ザ・ソローとは、
第二次大戦中にザ・ボスが創設した特殊部隊「コブラ部隊」の隊員であり、肩書は「霊媒兵士」、「深淵なる悲哀」。
1964年のバーチャスミッションの時点ではすでに他界しているようで、ザ・ボスが集めたコブラ部隊の生き残りの中にも彼はいなかったが、ザ・ボスは彼の存在を感じている様子であった。
しかし、グロズニィグラードの下水道から川に飛び込んで脱出するスネークの前に彼が姿を現す……。
この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 →ネタバレ部分を飛ばす |
前述のとおり大戦中はコブラ部隊の一員として活躍していた。霊媒能力に長け、降霊によって死者の能力を得たり、死んだ兵士から戦況を聞くこともできたという。また、ザ・ボスのパートナーであり、ザ・ボスは彼の子を身ごもっていた。この子供こそアダムスカ、後にオセロットと呼ばれる人物である。しかし、その子供は生まれて間もなく「賢者達」に奪われてしまう。
大戦後は祖国であるソ連に帰国していたが、「賢者達」の陰謀により、1962年、アメリカの工作員としてソ連に潜入してきたザ・ボスと敵として対峙する。彼は自ら望み、ザ・ボスによって殺害された。
それから2年後、再びソ連の地に戻ってきたザ・ボスのそばに、亡霊として現れる。さらには、スネークに対し、彼が殺めてきた兵士の亡霊を呼び出し、彼に「悲しみ」を見せる。
それだけでなく、牢獄のロックの解除用周波数を書いたプラカードをこっそりスネークに見せるなど、ところどころでスネークをサポートしている。しかしこの男、妙にノリノリである。
全ての終わりには、ザ・ボスとともに成仏したらしいことが確認できる。あの世では幸せになったと信じたいところ。
一応きれいに終わったのでこれっきりかと思えば、なぜか成仏していなかったようで、(作中時間で)50年後のMGS4にも登場。アウターヘイブンでスクリーミング・マンティスと戦った後に、一瞬だけ現れる。
滝つぼに飛び込んだ後、川を歩いて逃げるスネーク。なぜか燃え盛るあたりの木々、さらには突如雨が降り出し、火が消えると、川の中から突如一人の男が現れ、宙に浮かぶ。スネークはSAAを構えるが、撃っても全く効き目がない。スネークの前には自らが殺めた兵士たちが現れ、襲いかかる(ノーキルで進めている場合はコブラ部隊のみ)。
これまでのコブラ部隊のように中ボスとして現れるが、ザ・ソローはそもそも体力ゲージが0で、武器も全く効き目がない。仕方なく幽霊やソローの攻撃を避けながら歩き続けるが、最後には回避不能な攻撃によってスネークは死んでしまう……。見慣れた「SNAKE IS DEAD」の文字に、仕方なくコンティニュー。
事前情報を仕入れずにいきなりプレイを始めたプレイヤーには、ここで詰まってしまったという人も多いだろう。勘のいい人ならこの状態を「死にかけている状態」と考え、あるアイテムの存在に思い至るかもしれない。あるいは何回やってもダメでコントローラーを(文字通り)投げたら、偶然攻略法を見つけたという人もいるとか。
プレイ中の演出でわかると思うが、ザ・ソローはすでに死んでいるためそもそも倒せるはずがない。
ではどうするかというと、ゲームオーバー画面で装備品の「蘇生薬」を使用すればよい。このときのゲームオーバー画面は、実は「仮死薬」を使用した時と同様に、アイテムウィンドウなどの操作が可能になっている。
ゲームオーバーになるには、律儀に最後まで歩いてもよいが、麻酔ハンカチで眠って溺死するなど、さっさと自殺したほうが時間短縮になる。最後まで行くと特典があるので、そちらが目当て、あるいはストーリーを追うなら最後まで進めばよいが、タイムアタックなら時間短縮のため自殺一択。どのように攻略してもその後の展開に影響はない。まったりプレイなら適度に付き合ってあげましょう。
一方無線連絡すると全員がスネークが死亡している雰囲気の無線ばかり聞こえる。これで仮死状態と気づいた人もいるだろう。
ちなみに最後にある死体はソローの死体である。これ自体はバーチャスミッションの最後で橋の下でR1ボタンで周囲を見渡すと 見ることができる。
攻略法さえ分かってしまえば1分とかからずに先に進めるポイントだが、攻略法を見つけない限り何回やっても絶対突破できないため、1週目には相当悩まされる。キャラクター設定とは別に、この特異な攻略法のためにプレイヤーの印象に残りやすいキャラクターでもある。
小説版MGS3でも当然登場するのだが、ほかのコブラ部隊同様に過去のエピソードがより詳細に描かれており、生い立ちとザ・ボスとの出会い、ザ・ボスに殺害される場面の詳細などが描写されている。ほかのコブラ部隊員とともに作戦行動を行っている場面など、ゲームではあまり見られなかった彼のハイスペックを窺える場面もある。
また、ザ・ボスと対峙する場所など、一部の設定に変更がある(ゲームではバーチャスミッションでスネークが流れ着いた場所に彼の遺体が確認でき、MGS4データベースではドリノヴォドノで死亡したことになっている。小説版ではグロズニィグラードの下水道とされ、おそらくはスネークが飛び降りたのと同じ場所であり、彼の遺体は下水道から飛び降りた後のティホゴルヌイらしき場所にてスネークが発見する)。
ただ、マップのエリア表示とは別に、MGS3の舞台となる地域を広く「ツェリノヤルスク」と呼称している場面もあるため、「彼はツェリノヤルスクで亡くなった」としても間違いではないか。
ザ・ソローは霊媒体質を持ち、死者と交信したり死者の力を得ることができた。
ソローの息子であるオセロットは、MGS2で、リキッド・スネークの右腕を自らに移植したことで、彼に意識を乗っ取られていくという描写があり、これはザ・ソローの霊媒体質を受け継いだために、リキッドの魂がオセロットに乗り移ったのではないかという考察があった。実際に、MGS2バンドデシネでは、この解釈によると思われる描写もあり、この説はそれなりに根拠のあるものでもあったのだが、実際にMGS4で明かされた真実はそうではなかった。
しかし、わざわざ霊媒体質を持つ人間をオセロットの父親と設定したことや、MGS2BDにそれを裏付けるような描写があることなどから、MGS4で設定変更される前は実際にリキッドの魂がオセロットに乗り移ったという設定だったのではないかという考えもある。
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最終更新:2024/12/03(火) 03:00
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