塚田英明

塚田英明とは東映所属のテレビドラマプロデューサーである。

概要

1971年11月20日生まれ、埼玉県浦和市出身。
高校卒業後、早稲田大学に入学し、特撮サークル「怪獣同盟」に入部。「怪獣同盟」の先輩には高寺重徳や田崎竜太がいる。
1994年に東映に入社、90年代まで一般ドラマのサブプロデューサーを経験し、2001年の「仮面ライダーアギト」で特撮に参加。
2002年の「忍風戦隊ハリケンジャー」より戦隊のサブプロデューサーとして参加。
2004年の「特捜戦隊デカレンジャー」で初のチーフプロデューサーに昇格。2006年には日本SF大賞星雲賞を受賞。
2007年放送の「獣拳戦隊ゲキレンジャー」を最後に戦隊を離れ、2009年に「仮面ライダーW」のチーフプロデューサーとなり、2011年には「仮面ライダーフォーゼ」をプロデュースする。

妻は東映所属のプロデューサー塚田有希。子供が一人いる。

作風

パロディ

塚田作品に欠かせない要素の一つに往年のアニメ、特撮、映画、テレビドラマのパロディがある。
「デカレンジャー」では往年の刑事ドラマのパロディ、「ゲキレンジャー」では声優ネタを使っている。
平成ライダーシリーズでは一部「ジョジョの奇妙な冒険」ネタの多さを指摘する声もある。 

かなりの頻度でパロディを使う為、熱心な特撮ファンからは「同人誌のノリ」と批判される事もある。

漫画作品の影響

塚田本人が最も尊敬している漫画家に藤子・Ｆ・不二雄の名を挙げている。
また、80～90年代の週刊少年ジャンプ作品の影響も少なからず見られ、一番分かりやすい例として「仮面ライダーW」では漫画原作者であり、少年ジャンプの黄金期に活躍した三条陸をメインライターに起用した事だろう。 

バカっぽい主人公

仮面ライダーＷの左翔太郎を除けば、塚田作品の主人公は基本的に頭で考えるよりも体が先に動く、または少年漫画に登場しそうな熱血バカなキャラクターが多い。
「デカレンジャー」の赤座伴番（短気で特攻型かつ熱い性格）、「マジレンジャー」の小津魁（最年少故に精神的に子供っぽい一面も。思い立ったら即行動に移す。魁を演じた橋本淳は魁とは考えが正反対の性格の為か役作りに苦労したらしい）、「ゲキレンジャー」の漢堂ジャン（精神年齢が低めの野生児）「仮面ライダーフォーゼ」の如月弦太朗（ヤンキー系の熱血バカ）と言ったキャラが多く、昭和の特撮ヒーローに見られた頭脳明晰、学歴優秀と言ったキャラクターに懐疑的な部分があるのか、そのようなキャラクターは現時点では主人公にはなっておらず、頭脳明晰なキャラクターは準主役に添える事が多い。

製作スタッフ

2000年代の東映プロデューサーで武部直美や若松豪が、それまでの常連製作スタッフを中心に起用している反面、塚田は常連スタッフ以外にも常に様々な外部の製作スタッフに依頼をしている。塚田の考えとして、新しい作品を作る度に過去に組んだ事の無い、または過去のシリーズ作品に参加したことの無い人物に依頼をすることがポリシーであるとも語っている。
例として「デカレンジャー」で初めて呼んだのが横手美智子、「マジレンジャー」で大和屋暁、「ゲキレンジャー」で吉村元希、中島かずき、小林雄次、「仮面ライダーW」で三条陸、長谷川圭一、黒沢直輔、坂本浩一などに依頼をしてシリーズに新しい風を吹き込んでいる。

白倉伸一郎が井上敏樹、小林靖子、米村正二らと組んで仕事をしているように、塚田の場合、荒川稔久、三条陸、中島かずき、坂本浩一らと組むことが多い。

京都ロケ

一般ドラマ時代から京都ロケに関わった事もあり京都に強いコネクションを獲得し、「爆竜戦隊アバレンジャー」以降
京都ロケを恒例化させており、初チーフ作品である「デカレンジャー」では京都ロケ専用のオープニングのタイトルコールを作成したり、 「超忍者隊イナズマシリーズ」では前編を京都で撮影した。
仮面ライダーシリーズにおいても同様で、「仮面ライダーW」「仮面ライダーフォーゼ」でも京都ロケを行った。

チーフプロデューサー作品

• 特捜戦隊デカレンジャー（2004年）
• 魔法戦隊マジレンジャー（2005年）
• 獣拳戦隊ゲキレンジャー（2007年）
• 超忍者隊イナズマ!（2006年）
• 超忍者隊イナズマSPARK!（2007年）
• 仮面ライダーW（2009年）
• 仮面ライダーフォーゼ（2011年）

関連コミュニティ

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関連項目

• 東映
• 高寺重徳
• 白倉伸一郎
• 坂本浩一
• 三条陸
• 中島かずき