管野直枝(かんの なおえ)とは、「ワールドウィッチーズ」シリーズの登場人物である。通称「ナオ」。CV.村川梨衣。
モデルは日本海軍のエース、“菅野デストロイヤー”こと菅野直。愛機の黄色ストライプで有名。
幼いころは文学少年だったが海軍に進み、飛行学生を経て戦闘機パイロットに。練習機を多く壊して「デストロイヤー」の異名を受けた。戦時中は南方で対爆撃機戦術を編み出し、垂直尾翼への体当たりでB-24を破壊する戦果も挙げる。その後戦況悪化に伴い南九州で迎撃戦闘に従事し、1945年8月1日の戦闘中、行方不明。撃墜数72。
黒い癖毛と頬の絆創膏が特徴でオレっ娘な扶桑ウィッチ。海軍軍人ながら茶のフライトジャケットに黄・緑・黄のマフラーを巻いた特異な姿で、ズボンも通常の水練着ではなく諸外国のウィッチのような白ズボン。
性格は一匹狼で協調性に難あり。利かん気な少年のような外見に相応しく勇猛一筋な戦いを好み、敵への肉薄攻撃が多いため実戦も訓練も問わずストライカーの衝突破損・不時着が多発するほど。大型の敵ネウロイ上空から急降下襲撃をかけるのが得意な突撃タイプだが、実は読書好きの文学少女という一面をも併せ持ち、ガリア文学に憧れ兵学校ではガリア語を専修している。
「超硬シールド」とも呼ばれる固有魔法はシールドの圧縮で強度を高めるもので、その硬度は正拳突きで敵ネウロイのコアを破壊可能。猪突猛進な彼女の戦闘技術の象徴のような能力である。
扶桑・宮城県の田舎の出身(厳密には父親の仕事の関係で生誕地は別)。厳格な両親のもとで読書好きのおとなしい少女に育ち、短歌や詩を自作する文学少女となるも、魔法力が発現してウィッチ訓練生に。本来まじめで優しい性格の持ち主だったが、ネウロイと戦うならばと一念発起して闘争本能を目覚めさせ、豪胆果敢なウィッチへと成長した。教育中の飛行訓練では果敢すぎる操縦によって練習機を多く破損させ、「デストロイヤー」の異名を奉られるに至っている。
訓練生を卒業して少尉に任官するとすぐ遣欧艦隊に配属され欧州戦線へ。オラーシャ反攻作戦「バルバロッサ作戦」で活躍し、原隊を201空、343空と変えつつペテルブルグ奪還とその防衛のために奮戦、戦果をあげる。その戦果と戦いの中で培った各国ウィッチとの交友関係により、第502統合戦闘航空団<ブレイブウィッチーズ>結成時に招聘されることとなった。
しかし彼女の勇猛果敢・被弾上等な戦いぶりは物資不足にあえぐ502JFWでは割と深刻な問題で、いつしかニッカ・エドワーディン・カタヤイネン、ヴァルトルート・クルピンスキーとのトリオで”ブレイクウィッチーズ”と呼ばれるようになってしまっている。1945年初頭には中尉に昇進した。
訓練生時代に出会った雁淵孝美の持つ、自身の豪快無比さとは正反対の洗練された飛行技術に魅了されて友人となり、いつか僚機として共に飛ぶことを夢見ている。また、「リバウの魔王」こと放浪の扶桑最強ウィッチ西沢義子がペテルブルグを訪れた際には模擬戦で圧倒されそのまま意気投合。以来、西沢に敬服し「カンノ」「姉御」と呼び合う仲になった。
一匹狼的な性格ゆえ不機嫌さを前面に出すことが多いが、彼女の優しい姉に似た雰囲気のあるアレクサンドラ・I・ポクルイーシキンにだけは頭が上がらないようだ。同郷で扶桑料理の上手い下原定子にはすぐになつき、扶桑の小説などについて意見を交わすこともある。その他、意外にもジョーゼット・ルマールとも仲が良い。これは直枝のガリア文学好き故である。
502JFWに後から加入した雁淵ひかりとの関係については後述。
初登場は原作者・島田フミカネサイト内の「next world witches」にて。書籍媒体では「ワールドウィッチーズ」で二度登場。敵ネウロイを拳で撃破する姿やベンチで読書中に眠り込んでしまった姿が描かれている。ノベル『ブレイブウィッチーズPrequel』では実質的な主人公を務めるほか、『ワールドウィッチーズ 魔女たちの航跡雲』では西沢義子の回に登場し、“魔王”との出会いが描かれた。
アニメでは『ストライクウィッチーズ劇場版』で台詞無しながら他の502JFWの面々とともに僅かに登場。西へと旅立つエイラとサーニャを見送った。『ブレイブウィッチーズ』にもメインキャラクターとして登場する。
孝美と共に飛ぶことを夢見ていた直枝にとって、孝美が負傷しその妹、それも訓練も済んでいない新人である雁淵ひかりが代わりとなったことは大きな失望だった。このため初期の頃はひかりに対し「扶桑に帰れ」「ここにいても死ぬだけ」と刺々しい態度を取るばかりで、ひかりも萎縮することなく角突き合わせるような状況であった。
しかし、ニパと合わせて三人での共同戦果を挙げて以降は、態度こそ大きく変わらないものの、内心ひかりの存在を認めるようになる。そしてひかりが502JFWに残るために試験を課せられると、相変わらず憎まれ口を叩きつつも、一週間の間その試験を見守り、最後にはほとんど応援するようになっていった。
ひかりが部隊の一員として認められてからは、何かとひかりのことを気にかけ、凍結したネヴァ河でのソリ遊びなど、ニパともども一緒に行動するようになる。ひかりが風邪を引いたときには、元気づけるために物資不足で中止されかけたサトゥルヌス祭の実施に奔走するといった一面も見せた。呼び方も当初の苗字呼びから「ひかり」と名前呼びに変わっている。
ペトロザヴォーツク方面へ向かうネウロイの迎撃作戦では、直前に一人で戦果を挙げたクルピンスキーへの対抗心から一人先走り、結果サーシャを負傷させてしまう。翌日の再戦では中尉に昇進していた直枝が最先任者として前線指揮を任されるが、サーシャの負傷への責任感に加えて部隊指揮の重圧もあり、ひかりを護衛して接触魔眼を使わせるという作戦を前に、普段積極的な彼女らしくもなく作戦中止を決断しかける。しかし、ひかりから「そんなんでお姉ちゃんの相棒になるなんて1000年早い」「それでもブレイクウィッチーズか」と強い叱咤を受けたことで再び奮起、ひかり・ニパとの共同でネウロイを撃破することに成功した。その後はひかりのことを名実ともに相棒であると認めるようになっている。
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最終更新:2024/05/06(月) 04:00
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