闘疾走者たちの祈りによって遊星の「閃珖竜 スターダスト」が真の姿（チューナーモンスター）を現した。「ハーモニック・ジオグリフ」の効果によってゴドウィンのフィールドの決闘竜たちは遊星の「聖珖神竜 スターダスト・シフル」のシンクロ素材となり、フィールドから消えてしまった。

攻撃力4000のスターダスト・シフルに攻撃され、一転窮地と見えたゴドウィンだったが、最後の効果でスターダスト・シフルと互角になり、自身を守る効果と合わせてスターダスト・シフルを一方的に破壊。さらに「地縛共振」でダメージを与えて決着をつけようとしたが、スターダスト・シフルも破壊を防ぐ効果を持ち合わせていた。
さらに、破壊を無効にした分だけ破壊し返すことのできるスターダスト・シフルの効果の前に、すでに破壊無効効果を使用済みであったこのカードは対抗できず、破壊された。

だが、究極神はゴドウィンの体を乗っ取ってデュエルを続行。このカードの破壊を発動条件とする「陰陽合祀」で「魔王超龍 ベエルゼウス」、「冥界濁龍 ドラゴキュートス」を特殊召喚し、それらをシンクロ素材として「究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン」をシンクロ召喚した。

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破壊無効の効果名は「神の護り」（マヤクール・バルバ）、攻撃力を相手と同じにする効果の効果名（あるいは攻撃名）は「神の怒り」（マヤクール・スイオラル）。

その姿は、アニメ5D'sに登場した「赤き竜」とよく似ている。姿こそ「赤き竜」だが、このカードを手にしたゴドウィンは、アニメにおけるダークシグナー時と同じような模様が顔に浮かんでおり、このカードの召喚方法もダークシグナーが使用したダーク・チューニングと似たようなものになっている。効果はタクシーから出前に。
封印されていたときの究極神の姿は、鎖で繋がれた大男のようだったが、復活の際にはその中からカードの通りの姿が現れた。

アルティミトル・ビシバールキンも同様だが、このカードをモンスターと呼ぶことをゴドウィンは否定している。レベルを超越した存在であり、神だという。

初登場である第58話の雑誌掲載時はカード名が「究極神 アルティマヤ・ツォルキン」とされていたが、翌月以降は現在のカード名と同様になっており、第58話についてもコミックス収録時に修正された。

カード名のツィオルキン（ツォルキン,Tzolk'in）は、マヤ文明で使用されていた暦法で、神聖歴、儀式歴などと呼ばれる。260日を1年としている。アルティマヤは「"アルティ"メット」と「"マヤ"文明」をかけたものか。

OCG版

「Vジャンプ」2015年2月号（2014年12月20日発売）でOCGに登場。

シンクロ・効果モンスター
星0/闇属性/ドラゴン族/ATK 0/DEF 0
ルール上、このカードのレベルは12として扱う。
このカードはS召喚できず、自分フィールドのレベル5以上で同じレベルの、
チューナーとチューナー以外のモンスターを1体ずつ墓地へ送った場合のみ特殊召喚できる。
(1)：1ターンに1度、自分フィールドに魔法・罠カードがセットされた時に発動できる。
「パワー・ツール」Sモンスターまたはレベル7・8のドラゴン族Sモンスター1体を
エクストラデッキから特殊召喚する。
(2)：フィールドのこのカードは、他の自分のSモンスターが存在する限り、
攻撃対象及び、効果の対象にならない。

漫画におけるマイナス・チューニングは、同レベルのチューナーと非チューナーを墓地へ送るという形でなるべくイメージに沿うようになっている。決闘竜を特殊召喚する効果は、1ターンに1度になったほか、決闘竜というくくりがOCGで再現困難であるため、上記のように改められた。おおむねカバーできており、むしろ汎用性が上がっているが、「天穹覇龍ドラゴアセンション」など、一部出せなくなってしまったカードもある。耐性関連は、ほかのシンクロモンスターがいる限り攻撃・効果対象にならないという形で搭載されている。
伏せカードの制限や攻撃力を上昇させる効果は完全に削除された。

同レベルを揃えるという、どちらかと言えばエクシーズ召喚に近い召喚条件を持つ。しかし、片方にチューナーを要求するため通常のエクシーズ召喚より難易度は高め。シンクロ召喚扱いではないことから、シンクロ召喚に制約のある「クイック・シンクロン」などでも問題なく出せる。低レベルのチューナーを「ギャラクシー・クィーンズ・ライト」などで高レベルにするのも手だろう。他にもレベル6聖刻+「ラブラドライドラゴン」などもある。

(1)はエクストラデッキから特定のシンクロモンスターを特殊召喚する効果。
表示形式などの制約が全くないため、効果や攻撃も問題なく行えるが、蘇生制限を満たせないために復活できない「スターダスト・ドラゴン」など、一部相性が悪いモンスターもある。除去効果を持つ「月華竜 ブラック・ローズ」や、耐性を持つ「魔王龍 ベエルゼ」などと相性が良い。
相手ターンでも構わないため、相手ターンにセットできる「くず鉄のかかし」、「砂塵の大竜巻」、「サイバー・シャドー・ガードナー」などと相性が良いが、タイミングを逃したり、セット前に除去されて使用できない恐れもある。

しかし、この効果を使うにはリンクモンスターを出してリンク先を確保しておかなければならないという大きな問題がある。一時除外を利用してメインモンスターゾーンに置くという手段も考えられるが、どうしてもタイムラグが出てしまうし、使う除外カードによってはフィールドが貧弱なまま相手ターンをしのがなければならない。

一応、このカードや特殊召喚したドラゴンを一時除外できるカードには「刻剣の魔術師」、「亜空間物質転送装置」などがある。

(2)の効果により、対象を取る効果と攻撃から守られる。(1)の効果ですぐに条件を満たせる。
全体除去などには無力だが、(1)の効果で「閃珖竜 スターダスト」などを出しておけばある程度カバーできる。

このカードの効果の都合上、レベル7・8のシンクロモンスターの投入が必要となるが、召喚条件となるレベル5以上からそれらはシンクロ召喚できず、似た召喚条件で使い分けるエクシーズモンスターやリンク先を確保するためのリンクモンスターの採用を検討する必要もあるため、エクストラデッキの調整が難しいのが難点。

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原作のイメージだけでも再現するため、本来のレベル欄にはレベルを表す星がなく、テキストで補足する形になっている。先例に「FNo.0 未来皇ホープ」がある（向こうはランク）。

「極神」のカテゴリに含まれることを防ぐためか、カード名から「究極神」が取り除かれた。

素材指定がまったく書かれていない初のシンクロモンスター。

このカードでチューナーモンスターの「ライフ・ストリーム・ドラゴン」を特殊召喚できるため、2ターンかければ2体目を出すことも可能。(2)の効果で互いに耐性を得られるが、新マスタールール下ではそれだけのリンク先（かエクストラモンスターゾーン）を確保するのが大変である。

新マスタールールによって扱いづらくなってしまった1枚。正規の方法で出しても墓地から特殊召喚できないので、一度墓地へ送って蘇生することでエクストラモンスターゾーンを空けるという抜け道も使えない。

アニメ5D'sの「シグナーの竜」を出すことも可能。漫画のイメージを気にしないならば、このカードをアニメの赤き竜に見立ててもよいだろう。

関連動画

関連商品

関連項目

• 遊☆戯☆王5D's
• レクス・ゴドウィン
• 遊戯王OCGカードリスト
• 遊戯王関連項目の一覧