戦略自衛隊とは、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』に登場した組織改変された自衛隊である。略称は「戦自」。英語表記は「JSSDF」
アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』内において、2000年に発生したセカンドインパクト後、日本の自衛隊は国連軍指揮下に入っている。しかし、日本政府の指揮下にある戦力を確保する必要に迫られた日本は「戦略自衛隊」を新たに組織するに至っている。
劇中では第六話の『決戦、第3新東京市』において「ヤシマ作戦」で使用する超長距離狙撃のための武器を調達するため、戦略自衛隊のつくば技術研究本部から戦略自衛隊が開発中の自走陽電子砲のプロトタイプを徴発している。NERVはこれを一日でEVA専用改造陽電子砲(ポジトロンスナイパーライフル)に改造し、対ラミエル戦に投入した。
作中で戦略自衛隊最大の見せ場となるのは旧劇場版『シト新生』および『Air/まごころを、君に』。
これらの作品の中ではNERV本部を直接占拠するために戦略自衛隊約1個師団が投入される。対使徒においては大いに役立った第3新東京市の防衛施設だったが、対人戦闘においては非常にもろく、戦略自衛隊のNERV本部への侵入をあっさりと許してしまう。
NERV本部内では戦闘員・非戦闘員の区別なく、人と戦うことになれていないNERV職員たちが虐殺されることになった。この際の描写はけが人を引きずって避難しようとしていた非戦闘員を容赦なく撃ち殺す、両手を上げて降伏の意志を示しているのに撃ち殺す、部屋の中に火炎放射器を放ち、中からは悲鳴だけが聞こえるといった視聴者にトラウマを残すものであった。
本部指令所の占拠には手間取ったが、これは司令部の真下にあるスーパーコンピューター「オリジナルMAGI」を確保したかったため。最終的にはN2兵器の投下により本部の上層部をまとめて吹き飛ばし、地下空間ジオフロントに直結する大穴をあけて誘導兵器や砲弾を雨のように叩き込むという戦略をとった。
また、エヴァ弐号機がジオフロント内で起動すると地上戦力、航空戦力で対処するも、ATフィールドでまともにダメージが与えられない。この際、司令官はすぐさま電源ケーブル狙いに切り替え、電池切れを狙う。が、弐号機の勢いはすさまじく、電池切れより先に地上部隊の方が壊滅することになった。
最終的にはエヴァ初号機を核としたサードインパクトの発動に伴う爆発により、第3新東京市一帯が丸ごと吹き飛ばされたため、NERV本部の外部にいた残存部隊も全滅したと思われる。
NERVが人類を滅亡させることをもくろんでいた、という誤情報が与えられていたからである。
劇中で第2新東京市の首相官邸では、おそらく首相であると思われる人物がNERVがサードインパクトを引き起こすことを狙っていたことに言及しており、その情報に基づいて戦略自衛隊を動かしたと思われる。
エヴァ初号機が現れた際には「まさに悪魔か!」と人類を滅亡させる兵器と見なしていると思われる発言も出ている。サードインパクトが始まった瞬間には「作戦は失敗だったな…」と人類の滅亡を防ぐことに失敗したことを嘆き、自嘲する言葉も発している。
セカンドインパクトとその後の混乱によって人口の半数を失うことを経験した劇中の人間にとってはその悲劇を再現しようとしたNERVは決して許せない存在だったと容易に予想できるだろう。
テレビ版第六話と同じく、超長距離射撃のために戦自研が極秘に試作・開発していた大出力自走陽電子砲を強制徴発。やはりポジトロンスナイパーライフルに改造している。
ゲーム『鋼鉄のガールフレンド』のオリジナルヒロイン霧島マナの正体は、戦略自衛隊の少年兵であり、NERVへ送り込まれたスパイである。
元々は戦略自衛隊が開発していた機動兵器のパイロットであり、機動兵器の欠陥で内臓を痛め、パイロットから降ろされたという設定もある。ゲーム中では戦略自衛隊の機動兵器も登場する。
スピンオフ小説『新世紀エヴァンゲリオンANIMA』では、本編旧劇場版から三年後を舞台としたパラレルストーリーが描かれる。戦略自衛隊は新たに設立された組織「NERV JAPAN」と協力体制にあり、戦略自衛隊独自の機動兵器としてジェットアローンの後継機「四式統合機兵 あかしま」が登場する。
自衛隊の音楽隊がエヴァンゲリオンの楽曲を演奏した際に、「戦略自衛隊」のタグが使われることがある。
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最終更新:2025/12/18(木) 15:00
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