防空棲姫とは、DMMのブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する敵艦船である。艦種は駆逐艦。
艦これ2015年夏季の期間限定海域、15夏イベと通称される「反撃!第二次SN作戦」の最終マップとなる第7海域「FS作戦」の敵主力艦隊(ボス)にて旗艦をつとめている深海棲艦。本イベントにおけるラスボスとして、ここまでたどり着いた提督と艦娘たちを強力な随伴艦たちとともに待ち受ける。
ペンネントや黒い手袋、本マップの突破報酬である照月(艦これ)に共通する意匠をもつ。照月同様駆逐艦としては立派な胸部装甲を持っており、服装は背中と左右の脇腹にしか布が存在せず、胸部のパーツで胸の先端を隠し、それ以外の部分は胸から腹から丸出しという衝撃的なものとなっている。
驚くべきはその性能である。HPこそ255と普通だが、火力190、雷装95、対空390、装甲395(のちに333に変更。いずれも難易度甲の場合)と、戦艦水鬼も裸足で逃げ出すオーバースペックとなっている。これに4inch連装両用砲+CIC/4inch連装両用砲+CIC/深海水上レーダーの装備を含めると、火力は200、対空は425となる。火力こそ戦艦棲姫や戦艦水鬼にゆずるものの、対空と装甲はこれまでの敵でぶっちぎりの一位である。なお、彼女の艦種は駆逐艦。おまえのような駆逐艦がいるか。
(なお、乙作戦の場合は装甲303で火力160、丙作戦であれば装甲273&火力130までステータスが若干低くなるのだが、ゲージ破壊が目前になると一段階強化される。)
本ゲームには火力にキャップが存在する。昼戦では150、夜戦においては300がキャップとなっており、キャップを超えたぶんは平方根をとられる(例えば火力が250あっても、150からオーバーした100は√100=10となり、昼戦火力は160にしかならない)ため、事実上これが敵味方双方の攻撃力の上限となっている。ダメージの計算は「基本攻撃力-装甲乱数」であるので、彼女に有効打を与えるには、夜戦火力キャップに到達した、あるいは超える艦と装備で夜戦にもちこみ、なおかつ低い乱数を引けるよう祈るのが基本となる。
システム上、攻撃力が装甲値を下回っていても、当たれば現在HPの6%~14%のダメージを与えられるので、非力な艦でも彼女の耐久を削ることは可能。ただし、トドメを刺すには攻撃力が装甲乱数を上回っていなければならない。前述したように防空棲姫の装甲は333とぶっとんでいるので、運が悪いと、本ゲームにて最強のダメージソースである夜戦魚雷カットイン((火力+雷装)×1・5を2回)ですら彼女に引導を渡せないのだ。ついでに言うと、彼女は駆逐艦なので、戦艦に徹甲弾を装備させておいてもそれによるダメージ上昇補正はない。
対空もずば抜けているので、航空戦で彼女が防空担当に選ばれた日には、加賀さんの46機スロットであってもほぼ確実に全機撃墜されてしまう。なんだこのイージス艦。
装甲と対空のせいで霞んでしまっている感があるが、素の火力が反航戦でもキャップに届く190というのも忘れてはならない。電探で命中も高められている彼女の砲撃は大和型戦艦すら一発で大破できるのだ。雷装95という数字は島風改に匹敵する高さで、しかも雷撃の命中率、ダメージがともに最高となる単縦陣で出現するため、駆逐艦や軽巡が狙われたなら夜戦に行くまでに大破させられるだろう。
単艦での性能が天元突破している防空棲姫だが、随伴艦の編成が彼女をさらに凶悪にしている。最高難易度である甲作戦だと、ゲージ削り段階でさえ、
防空棲姫
戦艦棲姫
重巡ネ級elite
重巡ネ級elite
駆逐ニ級後期型elite
駆逐ニ級後期型elite
という、固くて強くてよけまくる敵ばかり。これがゲージ破壊可能な段階、つまり最終形態になると、
防空棲姫
戦艦棲姫
戦艦棲姫
重巡ネ級elite
駆逐ニ級後期型elite
駆逐ニ級後期型elite
となる。またダブルダイソンかよ!
ダブルダイソンといえば15冬の「迎撃!トラック泊地強襲」第5海域にて提督たちを絶望のどん底に突き落とした「戦艦水鬼/戦艦棲姫/戦艦棲姫/空母ヲ級flagship/重巡ネ級elite/重巡ネ級elite」を思い出す諸氏も多いことだろう。
連合艦隊、つまり12隻で戦いを挑むのは変わらないが、15冬E5は編成で羅針盤を固定できたこと、夜戦火力トップクラスの雷巡を組み込めたこと、道中の敵がさほど強力というほどでもなかったためボス到達率は高くできたのに対し、今回は、編成しだいで2回、最低でも1回、羅針盤がランダムで逸れるポイントがあること、雷巡が入れられないこと(編成に組み込むと確定で羅針盤が逸れる。空母を1隻も入れないとOKとの情報があるが、本当だとしても現実的ではない)、道中に必殺の雷撃を放つ雷巡チ級flagshipや、非道な制空値と空爆火力と砲戦火力をあわせもつ新型のさらなる新型艦載機もち空母ヲ級改flagship×2などが待ち構えていて、大破撤退を続出させられるなど、どちらも勝るとも劣らない超難度となっている。
羅針盤に勝ち、大破も出さずにボスにたどりついても、装甲333の鬼畜艦駆逐艦が立ちはだかる。希望はないのか・・・。
当初から、あまりに高い装甲値のためになにか弱点があるのではないかと提督たちはささやきあっていた。魚雷に特効があるのでは、照明弾もちは与ダメージが高くなるのでは、新たに導入された艦載機の熟練度が関係しているのでは、おにぎりをお供えするといいのでは・・・未確認の情報として、同海域の道中に配置されている港湾棲姫や離島棲鬼を倒すと装甲が落ちるのではないかというものもあった。やがて、ついにこの極悪な強敵の装甲を打ち破り、本イベントを完全制覇する提督たちが現れる。
「え? これもしかして、ギミックとかはなくて、マジで乱数低いのお祈りするだけしかないんか?」
惜しみない賞賛とともにそんな空気がただようなか、イベント開始から3日が経った8/13、すっかりお通夜ムードだった提督たちが、運営のツイートした内容に目を剥くことになる。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/KanColle_STAFF/status/631631667325571072
やはり防空棲姫を弱体化させるロジックが存在したのだ。このツイート以前にE7を突破した提督はギミックを使わずに正面突破したか(ひかりのたまなしでゾーマを倒すかの如き、果てしなく分の悪い戦い)、知らず知らずのうちにギミックを発動させていたかということになる。まさに英雄といえよう。
このギミックとは、同海域の道中にいる港湾棲姫、離島棲鬼をそれぞれ旗艦にいただく敵艦隊に勝利することと考えられている。正確には旗艦を破壊するということであろう。どうやらこれを複数回繰り返すことで防空棲姫へのクリティカルダメージが伸びるということらしい。装甲が落ちるわけではないようだ。
ただしこのギミック効果は0時になるとリセットされるということなので、港湾棲姫、離島棲鬼を何度か叩いたら、日付が変わるまえに決着をつける必要がある。この零時迷子みたいなシステムのおかげで提督たちのギミック発見が遅れたのであろう。
彼女を倒すには、提督自らのリアルのスケジュールを鑑み、たとえば0時になったらギミック発動の出撃をし、それから寝て起きて仕事から帰ってきて日付変更までに防空棲姫を打倒する・・・といったプランニングが必要になる。ギミックなしでも理論上は装甲を抜けなくはないので、あえて正面突破を試みるという手もあるが・・・あまりおすすめはしない。
概要で述べたとおり、防空棲姫の装甲は最初395であった。この異常に高い装甲値と、事実上の雷巡禁止という条件から、なにか弱体化させるための仕掛けがあるはず、もしくは陸上タイプに対する三式弾のような弱点があるにちがいないと推測するまでは簡単だった。
しかし、海域解放からわずか数時間後、いつのまにか防空棲姫の装甲は333に低下していた。まだ高すぎることにかわりはないが、最低乱数でさえ夜戦火力キャップに程近い395に比べれば大変な変化である。これはのちに運営による無告知のオンメンテでこっそり修正されていただけであることが判明するが、そんなことは露ほども知らない提督たちは、
「防空棲姫の装甲が下がった! なにかギミックを発動させたことで弱体化したんだ!」
と考えた。この間違った前提が、
「ギミックを発動させると防空棲姫の装甲が下がる」
という誤解を呼び、さらには、
「やってみて防空棲姫の装甲が下がらなければ、その方法はギミックとは関係がない」
そんなミスリードへとつながることになる。まさか裏で運営に修正されたとは思いもよらないので当然といえば当然であろう。もちろんこの下方修正された装甲値はそのままイベント期間中ずっと続いたので、なんらかの方法で防空棲姫の装甲を低下させることができるという前提のもとで動いている提督たちは、運営のツイートがあるまで0時リセットにも気づくことができなかった。おそらく運営のヒントがなければ、ギミックそのものはともかく、0時リセットの存在まで発見できた人類はこの星にはいなかったものと思われる。だれにも解けないミステリはミステリじゃないんですよ
間違った前提が共有され、その前提のもとに、だれかがある仮説や方法を試してみて効果がみられないと報告すると、だれも前提を変えて追証しようとはしない、ある意味で当たり前の人間心理が浮き彫りになったのである。プレイヤーどうしが情報を共有しあう「柔らかなソーシャル」の盲点といえるだろう。
装甲値の修正は海域解放からすぐであったので、防空棲姫の装甲はむしろ333が本来の数値であった公算が高い。装甲が高すぎて突破者がいない、あるいはあまりにも少なすぎるから修正した、というのであれば、数日は様子を見てからの修正となるはずだからだ。
運営がなにを思って彼女の装甲を395にし、すぐに333へ修正したのか、真相は深海の闇の中である。
もし、防空棲姫の装甲が最初から333であったなら、運営からのヒントがなくとも、提督たちは防空棲姫を弱体化させるギミックの正体のみならず、0時リセットまで発見できていた・・・かもしれない。
掲示板
214 ななしのよっしん
2017/12/16(土) 20:44:11 ID: TTlaRAZbSJ
今回雷巡使えるんだから楽だよ
215 ななしのよっしん
2020/09/26(土) 13:21:18 ID: H79INHRHf0
艦これアーケードでもついに登場したけど、本家に比べるとかなり弱くなっている。
例のごとくギミック破壊しないといけないし、駆逐棲姫以上の回避性能があるものの、歴代のボスに比べて砲撃サークルの脅威がないし、魚雷もわざと喰らってもいいぐらいダメージが安い。何よりも僚艦にダブルダイソンがいないのが大きい。
歴戦の提督なら容易く倒せるだろう。
216 ななしのよっしん
2020/10/04(日) 22:36:34 ID: Puw1h2hHO7
アーケードだと流石に弱くなったな、といっても水上電探を装備しない回避されまくりで駆逐艦らしくなったともいえる
ただ本当に駆逐艦か、ちち!しり!ふともも!全然駆逐艦らしく無いよエロいよ
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最終更新:2024/11/08(金) 07:00
最終更新:2024/11/08(金) 07:00
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