東方家(ひがしかたけ)とは、荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」第4部「ダイヤモンドは砕けない」及び第8部「ジョジョリオン」に出てくる家族である。この項では主に第8部の方を記す。ジョースター家や吉良家はこの項では書かない。
杜王町で警官を勤める祖父良平、その娘で主婦の朋子、朋子とジョジョ第2部主人公ジョセフ・ジョースターの間に生まれた高校生の息子仗助の3人で構成されている。三世代家族である。劇中の年齢で表示する。
(劇中内で実際に回想を除いて登場している人物だけを構成員とする。よって、初代東方憲助などは除外する。)
劇中の年齢で表示する。
東方家全員スタンドを持っており、花都・定助・岩助を除いて全てのスタンドに「キング」の名前が入っている。
フランクロイドライト風の家屋は杜王町の北東部に位置し、庭の階段を下りていくと家屋の北東に別棟の小屋がある。震災で崩れてしまったが小屋は果樹園の休憩所になっていて、扉に鍵がかかっているが地下室もある。
地下室は憲助が言うには果樹の研究や保管、つるぎが言うには東方家代々の石化病を治すための建物らしい。地下室の一室の通気口は震災後の隆起で壁の目に生えている「瞑想の松」の洞と繋がっているが家族の中でつるぎしか知らない。地下室はほかにも部屋があり、憲助と豆銑礼だけが知っている果樹園の特級品の栽培と収穫に使う通路もある。高級果樹園を持っているためか監視カメラを何台も設置しており、家屋の中にカメラ映像確認室がある。
家屋を設計したのは八木山夜露で、彼は家屋の設計をする時に震災の前まで東方家の地下室のベットがある部屋を使っていた。
震災の時は夜露が建てた家屋はガラス1枚も割れずにビクともしなかったのもあり、この後、憲助は東方フルーツパーラーの店舗設計も頼んでいた。
果樹園は東方家敷地にもあり、先祖代々受け継がれていた。東方家の三つ巴の戦いでは、東方家の人間によって火がつけられ東方フルーツパーラーの土地5000坪の高額果樹が600本も焼失してしまった。出火原因は不明。
杜王駅の近くには憲助が考えて作った、一流ファッションブランド店が立ち並ぶ街の人々の流れに合わせた東方ふるうつ屋の店と東方フルーツパーラーがある。
4代目憲助の曽祖父にあたる初代東方憲助(ノリスケ・ヒガシカタ)が明治時代の1890年9月に行われたスティール・ボール・ランレース(乗馬による北米大陸横断レース)で2位に入り、その賞金100万ドルと縁故を基にして、東方ふるうつ屋を開業して外国のフルーツを輸入することにより成功した。以後、東方家はその仕事を代々引き継いでいる。
東方家の男子が代々当主を勤めており、確認できる初代憲助以降の東方家の男子の名前にはつるぎを除いて「常」の文字が入っている。当主として代替わりした時には、当主となったものが「憲助」を襲名することになっている。
東方家で大きな問題となっている病。皮膚が木の皮のように硬くなって記憶も段々と失われ、最後は皮膚が石のようになって死んでいく病。非伝染病で医者には治せない。現在、病自体を根本的に解決できる方法はない。
東方家の最初に生まれた子供(長男or長女)がその病気にかかり、長男の場合は代々必ず10か11歳の時に病気になる。このせいで亡くなってきた子供もいたらしい。病を治す前に憲助・常敏ともそのせいで子供にいじめられていた。
病を無くすことは出来ないが、交換することはでき、4代目憲助の場合は母の伴子と、常敏の場合は自分をいじめてきた子供と一緒に瞑想の松の根元の洞に入って雪や土で覆われることで病が相手に移動された。病が移った方は死に、病があった方は健康に戻る。3代目憲助も交換して生き延びたらしい。
根元の洞でどうして病が交換されるのかは謎であるが、ジョニィ・ジョースターが「遺体」を使って洞の中で理那に対して行ったことが影響しているのかもしれない。
東方家は長男が生まれると病気の魔物を騙すために「12歳」まで女装で育てる魔除けを代々信じており、同年齢まで「女の子」として教育を受けたらしいとつるぎは言っているが、憲助や常敏の過去回想描写を見るとそのような描写はなかったので、つるぎだけなのかもしれない。子供はうそつきではないのです。
東方ふるうつ屋は超高級フルーツを栽培、販売していて、長い間フルーツ食品(果物業界)の分野において業界1位に君臨していた。最近はフルーツパーラーの力不足や駅前西口のモールで駅前本店の流れが変わったのもあって、業界2位に後退した。2位じゃだめなのだろうか。
憲助が代表を勤め、跡継ぎである常敏が海外売買販路開拓担当、果樹栽培人である豆銑礼が高級果実栽培に携わっている。
杜王町の駅前にある東方フルーツパーラーでは庶民が手を出せないような様々な高級果実類を売っている。 ↑東方ふるうつ屋
マーク
これとは別に憲助は売れ残った完熟寸前の高級メロンを使ったメロンパフェをパーラーで提供している。流線型の器の形と9層にもわたるメロンパフェの層が特徴的で、上から食べていくと層が滞留して混ざり合って味が時間と共に変化していく。味に対する驚きを常に提供して常連客となったうえで家族や友人を引き込めるような形の設計に憲助はたっぷりしてあるのだ。
近年は業界2位に転落したのもあり、超高級ブランドをこのまま伝統的に維持する方針の憲助と安価で味が良い果物を輸入して生産するべきだとする常敏で経営方針が対立している。
例えるなら大塚家具のような構図である。
家業の業績を向上させるためもあり、東方家を強くするため、これ以降常敏はロカカカを密輸している田最環達と提携するようになり、東方フルーツパーラーの名前で日本への密輸入を手助けし、密輸利益のマネーロンダリングをするようになる。
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最終更新:2024/12/26(木) 21:00
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