ダノンヨーヨー(Danon YoYo)とは、日本の元競走馬である。
2006年4月7日生まれ。牡馬。
父ダンスインザダーク・母フローラルグリーン(母父フォーティーナイナー)。
名前の「ヨーヨー」は、おもちゃのヨーヨーではなく、「前途洋々」からとのこと。
父ダンスインザダークは桜花賞馬と間違われた、武豊にトラウマをもたらしたなど様々な伝説を持つ菊花賞馬。母フローラルグリーンはナリタトップロードの妹で、名種牡馬フォーティーナイナーを父に持ち、重賞未勝利であるものの23戦4勝、2勝目でオープン勝ちとなかなかの成績を誇る。
なお、「ダノングーグー」という弟がいる。こちらは残念ながら8戦0勝に終わってしまった。
デビューはかなり遅れ、2009年4月12日、阪神3歳未勝利戦。既走馬との対決というハンデを背負いながらも、後方から上がり3ハロン33.1という猛烈な末脚で追い込み、2着に突っ込む。続く京都での未勝利戦は4番手から快勝。
その後も一度も掲示板を外さず、4連勝の末G3富士ステークスを勝利。マイルの実力者として、いよいよG1マイルチャンピオンシップに挑む。
続くマイルチャンピオンシップも、後方に控え得意の追い込み策を執る。ところが、最終直線で前の馬に進路を塞がれ、先行策を執ったエーシンフォワードに追いつけず。それでも2着に突っ込んだ。
初G1でこれなら大健闘のはずだが、これがダノンヨーヨーのケチのつき始めになってしまった。
その後東京新聞杯7着、読売マイラーズカップ3着とさっぱり勝てなくなってしまい、結果的に馬券に絡んだのはその読売MCが最後になってしまった。安田記念、宝塚記念、天皇賞(秋)と、中距離G1にも出まくるが成績はさらに惨憺たるもの。翌年のマイルCSは4着。
その後はそれでも勝利を目指して、G2やG3には出られるなら片っ端から出走した。G1も安田記念やマイルチャンピオンシップに出走し続けた。それでも勝てない。2010年に勝った富士ステークスも、2012年から3年連続出走しているがすべて掲示板外。
ヨーヨーなんだから成績も戻って来いよ! と並の競馬記事なら書くところであるが、ヨーヨーにはストリングとヨーヨーがつながっていない「オフストリング」という部門がある。ダノンヨーヨーの勝利はステージから転がり落ちてしまったようである。
勝てはしなかったし、2011年安田記念以降は掲示板も厳しい状況ではあったが、勝利へは戻ってこなくとも競馬場にはしぶとく戻ってきて周り続け、「ループ・ザ・ループ」を繰り返した[1]。
2015年新潟大賞典を最後に引退。日本海の荒波が彼の最後の船旅となった。
通算成績38戦6勝。獲得賞金2億1284万円。彼の現役生活は3歳から9歳までの長い長い、前途洋々どころか大荒れの航海であった。
引退後は、ノーザンホースパーク→熊本県の高校で乗馬として繋養されていたが、右前足に蟻洞を発症したため引退。現在は、高知県の土佐黒潮牧場にて、同場会員が引き取り、余生を過ごしている。
長い航海の末の終の棲家は、自らの人生のような土佐湾の荒波を見ながら…で締めようと思ったが、土佐黒潮牧場は内之浦湾内にあるので波が穏やか。最後の港で、ダノンヨーヨーはようやっと平穏な海を見ながら過ごせそうである。
G3馬のため、ターフィーショップからは発売されていない(はず)。
現役時代に、バンダイのカードウエハースシリーズ『OWNERS HORSE』に選出されたことがある。
引退後は、支援の一環としてグッズが発売されることがあるが、ダノンヨーヨーの場合そういったものも販売されていない。
例えば引退馬協会が管理する引退馬は、会員による出資、または個人による寄付、クリアファイルなどグッズの販売によって預託料をまかなっているが、ダノンヨーヨーは、(調べた限りでは)黒潮牧場所属会員の預託と引退名馬繋養展示事業によって経費を捻出しており、不特定多数から寄付を募ったり、グッズ販売は行っていないようである。
しかし、ダノンヨーヨーファンならぜひ欲しいであろうグッズがある。
もちろん、ダノンヨーヨーのヨーヨーである。
2000年代にヨーヨーの改造技術が発展し、サイドキャップを好きなものに交換するのは基本的なドレスアップになった。機種によってはダノンヨーヨーの絵なり写真なりを厚紙に印刷し、ヨーヨーの直径に丸く切ることによってサイドキャップの絵を交換するのは、ホームセンターでサークルカッターを買ってくれば誰でもできる改造になった。
つまり、該当するヨーヨーさえ確保できれば比較的簡単に手作りができる。昔のハイパーヨーヨーを知っていれば、「ハイパーループ(ウッドバレット)」があれば、ロゴ部分は交換できる、と言えばいいか。
ただし、「簡単」と言っても、牧場の人には牧場の仕事があるので、こういう場合は専門業者に発注するのが一般的である。
カラー印刷可能、ぶつけてもハゲない塗装、そして昔の「ハイパーヨーヨー」と遜色ない性能なのに価格が大幅に安いなど、馬が好きでついでにヨーヨーも始めたい、という人を満足させるヨーヨーを、世界チャンピオンも経験しているエキスパートがいろいろ作ってくれる。
ヨシオ(競走馬)のぬいぐるみが発売された事例があることだし、成績で(といっても重賞勝利馬だが)グッズ化の可否が決まるとは限らない。キーホルダーやクリアファイルでも喜ばれるだろうが、この際ダノンヨーヨーにしか作れないグッズをファンは望んでやまない…可能性がある。
ダノンヨーヨーのヨーヨーは、ダノンプレミアムのプレミアムヨーグルトぐらい望まれているはずだ。
他にも、透明ステッカーに左右反対で印刷してプラ板か塩ビ版に貼り付ける、普通の紙に印刷して中に入れ、透明プラ版を上から嵌める、などの方法がある。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/08(月) 09:00
最終更新:2025/12/08(月) 09:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。