種市篤暉とは (タネイチアツキとは) [単語記事]

概要

小学校から軟式野球を始める。中学校では軟式野球部に所属し、3年では全国大会に出場した。

八戸工業第一高等学校では1年からベンチ入りし、2年秋にエースとなる。故障を乗り越えて3年春には最速148km/hをマーク。3年夏は県大会ベスト8で敗退し、甲子園大会出場はなかった。

2016年ドラフト6位で千葉ロッテマリーンズに入団した。背番号は63。八工大一高から直接プロ入りした初の選手となった（大学・社会人経由では森内壽春がいる）。

2017年（1年目）は二軍で身体作りに専念。終盤に1試合だけ二軍公式戦に登板、1四球を与えたが1イニングで3奪三振を記録した。
オフは台湾のアジアウィンターリーグにイースタン選抜として派遣された。

2018年は二軍で登板経験を積むと、8月12日に一軍に昇格し、同日のオリックス・バファローズ戦でデビュー。6回2失点と好投したが、勝敗は付かなかった。以降6試合に先発登板したが、援護率1.93と打線の援護に恵まれず0勝4敗に終わった。
オフにはU-23ワールドカップの日本代表に選ばれ、オーストラリアのウィンターリーグにも派遣される。

2019年は石川歩を通じて福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大と知り合い、弟子入りを志願し共に自主トレを行った。リリーフとして開幕一軍入りし、4月29日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦から先発に転向、5回2失点でプロ初勝利を挙げた。しかしリーグ最後の平成の試合だっただけに、ウイニングボールは野球博物館に飾られることになった。そのまま先発ローテション入りし、7月に細菌性胃腸炎で3週間ほど離脱もあったが、閉幕までローテーションの一角として投げ続けた。最終的には26試合に登板（先発17試合）で8勝2敗2ホールド、防御率3.24という好成績を挙げる。8勝は石川歩と並んでチーム最多。オフに背番号を16に変更した。

2020年は開幕から先発ローテーション入りし、開幕から6試合連続QSを達成。7月25日の埼玉西武ライオンズ戦ではプロ初完封をマークするなど好調だったが、8月1日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で6回途中8失点でKOされた後、右肘の違和感で二軍落ち。当初は軽症と見られたが実際は重症で、右肘のトミー・ジョン手術を受けることとなり、シーズン絶望となった。7試合で3勝2敗、防御率3.47。

2021年は前年の手術のリハビリに費やし、一軍・二軍共に登板はなかった。

2022年は4月13日の二軍戦で復帰。一軍では1試合の登板に留まり、契約更改では減俸となった。

2023年は3年ぶりに開幕から先発ローテーション入りし、4月9日の楽天戦で3年ぶりの勝利投手となった。右肘への負担を考慮されながら前半戦は5勝3敗を記録。監督推薦で初めてオールスターゲームに選出され、第2戦で登板した。23試合の先発登板で10勝7敗だった。

直球の最速は153m/h（二軍戦でマーク）、変化球は2種類のスライダーとフォークを投げる。2019年に千賀滉大に弟子入りしているが、千賀に「僕の球がショボく見える」と評された。

釣りを趣味としている。