レオダーバンは、1988年生まれの日本の競走馬。
史上最後の単枠指定馬であり、その素質からトウカイテイオーのライバルといわれた馬。
通算成績:9戦4勝[4-1-1-3]
【主な勝ち鞍】
1991年:菊花賞(GI)
当初から掲示板を外さず人気に応えていたのだが、その大きな転機となったのは青葉賞(当時はオープン特別)。主戦騎手に岡部幸雄を迎えて2戦目のこのレース、逃げが予想されたレオダーバンはスタートで大きく出遅れてしまうのである。レースは例の如くツインターボが逃げる展開の中、最後方からの競馬。しかし、坂から一気の末脚で他馬を差し切って勝ったのである。
こうして、レオダーバン初の重賞はダービーとなった。ここでは父シンボリルドルフの皐月賞馬、なによりレース前から「三冠確実!」とまで言われていたトウカイテイオーの2番人気に推されるも3馬身離されて2着。
しかし、ダービー後大きな転機が訪れる。テイオーはダービーで骨折を発症していたのだ。本命不在となり残るクラシック一冠・菊花賞戦線は混迷模様となった。
陣営は秋緒戦にセントライト記念を選択。人気集中が予想されたため単枠指定となり、単勝1.3倍の一番人気で迎えた。なお、この2週間後に馬連が全国発売されるようになり単枠指定が廃止されたため、レオダーバンは最後の単枠指定馬として、別の意味でも歴史に名を残したのである。
しかしこのレース、青葉賞で負かした相手のストロングカイザーとツインターボに先着を許す3着。こうなると状態が不安視され、本番の菊花賞ではイブキマイカグラ、ナイスネイチャに続く3番人気であった。
そんな中、レースでは好位につけたレオダーバンは直線で鮮やかに抜け出すと、イブキマイカグラやフジヤマケンザンの追撃を押し切って勝利。生産者の早田牧場にとっては初のGIタイトルであった。このおよそ1週間前に西武ライオンズ(レオ)が日本シリーズ連覇を果たしていたこともあり、実況の杉本清アナは「馬の世界でもレオ!」という名調子を残した。
しかし、三冠が目されたテイオーが不在の菊。ダービーでも負けていたことからこのレオダーバンの菊花賞は「空き巣」との評価も大きかった。
菊花賞の後は有馬記念を目指していたがここで屈腱炎を発症。1年後の有馬でライバルのテイオーを選んだ岡部に代わり、デビュー戦でも騎乗した横山典弘を鞍上に復帰するが13着。年明けのAJCCでもブービー8着と力を完全に失い、さらには屈腱炎を再発させたことから引退した。なお、この有馬はメジロパーマー・ダイタクヘリオスのバカコンビの逃げの前に、テイオーはレオダーバンの他フジヤマケンザン、ヒシマサル、ライスシャワーなどと枕を揃えて着外に沈んでいるのだが11着。レオダーバンは一度もテイオーに先着できなかった。
引退後はマルゼンスキーの後継を期待され種牡馬になるもまったく振るわず。2001年8月、前の年の暮れに馬主が脱税で逮捕された巻き添えを食うようにして廃用された。生産者の早田牧場も、80年代の急激な設備投資によりこのレオダーバンの他、ビワハヤヒデ・ナリタブライアン兄弟を輩出するなど「社台に並ぶ」とまで言われた全盛期を迎えるが、バブルが弾けた後これらの設備投資をペイしうる存在だったリヴリアやビワハヤヒデ・ナリタブライアン兄弟が種牡馬として早世したり振るわなかったりで失敗に終わったため経営計画が狂い、さらに天栄ホースパークの建設費が予想以上に重かったりしたことが決め手となり、レオダーバン廃用の1年後に破産。天栄ホースパークや傘下の一口馬主・シルクレーシングは社台系のノーザンファームの傘下に入り存続している。時代の栄枯盛衰を感じさせるものではあるが、なまじテイオーのライバルだったんだし、もっと大切にされてもよかったんだがなあ…
| マルゼンスキー 鹿毛 1974 |
Nijinsky II 鹿毛 1967 |
Northern Dancer | Nearctic |
| Natalma | |||
| Flaming Page | Bull Page | ||
| Flaring Top | |||
| *シル 1970 鹿毛 |
Buckpasser | Tom Fool | |
| Busanda | |||
| Quill | Princequillo | ||
| Quick Touch | |||
| シルティーク 鹿毛 1981 FNo.12 |
*ダンサーズイメージ 1965 芦毛 |
Native Dancer | Polynesian |
| Geisha | |||
| Noors Image | Noor | ||
| Little Sphinx | |||
| ヤマトマサル 1965 芦毛 |
コダマ | *ブッフラー | |
| シラオキ | |||
| ミスミハル | ミハルオー | ||
| マイラブ | |||
| 競走馬の4代血統表 | |||
クロス:Native Dancer 3×5(15.63%)
掲示板
9 ななしのよっしん
2022/05/26(木) 21:38:23 ID: /go3nuz7C6
ダービー2着に菊花賞1着という輝かしい成績もテイオー不在で正当に評価されず、屈腱炎での長期離脱で古馬相手に力を示す機会も与えられず、繁殖成績も振るわず、馬主にも恵まれなかった結果八大競走勝利馬でありながら最期は不明で恐らく廃用…
兎に角不憫でならない。
10 ななしのよっしん
2022/07/16(土) 01:57:23 ID: bwRB+laCF/
現実では不遇だったけどウイニングポストじゃサクラセカイオーと共に1991年代の初心者に向いてる優秀な馬なんだよね
11 ななしのよっしん
2025/01/19(日) 17:41:38 ID: 8RDmYzO1Vb
ウイポ9で初めに貰える一頭(他にはヤマニングローバルとかだったかな)
古馬ではマックイーンに負かされるなどするが種牡馬では配合評価も高く
ニジンスキーのインブリードの勉強にもなるしで産駒繋げた覚えのあるプレイヤーは多分多いはず
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最終更新:2025/12/05(金) 17:00
最終更新:2025/12/05(金) 16:00
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