浦波(うらなみ)とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する、大日本帝国海軍の特I型(吹雪型)駆逐艦10番艦「浦波」をモデルにした艦娘である。
担当声優は上坂すみれ、キャラクターデザインはしばふ。図鑑番号はNo.286→447(改二)。
特Ⅰ型(吹雪型)の10女・・・なのだが、史実の項で後述するように艦体は特Ⅱ型(綾波型)であり、武装は特Ⅰ型なので、改特Ⅰ型とか特Ⅱ型Aとか呼ばれることもある、ちょっとややこしい立場。そのため、というわけでもないのだろうが、前後の吹雪型・綾波型は初期実装されていたのに、長い間この10番艦のみが、すぽっと抜けた状態になっていた。ちょうど特Ⅰ型と特Ⅱ型を結ぶ存在だったこともあり、「艦これのミッシングリンク」とまで呼ばれていた。
艦これがスタートしてから3年半近くたった2016年9月、運営鎮守府のツイートで、突如新規実装艦の予告が行われた。
特Ⅰ型「磯波」 や特Ⅱ型「綾波」らと第19駆逐隊を編成した、新特型駆逐艦娘を実装予定です。
この条件に当てはまるのは、ただ1隻しかいなかった[1]。
そして、2016年9月16日のアップデートで、ついに「浦波」が実装された。これで、吹雪型の通称"波級"がコンプリートとなった[2]。
現在のところ、2-4、4-1、5-1、6-2などでドロップが報告されている。特に2-4は運営が名指しで予告しただけあって、3箇所でドロップする模様(他はボスマスのみ)。芋っぽいと評判のしばふ駆逐艦であるためか、浦波のドロップを目的とした出撃は芋掘りと呼ばれるようになり、浦波自身は一部の提督の間で新じゃがと言われている。
なお、吹雪型駆逐艦の艦娘(吹雪型姉妹)の新規実装はなにげに彼女が初、そしてイベントではなく通常海域に新艦が実装されるのは、2014年12月26日実装の山雲以来、実に1年9か月ぶりとなった。
そんな浦波は、すぐ上の姉にあたる磯波に割と似た容姿をしている(お下げを左側から前に垂らしているのが大きな違い)が、おとなしめの垂れ目な磯波に対して吊り眉で勝ち気そうな表情をしている。また、左手には錨の付いた鎖をぶら下げており、武闘派っぽい雰囲気を漂わせている(他に錨付き鎖といえば村雨改)。なお、制服は特Ⅰ型の共通制服と同じだが、よく見るとリボンの色が綾波達と同じ色になっている辺りが、特Ⅰ型と特Ⅱ型の折衷を現している。
すぐ上の姉にあたる磯波のことは、磯波姉さんと呼んで慕っている。また、同じ19駆の綾波や敷波とも仲が良い様子。
改造レベルは30で、改造すると12.7cm連装高角砲(後期型)、通称浦風砲を持ってくる。Lv30で持ってくるのはこの浦波と時津風のみで、時津風の入手はかなり難しいところから、浦風砲のため浦波を育てるという提督も出てくるかもしれない。
2022年4月1日、同日実施された「発令!「捷三号作戦警戒」」終了メンテと同時に、当該イベント南西方面艦隊・第十六戦隊史実艦の1隻でもある浦波に改二が実装された。吹雪型改二(絵師の異なる叢雲を除く)共通の黒襟セーラー服に朱ライン、右手に12.7cm連装砲、左手に大発動艇を持った姿になっている。
同年1月に実装された第十六戦隊第十九駆逐隊の僚艦天霧改二・天霧改二丁同様、改二改装に改装設計図を要する。改装レベルは78。持参装備は「12.7cm連装砲A型改二」「61cm三連装(酸素)魚雷」「大発動艇」の3種。持参装備があることから天霧と異なりコンバート仕様ではない。大発動艇系派生種及び特二式内火艇も装備可能。
改二実装記念任務は第十六戦隊の僚艦青葉・鬼怒を含む編成で南西諸島防衛線(1-4)、東部オリョール海(2-3)、沖ノ島沖(2-5)、タウイタウイ泊地沖深部(7-2-2)、昭南本土航路(7-4)の各海域を撃破することが求められる。
なお、この「青葉・鬼怒」は浦波が戦没した鈴二号作戦(第一次多号作戦)の史実編成である。
→第十六戦隊(艦これ)・捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)
新規ボイスでは表題のとおり第十六戦隊に恒常的に言及する初の艦となり、鬼怒に対して言及する初の艦娘となった。また、第八十一号作戦参加艦でもあることから、放置ボイスで触れるようになった(→ダンピール組)。
2018年3月、浜風乙改実装に併せて実装された追加ボイス中、「浦風」と呼ぶべき場面で「浦波」と呼ぶミスがあった。当日中に当該ボイスは正しいものに差し替えられた。(運営twitter)
昭和2年度計画で建造された最初の駆逐艦は「第44号駆逐艦」と名付けられ、1927年4月28日、佐世保海軍工廠で起工した。
昭和2年度計画駆逐艦は、大正15年度計画で建造された吹雪型9番艦〈敷波〉までの状況を踏まえた改良型として設計・建造される予定であった。しかし、建造中の1927年6月からジュネーブ軍縮条約会議が行われ、「下手するとまた建造中止なんてことになりかねんので建造中の艦は完成を急げや」という話になる[3]。しかし、完成を急いだために、主砲の予定だった12.7cm連装砲B型が足りなくなってしまい、急遽余っていたA型主砲を装備することになった(ちなみにジュネーブ軍縮条約会議は結局決裂したので、折角の努力も報われなかった・・・)。さらに、建造中の1928年8月1日付けで、これまで番号で呼ばれていた駆逐艦が一斉に命名され、この第44号駆逐艦にも、新たな名を与えられることになった。
こうして特Ⅱ型の艦体に特Ⅰ型の武装を載せた駆逐艦〈浦波〉が誕生した。同年11月28日進水、翌1929年6月30日に竣工した。初代艦長は五藤存知中佐。後に「ワレアオバ」で有名になった第六戦隊司令五藤少将(戦死後特進して中将)その人である(ちなみにこの時の〈青葉〉艦長久米大佐も、〈浦波〉の4代目艦長だったりする)。
同年11月30日付けで、姉艦〈磯波〉と共に、第19駆逐隊が編成された。同年12月に〈敷波〉、翌1930年4月に〈綾波〉が編入され、19駆は4隻体制となる。
その後、なんと姉艦〈磯波〉と2回もぶつかっている(詳細は磯波(艦これ)を参照)。
1942年11月25日、第三次ソロモン海戦第二夜戦には、第19駆司令艦として参加。妹艦〈綾波〉の奮戦を目撃し、そしてその最期を看取っている。米軍側の資料では〈綾波〉は最期は〈浦波〉の雷撃で沈んだ、とされているが、日本側の資料では〈綾波〉自身の魚雷の誘爆で沈んだ、とされている。どちらにせよ、ソロモンの心優しき鬼神が守り抜いたその乗員達を救ったのは、現場に戻った〈浦波〉だった。
その後の第19駆は、1943年4月6日に姉艦〈磯波〉が米潜水艦〈トートグ〉により撃沈。翌1944年の3月1日付けで〈天霧〉が配属され南西方面艦隊第十六戦隊に編入になるがその翌月の4月23日に機雷によって〈天霧〉沈没。9月12日には残されたただ1隻の僚艦だった〈敷波〉も米潜水艦〈グロウラー〉によって撃沈され、〈浦波〉だけが残された第19駆逐隊は9月26日付で解隊。〈浦波〉は第16戦隊付となる。
最期は、1944年10月26日。軽巡〈鬼怒〉と共に輸送作戦に従事した帰り、フィリピンのパナイ島付近で米軍艦載機に襲われ、大破炎上し、艦長も戦死。総員退艦の後、沈没した。既に同じ空襲で損傷を受けていた〈鬼怒〉も翌日には沈没。しかし護衛していた輸送艦はまだ生きており、両艦の生存者を乗せてマニラに向かうが、ここで通信の行き違いが起こり、駆逐艦〈不知火〉が両艦の生存者捜索のために沈没地点に向かってしまう。当然何も発見できず、戻ることにした〈不知火〉に何があったかは早霜(艦これ)の記事を参照されたし。
1944年12月10日、除籍。浦波慰霊碑は艦籍のあった呉の海軍墓地に建立されている。すぐ側には19駆僚艦の磯波・敷波の慰霊碑が、境内の少し離れた場所に19駆のもう一人の僚艦である綾波、また16戦隊の僚艦である鬼怒や青葉の慰霊碑も建立されている。
戦後、「浦波」の名ははるかぜ型に続く国産護衛艦第2世代のあやなみ型護衛艦3番艦、DD-103〈うらなみ〉に受け継がれた。あやなみ型護衛艦は1番艦〈あやなみ〉2番艦〈いそなみ〉4番艦〈しきなみ〉であり、かつての第19駆は平和になった海を再び駆け巡った後、今度は一隻も欠けることなく、1986年から87年にかけて順次退役している。
彼女の実装で勢揃いしたため、第十九駆逐隊で描かれることが多い。
吹雪型姉妹 / 吹雪型駆逐艦 |
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最終更新:2024/04/20(土) 04:00
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