木組みの街とは (キグミノマチとは) [単語記事]

木組みの街とは、漫画「ご注文はうさぎですか？」に登場する架空の街であり、物語の舞台となっている街である。

ココアやチノたち主要キャラクターが住んでおり、ここで心がぴょんぴょんする日常を過ごしている。

概要

「木組みの家」と「石畳」が特徴的な街であり、建築物、構造物、雑貨、植物など西洋を思わせるおとぎ話に出てきそうな美しい街並みで構成されている。

街並みのモデルとなっているのは、フランス北東部に位置するコルマールという実際の街である。また、ストラスブールやモンマントル、リクヴィルといった東フランスの街を世界観の参考にしている。また、ココアたちが遊びに行った温水プールは、ハンガリーの首都ブタベストにあるセーチェーニ温泉がモデルであり、チノと千夜がやっていた温泉チェスもこの地の文化だと言われている。街並みだけでなく、作中の人々の文化や風習もヨーロッパの世界観が取り入れられている。テレビアニメのスタッフは、制作にあたって東フランス地方へ取材旅行をおこなっている。

街にある時計はローマ数字となっており、公園や街路では野良うさぎが多く生息しており、目撃することも珍しいものではない。作中では、学校、映画館、図書館、温水プールなどの施設が確認できる。街では「シスト」と呼ばれる宝探しゲームが有名で、ブロカント（古物市）が夏に開かれている。街中にカルーセル（メリーゴーランド）があり、大通りには有名なパフォーマーがよくいる。ハロウィンの夜には仮装祭りが開かれ、冬になると広場にスケート場が作られる。食材などは市場で買うことが多いが、スーパーらしきものもある。このように、ほぼヨーロッパの風習が取り入れられているが、通貨は「円」であり、住民の名前も日本名。なお、ごく限られた範囲でしか男の姿が確認できないのはきらら作品だからである。

学校はいくつか存在するようだが、ココアと千夜が通う高校とリゼとシャロが通うお嬢様学校、そしてチマメ隊が通う中学校が登場する。学校制度はほぼ日本の制度と同じであり、春を起点とする3学期制で夏休み、冬休み、春休みがあり、高校、大学に進学するには受験に合格しなければならない。教育内容もほぼ日本で習う教科と同じだが、創作ダンスの授業があったり、中学生のアルバイトは禁止だが職業体験で実際に働くなど、独自の教育内容も見られる。また、ココアのように外の街から来た生徒も多い。