サッカーJリーグの北海道コンサドーレ札幌が本拠地として使用している。またプロ野球パシフィック・リーグの北海道日本ハムファイターズがかつて本拠地として使用しており、野球とサッカー両方の主要な試合で利用されていたという珍しい競技場である。
愛称は「hiroba」という事になっているが、ドーム通いをするファイターズファン・コンサドーレサポーターの殆どが「なかったこと」扱いにしている。口頭では単に「ドーム」と呼んだり、略記では「札ド」と書かれたり。
2010年10月に札幌市は札幌ドームの命名権の売却を発表、2011年1月に希望企業の募集が行われたが、唯一応募したGoogleとは金額等で折り合いがつかず、2月に再募集が行われた。しかし今度は応募企業が現れず、12月に再募集したがやはり同様の結果となった。そのためいまだに札幌ドームのままとなっている。2022年9月に札幌市が再度命名権売却を発表し、2024年1月より募集を開始したが相も変わらず買い手が現れず、当初の2月末の募集期限を無期限に延長して募集を継続している状況ではあったが、2024年7月19日に「大和ハウス工業」とのネーミングライツ契約が締結、愛称に「大和ハウス プレミストドーム」が8月1日より使用される。契約価格は非公開となっているが希望額である年間2億5000万とみられている。
「ドーム」とはいうものの一般的な円形ではなく楕円形。羊ヶ丘に建てたため、クラーク博士像の位置から見えるようになっている。
札幌ドーム Sapporo Dome |
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基本情報 | |
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所在地 | 北海道札幌市 |
起工 | 1998年6月 |
開場 | 2001年6月3日 |
所有者 | 札幌市 |
使用チーム | コンサドーレ札幌 |
収容能力 | 40,476人(野球) 41,484人(サッカー) |
グラウンドデータ(野球) | |
両翼 | 100m |
中堅 | 122m |
左右中間 | 116m |
フェンス | 5.75m |
面積 | 14,460㎡ |
グラウンドデータ(サッカー) | |
ピッチサイズ | 105m×68m |
経歴 | |
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競技場テンプレート |
元々構想はあったが資金的な問題で立ち消えになっていたドーム建設計画を、2002 FIFAワールドカップ日韓大会の試合開催地に立候補した際に建設するつもりだったサッカースタジアムと統合したため、野球もサッカーもできるドームになったという経緯がある。
2001年に完成し、ワールドカップでは一次リーグでアルゼンチンvsイングランドという注目カードが行われたほか、ドイツvsサウジアラビア、イタリアvsエクアドルの計3試合が行われた。その後、サッカー場としては東京オリンピック(2020年)のサッカー競技で使用された(首都圏以外で利用される会場はここと宮城県利府町の宮城スタジアムのみ)ほか、ラグビーワールドカップ(2019年)ではラグビー場としての利用も行われた。
スタンドが1層式であり、かなり大きなすり鉢型のスタンドである。スタンドの角度が急であるため、フィールド全体を見渡しやすくなっている。また1層式のため、声援の反響がよく響く。ただし、上段やグラウンドに近い席の場合、かなりの段数の階段の上り下りを強いられるのが難点。このため、通路に近く、階段の上り下りをしなくても座れる席を「優し~と」として販売しており、足腰が弱い身障者や高齢者から好評を得ている。車いす席もこの通路側に存在している。
最寄り駅は札幌市営地下鉄東豊線の福住駅で徒歩10分ほど。地下鉄側から入場する際は必ず手前の歩道橋を使う必要がある(エレベーターもある)が、人の流れに乗っていけば迷うことなく辿り着けるだろう。福住駅に直結しているイトーヨーカドーでは、食べ物・飲み物のほか試合のある日は応援グッズ各種を購入できる。
幹線道路3本(国道36号・羊ヶ丘通・福住桑園通)に挟まれた恵まれた立地で、試合やイベントの開催時は地下鉄とJRの主要駅からシャトルバスが発着している。また、新千歳空港連絡バスも札幌都心線と円山線の2路線が札幌ドーム付近に停留所を設置している。駐車場も存在し、イベントのない日は事前予約なしで駐車することができる(イベント開催時は前売駐車券が必要)。
サッカーの主要な大会においては天然芝を利用する必要から、他のサッカー対応のドーム競技場では屋根を開け閉めして天然芝の育成を可能にするのが一般的である。しかし札幌ドームは豪雪地帯であり冬季は屋根を開けることもままならないため、舞台式の天然芝グラウンドをドームの外で養生し、試合開催時にはホヴァリングさせてドーム内に運び込むという希有な構造を持つ。このグラウンドは「ホヴァリングサッカーステージ」と呼ばれ、8,300tもの重さを空気圧で浮上させて荷重を10分の1に減らし、電動の車輪34個を駆動させて移動する。
バックスタンド(野球開催時は外野席)の裏にはホヴァリングサッカーステージが入場する開口部(ムービングウォール=可動壁)が作られており、開口部に面する座席(開閉式可動席)はスタンドを複雑に折りたたんで左右のスタンド下に格納できるようになっている。野球開催時に稲葉篤紀の応援で見られる「稲葉ジャンプ」でカメラが揺れるのは可動席部分にカメラが設置されているためであり、それ以外の観客席はそこまで揺れない。
ホヴァリングサッカーステージはこの開口部から縦方向に運び込まれ、ドーム内でサッカー場が横向きになるよう90度回転する。これにより、放送席やVIPシートなどがある野球のバックネット裏とサッカーのメインスタンドを同じ位置に合わせている。野球における内野席の前方(旋回式可動席)は一旦ホヴァリングサッカーステージを迎え入れる向きに移動した後、ホヴァリングサッカーステージの回転とともに90度回転し、サッカーにおけるメインスタンド・バックスタンドの位置に移動する。
2021年5月19日に開催されたルヴァンカップではホヴァリングサッカーステージの不具合によりこの90度回転ができず、仕方なくそのまま試合開催するという珍事が発生した。これにより本来の座席に座ると見え方が変わってしまうため、来場の有無を問わず全席払い戻しとする対応が取られた。コロナ禍対応により観客の座席位置を追跡する必要があり、全席自由席などの特例対応が取れなかったという事情もあったようだ。
ホヴァリングサッカーステージが屋外に出されている間、稀にその上で北海道・札幌地区レベルの試合が実施されることがある(ただし、これとは別に設けられたサッカーグラウンドを利用することのほうが多い)。
このホヴァリングサッカーステージは1.38mの高さを持っている。これまでベガルタ仙台の菅井直樹と北海道コンサドーレ札幌のアンデルソン・ロペスがゴールを決めた後にサポーターへ駆け寄ろうとして転落する事故が起きている(幸いにも両者共にケガはなかった)。一部マスコミがこの事故を取り上げた時に高さを約2mと表記しているが、広告フェンスを飛び越えた瞬間の高さを加えているのかは不明。
ゴール裏は円形スタンド、メインスタンド・バックスタンドも楕円状になっている関係で、各辺の中央部とピッチの間には距離がある。サッカー専用スタジアムとの比較では勝ち目がないものの、ピッチまで相当な距離がある陸上競技場兼用スタジアムに慣れてしまったJリーグファンにとって札幌ドームは比較的見やすい部類に入るようだ。
北海道コンサドーレ札幌の観客動員が、プロ野球の日本ハムよりも伸びないのが悩みの種(1試合あたりの平均観客数は1万5千人程度)。2012年のJ1昇格時は連敗地獄だったこともあり特に苦戦した。とはいえ、もう一つの本拠地・札幌厚別公園競技場よりも平均観客数は多く、観客にとっても地下鉄駅からのアクセスの良さもあって好評なようである。また、3月~4月と11月~12月は積雪・気温の問題で札幌厚別公園競技場は利用が難しく、必然的に札幌ドームでの試合開催となる(札幌ドーム開業前のこの時期の試合は、札幌から約120km離れた雪の少ない室蘭市でホームゲームを開催していた)。
なおJリーグのスタジアム基準が厳しくなったことから、2015年以降は厚別を登録上のホームスタジアムからも除外し、厚別での開催を減らして(2015年~2016年は年2試合)札幌ドームでの開催を中心としている。そしてそれにより、北海道日本ハムファイターズとの日程調整が難しくなり、北海道コンサドーレ札幌は本来日曜に開催するホームゲームの一部を月曜に振り替えて開催せざるを得なくなっている。2023年以降は後述する日本ハムの本拠地移転に伴いスケジュールに余裕ができるため、全主催試合を札幌ドームで開催する予定となっている。
野球場としてはかなり広くフェンスも高いため、福岡ドームやナゴヤドームとともにホームランの出にくい球場とよく言われるが、近年のパークファクターはわりと普通。
国内外に多数存在する円形兼用球場(クッキーカッタースタジアム。円形のスタンドに三日月状の可動席を設け、扇形から長方形への変形を可能とする構造)の一種だが、サッカーモードへの転換時に外から運び込んだホヴァリングサッカーステージをドーム内部で回転させるスペースが必要なため、他の円形球場に比べても遥かにファウルグラウンドが広い。
また、フェンスの高さ(5.75m)はNPBの本拠地球場の中で最も高く、フェンス際ギリギリのファインプレーが外野席から見えないこともしばしば。もともと円形球場は外野フェンスの高さを可動席上端の高さに揃える必要があり、外野フェンスが不必要なまでに高くなる欠点が存在する。札幌ドームの場合はこれに加え、内野の可動席下端をホヴァリングサッカーステージ(1.38m)よりも高い位置にする必要があることから、さらに高さが加算されてしまっている。
通常、外野席といえばベンチ椅子で狭苦しく、設備が最悪なものだが、札幌ドームは外野席も内野席同様、跳ね上げ椅子に背もたれ付き、ドリンクホルダー完備のお大尽仕様となっている。これはサッカー仕様の場合、バックネット裏がメインスタンド、外野席がバックスタンド(=メインスタンドの次に良い席)に当たるため、座席のグレードを全席で統一させたためである。
野球場向けの人工芝は年々性能が向上しているが、札幌ドームではサッカーモードとの転換のために芝生を巻き取る必要があるため、クッション性の高いロングパイル人工芝は導入できず、コンクリート床の衝撃が直に伝わり腰や膝への負担が高いショートパイル人工芝を引き続き使用している。同じくショートパイル人工芝のまま残っていたナゴヤドームが2022年にロングパイル人工芝を導入したため、NPB本拠地で唯一最後に残ったペラペラの人工芝となってしまった。
人工芝は幅4m×長さ55mのものを約150枚組み合わせている。サッカーモードへの転換のために巻き取った後、再び野球モードに戻す際にまた敷き直さないといけない。ホヴァリングサッカーステージや可動席の移動、ピッチャーマウンドの格納などは電気の力でモーターを動かすことで実現しているが、人工芝の設営・撤収についてはそうした仕掛けも存在しないため、巻き取り用の機械を使って人海戦術で行われる。試合日程によっては徹夜での作業が必要になることもある。
2004年から2022年までの19年間、北海道日本ハムファイターズがここ札幌ドームに本拠地を置いていた。それ以前は西武ライオンズが準本拠地とする構想を立てておりホームゲームを開催していたほか、読売ジャイアンツ・東京ヤクルトスワローズ・横浜ベイスターズもホームゲーム開催実績がある。
日本プロ野球ではホームチームが1塁側ベンチを利用することが多いものの、北海道日本ハムファイターズのホームゲームではファイターズが3塁側を利用していた。これは、地下鉄福住駅や国道36号線のバス停に近いことや、サッカーではホームチームがメインスタンドから見て左側のベンチを使うのに合わせたものと思われる。ただし、読売ジャイアンツのホーム開催時については、ジャイアンツは1塁側を利用していた。
ジェット風船は2011年までは禁止されていたが、2012年より許可された。札幌ドームで売られているジェット風船は、広範囲に飛ばないように真上に低く飛ぶように作られており、また衛生上の観点から口で空気を吹きこむことは禁止されていた(空気入れポンプが一緒に売っている)。COVID-19感染拡大に伴い2020年以降は全球団統一でジェット風船の使用が禁止されたため、札幌ドームでのジェット風船は2019年が最後となった。
北海道日本ハムファイターズは2023年シーズンより北広島市(札幌市の隣)のエスコンフィールド北海道に本拠地を移転するため、2022年シーズンを最後にこのドームを去った。
移転問題が顕在化したのは2016年5月24日である。
この日、複数のメディアで「北海道日本ハムファイターズが新球場を建設するため、候補地の調査を進めている」という記事が報じられた。移転検討の理由とされたのは「札幌ドームの使用料の高さ」であり、この報道を機に、日ハムがドームと結んでいた契約内容が広く知られることとなった。
また札幌ドームは多目的スタジアムの為、他のドームが適用している「天然芝に近い人工芝」ではなくコンクリートの上から薄い人工芝を敷いた「ペラ芝」が選手への負担が大きい事や、客席もサッカー専用席もある為、一部の席では首を若干傾けないといけない・傾斜がきついと指摘されていた。問題とされたのは概ね以上の点である。他球団のそれと比べると、球団側の負担が著しく大きな契約内容であり、ツイッターなどでは一部のファンから「奴隷契約だ」とまで指摘する声が上がったほどである。これらを累計すると、日ハムがドームに支払っている総額は年間約26億5千万円と試算された。ちなみに日ハムの総年俸が約27億円である。
もちろん日ハム側も、公式・非公式両方の場で、使用料の値下げや「指定管理者制度」の採用・賃貸の契約を1年単位ではなく「フランチャイズ協定」を結び5年・10年契約といった提案・コストパフォーマンス削減の提案等を訴えてきたのだが、ドーム側はこれを全て拒否し受け入れるどころか、逆に2016年4月1日から使用料の値上げを通告するという斜め上の対応で回答。さしもの球団も我慢の限界に来てしまい、自前の球場建設も視野に入れて移転を本格的に検討しはじめた。
当初はドーム・札幌市側も「球団引き留めの為にドームの利用料を下げる議論をするつもりなない」と当時の市長が発言、この時札幌市・札幌ドームは「日ハムが札幌ドームから出ていく可能性はない」と強気だったが、球場建設候補地として複数の自治体が手を上げ、特に隣の北広島市が真っ先に球団誘致に動き出し、「きたひろしま総合運動公園36.7haの広大な土地の用意」「土地の無償譲渡」「固定資産税・都市計画税の10年間免税」「球場近くに請願駅として新駅の建設と列車本数の増便」と手厚い行政支援を提案、これに対し北広島市が誘致に名乗り出たことが想定外であったことと同市の動きが素早いことから、このままでは球団及びファイターズファンが市外に流出してしまうことから、危機感を覚えた札幌市は札幌ドーム・コンサドーレ・日ハムとの4者協議が行われこの場で札幌市は「札幌ドームの野球専用化も視野」を提案しその上で「残って欲しい」と打診、しかし日ハム側は「望んでいない」と一蹴。この時点で日ハムは札幌ドームから出ていく考えを固めており、本拠地移転は現実味を帯びていった。札幌ドームでの残留が困難と判断した札幌市は新球場を誘致する方向に切り替える。提案したのは「八紘学園月寒ドーム跡地」「北海道大学構内」「真駒内公園」を提案したものの、日ハム側が求めている土地の大きさではない事、真駒内公園の場合「真駒内の自然を守りたい」事から「誘致反対」が起き、逆に日ハムが札幌市から出ていかないよう「誘致賛成」と双方の署名運動で市民の意見が分裂し協議が暗礁に乗り上げてしまう。その間も北広島市との協議は着々と進み、そして2018年3月、日ハムは北広島市(札幌市の隣)に自前の球場「エスコンフィールド北海道」を建設し2023年3月に開場すると発表。球団の札幌ドーム撤退が正式決定し、2022年がラストイヤーになった。移転後の日ハムはエスコンフィールドを核にした「北海道ボールパークFビレッジ」を拠点にし活動している。
エスコンフィールドは建設中の時期は早くも外壁でイルミネーションを展開したり、スタジアムのド真ん中にサウナ室を設置しての野球観戦が出来たりと、将来を見据えた動きを見せていた。パーク内にはレジデンスが建ち、スタジアムから最短距離でのアクセスが可能に。キッズエリアは勿論の事、クボタの最新技術を用いた農園エリアも展開し、収穫体験などのアクティビティが出来るそうな。
コンサートも時折行われている。「五大ドーム」の一角を担っているが、地理的な関係でツアーなどでは外されてしまうことも多い。2012年はMr.Children・EXILE・嵐・安室奈美恵・SMAPがコンサートを開催している。また、ふわふわ遊具イベントやモーターショー・中古車市など広大なスペースが必要になるイベントを始め、就活合同説明会やフリーマーケット、さらにはフィールド部分に机を並べて国家試験の会場として使用されることもある。
過去には世界ラリー選手権(WRC)のスーパー・スペシャル・ステージ(SSS)がグラウンドに作られたこともあるほか、ノルディックスキー世界選手権のクロスカントリー競技が開催された実績もある。
イベント開催時には野球モードの座席配置で人工芝を剥いだ状態(コンクリートモード)となり、外野側にある可動席を格納することで床面積を確保している(コンサート時にはその空間にステージが作られることもある)。さらに、前述のラリージャパンとノルディック選手権の際には可動席に加えてムービングウォールも開放し、普段はホヴァリングサッカーステージが行き来するドーム内外を選手が行き来するコースが造成された。
先述した北海道日本ハムファイターズの本拠地移転により、今後はサッカー・コンサート・コンベーションといったイベント利用やネーミングライツに頼るしか無い状況。しかし、札幌ドームを使うアーティストが他のドームと比較して少ない上に、SMAPの解散や嵐の活動休止等で見合う規模のアーティストも減少していることから、全面ではなく一部分のみイベントに貸し出すことも検討され、暗幕を張って半分の座席のみ使用させることも可能になった。この事により2万人規模のイベントの需要を掘り起こす。さらに2023年は秋季北海道高校野球大会全道大会も札幌ドームで予定されている。その為札幌市は23年から27年の収支未見通しを発表し23年は設備投資とコロナ渦が残る事から赤字と試算するも、24年度以降黒字になると試算。また札幌市長は「たとえ札幌ドームが赤字に転落しても市民から税金を負担する事はない」とコメントしている。
ただこの試算は当然の事ながら懐疑的な声が上がっている。元々札幌ドームの客入りが悪い上に、「半分の座席のみ使用する」→「ドーム半分しか埋められない」と悪評が付くのを恐れられているのか、2023年11月時点では半分の座席のみ使用するコンサート・ライブは2件(1件はラグビーワールドカップのパブリックビューイング、もう1件は高校生による吹奏楽のパフォーマンスイベント)しか申し込みが無い模様。
さらに2030年冬季オリンピック・パラリンピック誘致を目指し、老朽化した月寒体育館を札幌ドームに隣接する駐車場に移転を検討している事が報道。新月寒体育館として「多目的アリーナ」と「通年型アイスリンク」を建設しオリンピックの競技施設として、そして多目的アリーナはプロバスケットBリーグのチーム「レバンガ北海道」の新たな本拠地としても想定されている。建設費は約400億としている。
しかし東京オリンピック2020で発覚した汚職・談合事件以降、札幌冬季オリンピック誘致も懐疑の目が向けられ、市民の理解を得るのが難しいと判断した札幌市長は2030年誘致を諦め2034年誘致を目指すとしたが、今度はIOCが「2030年と2034年の冬季オリンピック・パラリンピックの候補地を同時に決める」との発表があり、2030年はフランス▪2034年はアメリカを候補地とし、日本での開催が見通せなくなった。さらに2038年の候補地もスイスに優先交渉権を与えたことから、完全に門前払いとなり交渉の席にすら立てなくなった札幌市は、2023年12月19日に冬季五輪招致を「休止する」と表明、これによりオリンピック誘致で国からの補助金を宛にしていたのがほぼ皆無な状態とり、新体育館と共に計画されていた札幌ドームの集客計画も頓挫する事となる。なお新月寒体育館はオリンピック誘致に関わらず建設予定で、2026年着工2028年までの完成を目指すとしている。
2023年12月、札幌市・札幌ドーム・コンサドーレ札幌・レバンガ北海道は札幌ドームを中心にスポーツ交流を軸とした「ドーム周辺の活性化などに共同で取り組む連携協定」に締結。ドーム周辺の活性化と街の魅力を引き上げる事を目的とするが、2023年度は3億円の赤字を見込んでいるもののさらなる赤字拡大は免れない状態であった。そして2024年6月に2023年の決算が公表され、想定の2倍となる6億5000万と過去最大の赤字となった。さらに今後5年間で赤字を埋め黒字化することは困難と判断し収支計画を見直す方針を固め今後の動向が注目されると同時に先行きがさらに不安な状態である。
ドーム球場は消防法の制約があり、スタジアムグルメがしょぼくなる傾向が強い(名物のいてまえシリーズがある京セラドーム、構造上外気と接するため火の使える西武ドームは除く)。札幌ドームも例に漏れず、当初はしょぼいラインナップであったが、近年は改善が見られ、北海道らしいメニューを取りそろえた売店も多数登場している。
イベント時にはオープンテラスやサッカーグラウンド周辺で臨時の屋台が出るなど、本拠地球場の中では比較的まともな方と言える。食べ物や飲み物の物価も12球団本拠地では安め。期間限定の商品も時折並んでいる。
ビールはサッポロビールが大スポンサーのため(札幌ドーム自体のスポンサーであると同時に、ファイターズ・コンサドーレ両方のスポンサーでもある)、タンク売りのビールは全てサッポロビール(黒ラベル、クラシック、エビス)である。全て1杯600円。一部売店ではアサヒビールのスーパードライも取り扱う。ただし流石に、キリンチャレンジカップ(サッカー日本代表の親善試合)のときはキリンビールに変更されている。ソフトドリンクは240円。紙コップが2種類あり、大きいサイズは黒ラベルとクラシック。中くらいのサイズはエビスとソフトドリンクに使われる。
行列必至の店は「頑固オヤジのカレー」と「ボーノ」と「ルナクレープ」の3店。
この3店以外にも「お~い北海道」のジンギスカン丼、「お米食堂」の巨大おにぎり「ファンズカフェ」のカップ入り牛乳ソフトクリームも人気がある。アルコール類もビールやチューハイだけではなく、ハイボールや北海道の地酒を取り扱う店が存在している。
掲示板
409 ななしのよっしん
2024/08/11(日) 16:19:23 ID: NWQG2q+Z8t
煽りとか抜きにコンサドーレが管理運営すりゃいいのにね
一番使うのはコンサだし札幌市と信頼関係もある
今の経営陣よりはマシになるだろ
410 ななしのよっしん
2024/08/25(日) 10:31:39 ID: tVJT0BqQz8
月数回程度の採算不良のサッカーが救えるのか?
成績もあれだしコンサ
411 ななしのよっしん
2024/08/30(金) 18:46:11 ID: Fv/sfVlIAu
中華、中東のお偉方のため出禁にして花火上げてて草
お金もってらっしゃいますねえ
急上昇ワード改
最終更新:2024/09/08(日) 04:00
最終更新:2024/09/08(日) 04:00
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