通信制大学 単語


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ツウシンセイダイガク

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通信制大学とは、通信教育ネット郵便でのやり取り)で講義を受けられる大学短大大学院)である。

概要

現実大学には通学することなく(あっても1かに1回どこかのオフィスに集まるくらい)、通信教育で講義を受け、レポートを書いたりテストを受けて卒業する大学のこと。

法政大学慶應義塾大学のように通学制の大学だが通信教育部を置いている大学もあれば、サイバー大学放送大学のように通信制1本で、働きながら通えることを強みにしている大学もある。

また、このニコニコ運営しているらが(株)ドワンゴも通信制大学「ZEN大学」を設立した。

メリット

働きながら通える

通学不要なので働きながら通える。働きながら通う手段としては他に夜間大学もあるが、働きながら通う人の減少により夜間大学止される傾向にある。

学費は安く済む

そもそもの学費が通学制より安いし、交通費も下宿代もかからない。

誰でも通える

入学試験がない大学がほとんどなので、受験勉強も不要であるし、勉強から遠ざかった50代のおっさんでも入学することができる。

リスクの高い院進も可能(大学院の場合)

文系の場合、大学院へ進学すると就職がなくなるため、院進はリスクが高い選択である。しかし、通信制大学の大学院なら働きながら通えるため、いったん大卒で就職して通信制大学院へ働きながら通うことでリスクを減らすことができる。

卒業すれば学歴が〇〇大学卒になる

卒業できれば大卒になれるし、通学制ならば入学が難しい大学の肩書が試験で手に入る。高卒の人は大卒が要件の就職に応募できるし、ランクの低い大学の人であっても最終学歴早慶Marchにできる、通信ロンダリングが可である。学歴〇〇大以上じゃないと登録できないマッチングアプリなどにも登録できるし、的な履歴書はともかく名刺プロフィールに通信と書かずに〇〇大卒と書くこともできるし、三田会などの学閥にも入ることができる。

デメリット

高いモチベーションがないと挫折しやすい、卒業率が低い

通学不要な分、一人で友達もいなく、しんどい講義を受けるためにパソコンに向かわなくてはならないため、だんだん嫌になって挫折しやすい傾向がある。また、多くの人が働きながら通うこともあって、仕事で疲れたり、残業が続いたりといった理由で講義を受けなくなってしまうことも。

なので、通信制大学は概して卒業率が低い。最初から卒業する気がない人を除いて何年もかけて卒業する人を足しても、それでも通学制にべて卒業率が低い。結局卒業できない可性もある。

学部が限定される

医学部などは通信制が基本的にない。

キャンパスライフとかはない、学友はできにくい

当たり前だが、かっこいい大学キャンパスに通ったり、部活サークル仲間と遊ぶ、夏休みなどで短期留学して海外人生経験する、大学友人を作る、インカレサークルで他大の友達を作ったり、合コンに明け暮れる、校を感じたりその大学学生がよくいくキャンパス近くの店に入り浸るとか、東京京都での学生生活を楽しむ・・・みたいなのは大学醍醐味ではあるが、通信制大学にはできないことである。学生年齢層が高いので若い人は同年代の友人人ができることはあまりないし、大学と言うよりは資格予備校の通信講座に近い。青春コンプレックスに陥るかも。

質問などがしづらい

通常、メールなどで質問などは受け付けているが、直接やり取りできないので返答も遅いし、直接会話しているわけではないので自分の質問の意図が誤解されてズレた回答が来てしまう、思っていたのと違う回答が来てしまうことも。

図書館などの施設が利用できない

図書館や学食や自習室が通信制の生徒も利用できるかどうかは大学にもよるが、たとえ利用できる規約でも物理的に遠方に住んでいれば利用することはできない。わざわざ行く必要がある。

学歴としては評価されないことも・・・

誤解しないでほしいのは、通信制大学であっても、認可した大学である以上、そこで取得した学位パチモンなどではなく正式な学位であるので立大卒短大卒、院修了)であり、「応募資格:短卒以上」と書いてある人に応募することはできるし、学歴詐称でも何でもない。

しかし、多くの場合学士とか修士とかの学位そのものよりも、「有名な大学を出ているか」「難易度の高い大学を出ているか」という大学ランク入試難易度で評価される現実がある。通信制大学は入学試験がないため偏差値がなく、でも入れるので評価はされないということはある。

自己満足で終わる可能性も高い

現状高卒の人が行く場合や、早慶などの通信制に早慶未満の学歴の人が行くのなら学歴が上がるので効果が高いが、そうでない場合、そのような大学学位が二つあったところで高学歴と評されるわけでもないし、給料が上がるわけでもないし、就職に有利になるわけでもない。(何らかの資格を取得した場合は別)なので、ただの自己満足に終わる可性が高い。

通学制にべたら安いとはいえ、それなりに学費がかかるので、コスパの悪い趣味となってしまう可性も高い。ただ勉強するだけなら図書館で自分で本を読んだりするだけでも済む場合も多いので安易に進学すると損する可性も。

就職には弱い

前述のとおり偏差値がないためFラン同然の扱いを受け、学歴として評価されず(それこそ早慶の通信制であっても)、所謂学歴フィルターが通らないという問題もあるが、他にもそもそも通信制大学の場合はキャリアセンターや就職支援課などがあってもあまり力を入れておらず、どちらかというと定年後のおじいさんおばあさんがやる暇つぶしカルチャセンターとしての側面のほうが大学と言う面よりも強いという問題がある。

学チカ(学生時代に力を入れたこと)がないことも辛い。大抵の場合、学生時代に力を入れたことは勉強よりも課外活動、留学、サークル部活などが評価され、就活ではそれらについて語ることが必須であるが、通信制大学だと課外活動、部活サークルなどがないため、学チカがないという人になってしまう。

健康若者が通信制大学生だと、人事としては「なんで通信制なの?何か病気を隠していたり、極度のコミュ障だったり、引きこもりだったり、おかしい人ではないか?」と勘繰り、採用を嫌がるので、仮に学歴フィルターが通っても結局採用はされないみたいなこともある。何か芸能活動をしているだとか、実際に障害があって通学制は理であり、障害を狙って就活する、などなら良いが...。

逆ロンダリングになりやすい(大学院の場合)

ランクの高い行きたい大学院が通信課程を設置していなければ、ランクの低い大学院に行くことになる。通信制を設置している大学院は少ないため、選択肢がそもそもなくそうせざるを得ない場合もある。「早稲田大学卒業後、名二流大学大学院の通信制でエジプト考古学を専攻しています!」と言っては「何がしたいんだお前は」とツッコまれてしまうかも。

通信制がある大学、通信制大学の一覧

短大大学院の通信制(小田原短期大学帝京平成大学大学院大学大学院など)もあるが、ここでは割愛。このうち、放送大学サイバー大学、八学園大学などは通信制のみ。このように、慶応義塾大学早稲田大学中央大学などの例外を除けばランクがあまり高くない大学が多いのも難点。

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