62
31 ななしのよっしん
2014/11/17(月) 01:43:48 ID: BnfA0Shfkc
熱血漢で青臭いところが残る「覚悟のススメ」の覚悟も好きだが、今になって見比べてみると「エクゾスカル零」の覚悟も魅力的に見えてくる。
「エクゾスカル零」の覚悟は過去の記憶を失い、ただ自身に課せられた「正義を行う者」の使命のみに固執した機械のような冷血漢のように見えるけど、孤独感に苛まれ自殺を考えたり、殺しあった筈の猛との再会に胸を熱くしたり、戦士の中で自分一人だけ孤立することを嘆いたり、暖かいパンやコーヒーに感動する人間らしさを持ち合わせている。
「人類の希望」のために戦う「覚悟のススメ」の覚悟と、「人類の避けられない絶望」に足掻く「エクゾスカル零」の覚悟。
わかりやすいヒーロー像としては前者の方が魅力的だけど、苦悩する人間としての魅力は後者の方こそ引き立つと思うんだ。
32 ななしのよっしん
2014/11/24(月) 12:42:44 ID: idhrVHypcv
なんか唐突に終わっちゃったなあ。
元ネタのひとつになっているダンテ・アリギエリの「神曲」も地獄篇に一番分量を裂いていて、煉獄、天国は短いとはいえ……。ただ作品が持つテーマは、震電との戦いの果てに語ってしまったっていう部分はあるがけど。
ここから救世の道筋を探していく、という方向性もあったとはいえ、山口イズム的に「それは山口貴由の思い描く正義ではない」と判断したのかもしれない。
地味に七つの大罪にもからめた伏線(覚悟=傲慢、憐=強欲、散=憤怒など)も見られていただけに、ちょっともったいないですね。
33 ななしのよっしん
2014/12/05(金) 15:53:16 ID: 8F+ReajSsB
連載作品だけに売れなければ打ち切りもあり得るとはいえ確かにもったいない…
何度面白い漫画を見つけては打ち切りに涙をのんだか…
34 ななしのよっしん
2014/12/21(日) 00:11:22 ID: gmkI6Rmzk4
35 ななしのよっしん
2014/12/21(日) 08:17:27 ID: idhrVHypcv
>>34
そう見えますよね。七巻における「絶望的な状況下であっても限られた時間の中精一杯生きろ」という結論以上がなかったんじゃないかと。
雷電や霧にも特別な役回りがあったと思うんですが、震電との戦いが結論であると悟ったため、急きょ出すことにしたようにも思えます。線が細い雷電にしては、ちょっと無理な中の人ですよね。ブラックジャックにしか見えないキャラ設定も安易ですし。
36 ななしのよっしん
2015/03/15(日) 23:46:02 ID: X7dYBQQI1P
どうでもいいけど散さま全然活躍してねー
37 ななしのよっしん
2015/03/24(火) 19:56:45 ID: y8rUSzGTVh
>>35
散さまは星義の執行者だからな
星が既に『残存人類は全て到達者になるという』という罰を下している以上、活躍がないのは道理
38 ななしのよっしん
2015/04/12(日) 00:57:34 ID: /fAQU7OSRS
単行本最終話の天国篇で救われた気がしたなあ。七人それぞれがそれぞれの信念に基づいて絶望に立ち向かう姿が良い。
そして散様のいきいきとしたお姿を見れてなお満足。
39 ななしのよっしん
2015/05/07(木) 21:39:33 ID: HU6seI+G+z
今回の散さまの御活躍
①またもマッチョを侍らせる
②でかい到達者を切り刻む
③憐に霞を貸してあげる
④覚悟がうまいこと言ったとほめてあげる
⑤いつのまにか返却されていた霞を着装しニセタイムマシンを焼く
40 ななしのよっしん
2015/05/13(水) 13:41:34 ID: LO5Sj36fOF
いい感じに覚悟がリニューアルされててすごく楽しみだったのに
各々の道を突き通す終わり方はいいと思うけど勿体無いなー
あの話の重厚さと陰鬱さの中で七人を描ききるのは相当な労力がかかりそうだけど
41 ななしのよっしん
2015/06/16(火) 14:31:17 ID: vTGkcKLbJs
結局エクゾは1巻の巻末じゃ「シグルイ描ききった今の俺じゃ(昔みたいな)勧善懲悪の作劇は無理」って吐露してたのが全てだろうからなー
死んでいく人間達の最期に絶望ではなく希望や幸福を与えられれば決して不幸ではないという若先生なりの滅びの美学みたいな物は最終回で生み出せたと思うが、その辺はかつて万有引力でもやった事であるし、正直読者にとってはシグルイ後の路線回帰リハビリを覚悟でやって半ば失敗したのが残念だった
その犠牲のおかげで衛府の七忍は今の所昔っぽい話の流れで悪くないけど
42 ななしのよっしん
2015/07/16(木) 11:02:47 ID: d1C3Wu6QiB
残酷無残時代劇で、頑張っても報われないという当たり前で、だからこそ残酷な話やって、昔みたいな正義の味方を描けなくなった。ってのは最初の方のあとがきで書いてたし、
「都合よく人を救う方法なんてない」
「ヒーローに出来る事は何もない」
ってのが、最初からの大きなテーマな訳で。
けれど、最後に紡が、覚悟を打ん殴って「勝った」ように。
唯の植物油が「聖油」として、到達者になるまでの救いもなったように、
「世界は残酷無慈悲で、そしてヒーローは、そんな世界を変えて、全人類を救うような都合のいい存在ではないけど、そんなどうしようもない現実の中で、一生懸命生きる人の希望にはなれるし、それこそが救い」
って事なんじゃないかと。
どれだけ現実が苦しくても、フィクションのヒーローから得た「ナニカ」は、確かにその人の心の中にあるはずだから。
最終巻のあとがき読んで、そんな事考えた。
43 ななしのよっしん
2015/08/06(木) 02:06:22 ID: AT+bkYLxYK
不満が無かったと言えばまあ、嘘になるが
無意味ではない
生きることはそういうものだ
みたいな奇妙な寂しさと爽やかさがある終わり方だった
44 ななしのよっしん
2015/08/30(日) 02:42:47 ID: 6UvEg1ilCK
ラストに唐突に出てきたヒャッハーな連中て到達者にならずにあの時代に適応したまさに「守るべき牙なき者」では?
まぁ、あまり守りたくない気持ちは分かるが。
45 ななしのよっしん
2015/09/13(日) 07:53:35 ID: 8CuOUvKFWQ
書き切った!って終わり方じゃなくて
もう書きたいことがない、って感じの終わり方だった
46 ななしのよっしん
2016/06/30(木) 15:25:23 ID: dBy0trOPBt
末路が凄惨でもかつて味わえた一番美しい風景があれば人間としての生は充分だろうという観念(覚悟)に対して、
バカみたいな方法でも生きて生きて生き抜いてやろうというどこまでも青臭い想いがその横っ面を叩いた作品
若先生の中でもエクゾスカル零がシグルイのラストで藤木が希望を持てた瞬間で決着つきそうになってたけど、
今まで描いてきた漫画の中にあった熱が最後に再び燃え上がって完結したんだと思う
47 ななしのよっしん
2017/02/19(日) 00:28:19 ID: +esPxqntXW
衛府の剣の時代にあった機関車ハムコってどんなアニメなんだろう……
「お美腹が空いたわ」とか言いながら機関車が人を喰らうアニメなんだろうか?
48 ななしのよっしん
2017/02/28(火) 21:17:42 ID: 5G0mtwBO3z
よく考えたらやってることはデビルマンと一緒だった作品
49 ななしのよっしん
2017/03/01(水) 18:07:11 ID: GJtYwJW3y6
無粋だろうしエクゾスカル零あっての衛府の七忍と言うのは解ってるんだけど、
衛府の用語・世界観をまんま全部世紀末に置き換えたようなテイストのエクゾは読んでみたかったなあ
七忍→エクゾスカル戦士はもとより、関ケ原→文明を崩壊させた戦争
まつろわぬ民→モヒカンに支配される一般人、怨身忍法→零式みたいに結構置き換えは利きそうだし
もちろん衛府、エクゾの世界観でしか出来ない、出来なかったものもたくさんあるのは解ってる
50 ななしのよっしん
2017/05/28(日) 22:34:38 ID: UDqqJxTpUq
51 ななしのよっしん
2017/05/29(月) 00:25:49 ID: JFaedhpyJm
覚悟のススメは話がガバガバだったけどそれが気にならないくらいにキャラの魅力や話の熱があったけどエグゾスカル零はガバがそのままで熱がなくなってっててとにかくつまらなかった。特に酷かったのは震電が雹を倒した時に「鎧に認められた戦士がたかが背骨を取られただけで戦闘不能になる」シーンで覚悟のススメの雹の奮闘を見てないだろと思ったね
52 ななしのよっしん
2017/06/19(月) 01:16:09 ID: aMYUOw/SK3
覚悟や正雪の守った世界が最後はああなってしまうってのは悲しいものがあるが
さらに時代が進んで悟空道の世界になると思って自分を納得させてる
53 ななしのよっしん
2017/07/20(木) 19:50:34 ID: Ka8XwrHZwu
>>52
覚悟は世界を守ったけど正雪は世間とは異なる己の理想を押し通した結果、世界を壊したテロリストでしょ(若先生も巻末でそう言っている)
むしろ正雪のせいで絶望しか無いエクゾスカル零の世界が生まれてしまったという可能性まである
54 ななしのよっしん
2017/07/24(月) 23:21:36 ID: MGDcMUmHvH
エクゾスカルの世界が崩壊から再生して衛府の七忍につながったという説はアリかしら?
55 ななしのよっしん
2017/08/03(木) 16:40:53 ID: aMYUOw/SK3
>>53
>若先生も巻末でそう言っている
それは穿って見過ぎだろ、単純に奴隷からの解放の物語だよ
56 ななしのよっしん
2019/03/25(月) 23:34:21 ID: X6VA+qmsTk
シグルイは若先生の人間愛に対する壮大な自殺記で、滅びの美学に満ちていて好きなんだが
これは全ては滅ぶと決まっていても、それでも生きるとなると人は何を糧に寄る辺として生きるのか
その執着の安息に答えを見出せなかった若先生の姿が3.11以後の現代人とダブって突き刺さる
最後にそこだけが惨たらしくも美しく残った、魂の慟哭記。
57 ななしのよっしん
2019/07/24(水) 12:44:53 ID: B4VI9gOYxA
58 ななしのよっしん
2020/06/03(水) 22:24:56 ID: edkSG/mdKV
義務も使命も無くなった世界でヒーローが何を考え、どんな答えを出すかで答えが出ちゃったら、あれ以上続けられない。
59 ななしのよっしん
2021/01/13(水) 18:29:28 ID: ZbC5YFqyb/
キャンプ行ったとき、コーヒーを飲むときにあのセリフを言ってる
60 ななしのよっしん
2021/08/20(金) 12:28:13 ID: NBVPPht/tF
栄光の疑似体験はしたくないとか言いつつも結局エクゾスカル、衛府の七忍と覚悟の名を使い続けてるってのはそういうのを期待しているってことなんだろうなぁと
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