ラトロワンヌ(La Troienne)とは、フランスの元競走馬にしてアメリカの元繁殖牝馬である。
アメリカでラトロワンヌ系と呼ばれる超巨大な牝系を築き上げた名牝。
馬名はフランス語で「トロイの娘」を意味し、母Helene de Troie(トロイのエレーヌ。トロイア戦争の火種になったとされる絶世の美女・ヘレネーのこと)からの連想。
1926年、フランス生まれ。父Teddy(テディ)、母Helene de Troie(エレーヌデトロワ)、母父Helicon(ヘリコン)。父はわりと有名だがそれ以外はよくわからない血統である。フランスで競走生活を送ったが7戦して未勝利(2着1回3着1回着外5回)という散々な結果だった。
フランスで1度種付けし、初仔を宿したままセリに出されてアメリカに移るとここで繁殖牝馬として大成し、14頭の産駒の中からBlack HelenとBimelechという2頭のアメリカ殿堂馬を含む5頭のステークスウィナーを送り出した。
それ以上に、彼女が残した牝馬が繁殖へ上がると名馬を続々と輩出。牝系は凄まじい広がりを見せ、ラトロワンヌ系と呼ばれる巨大ファミリーを築いた。現在もラトロワンヌ系はアメリカ最高の牝系と言われる。
一度雷に驚いた拍子に致命的なケガを負うが、牧場を所有するエドワード・ブラッドリー大佐の強い要望により延命措置が行われ一命を取り留めた。この後産んだ牝馬の子孫に大種牡馬Buckpasserがおり、ブラッドリー氏の判断次第では現代の競馬は存在しなかったかもしれない。
彼女自身は1954年に28歳で大往生を遂げたが、ファミリーの勢いはとどまるところを知らない。日本の競馬ファンでも知っていそうなところだけ挙げてみよう。
「文章稼ぎすんな」と言われそうだが、これでもごく一部でしかない。アメリカはもとより、欧州や日本でも他に複数のGⅠ馬や重賞馬がいる。詳しくはWikipediaなどで見ていただきたい。
ファミリーナンバー1号族(競走馬をその牝系始祖をもとにグループ化したもの。1号族とは子孫の英ダービー、オークス及びセントレジャーの勝ち馬が最も多かった牝系の意。現在は内部でa~wの分枝を持つ)の新たな分類として「1-x」のナンバーを付与することも検討されるほど広がったラトロワンヌの牝系。アメリカや日本でまだまだ繁栄しており、多分競馬が続く限りは世界に残っていくだろう。
Teddy 1913 鹿毛 |
Ajax 1901 鹿毛 |
Flying Fox | Orme |
Vampire | |||
Amie | Clamart | ||
Alice | |||
Rondeau 1900 鹿毛 |
Bay Ronald | Hampton | |
Black Duchess | |||
Doremi | Bend Or | ||
Lady Emily | |||
Helene de Troie 1916 鹿毛 FNo.1-s |
Helicon 1908 鹿毛 |
Cyllene | Bona Vista |
Arcadia | |||
Vain Duchess | Isinglass | ||
Sweet Duchess | |||
Lady of Pedigree 1910 鹿毛 |
St. Denis | St. Simon | |
Brooch | |||
Doxa | Melton | ||
Paradoxical |
クロス:Bend Or 4×5(9.38%)、Galopin 5×5(6.25%)、Isonomy 5×5(6.25%)
未勝利馬だし、ラトロワンヌ自身の動画はやっぱりなかった。日本の子孫は調べればたくさん出てくると思うよ。
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最終更新:2024/12/02(月) 05:00
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