ゼロ(ファイアーエムブレム)とは (ゼロとは) [単語記事]

ゼロ(ファイアーエムブレム)とは、ゲーム『ファイアーエムブレムif』の登場人物である。

概要

暗夜王国第二王子であるレオン直属の部下で、元盗賊。
片目の眼帯がトレードマークで一見落ち着いた大人の男といった風貌だが、男女問わず意味深な言葉を投げかけたり、他人の苦しむ姿を見て悦ぶ一面を持つ。

女性と結婚して誕生する娘はFE史上初の腐女子であるエポニーヌ。
そしてFE史上初の男主人公と同性婚が出来るキャラクターである。
だが、それを選んだ場合はエポニーヌと主人公の娘・カンナを諦めなければならない。

暗夜王国の最下層である貧民層出身で、生まれた頃から天涯孤独の身。物心ついた頃には盗賊団の一員であり、生きるためにありとあらゆる悪事に手を染めていた。片目の方はろくでもないヤツにヤられたり、売れるものは何でも売った事もあるという。

レオンの居た城に忍び込んだ際に仲間たちに裏切られ囮にされてしまい、レオンから魔法で塵にされそうになった所、自暴自棄になり命乞いをすることなく死を受け入れようとしたが、その姿が逆にレオンの興味を買い、盗賊から一転レオンの臣下となった。レオンには多大な恩義を感じ、彼の脅威にならないよう王族周辺の人間の経歴は全て調べ上げているが、同僚のオーディンやルーナ、ラズワルドといった経歴不詳の3人には不信感を抱いている。

男女問わず意味深かつ卑猥な言葉を投げかけたりするのだが、当然嫌がる人物も居る訳で、エルフィから『エリーゼ様がゼロの口調を真似て悪影響が出てる』との事でエルフィにその怪力で頭をリンゴにされかけたり、呪術師のニュクスには卑猥な言葉を出せなくする様な呪いをかけられたり、シャーロッテを苛めようとして逆に裏へ連れて行かれボコられるなど、痛い目にも沢山あっている。

上記の臣下になる以前の境遇もあり、『自分より幸せそうな人を見ると、妬ましくてとことん地獄を味あわせてやりたくなる』という他人の苦しむ姿を見て悦ぶ性癖を持つ。特に苦労を知らなさそうな温室育ちの人間が苦しむ姿を見るのを好み、主の妹エリーゼの泣き顔を見て「いいねぇ」と言って悦んだり、白夜王国のツバキにも「その爽爽とした顔を苦痛で歪ませてやりたい」と本人の目の前で言うほど、自他ともに認めるサディスティックな男である。
逆に、何かしらの苦労を知る人や心を許した人には割とマトモ。

一方で、ハロルドからは「卑猥な言葉を使うときは隠し事をしている証拠」と指摘されている(あくまでハロルドの推測の域を出ず、本人は否定している)。

軍の中で一番、月を見るのが好きで、誕生日は4月22日。

ユニットとしての性能

初期兵種は「シーフ」。本作では弓を扱う事になった。暗夜編序盤では彼(とサブクラスの弓使いにクラスチェンジしたモズメ)が貴重な対飛行要員である。最も中盤以降、上級職も視野に入ってくると、ボウナイトや絡繰師になれるスズカゼ・ルーナ・ラズワルド・サイラスと選択肢は広がるが。
素の成長率は速さに優れ、それ以外の能力もほどほどに伸びるバランス型。よって能力値は就いている兵種に大きく影響を受ける。
初期兵種のシーフの場合、速さに加え魔防もガンガン伸びるので対魔法キラーとしても優秀。シーフのスキル「鍵開け」に固有スキル「暗夜の捕縛術」を持つ彼には長く世話になるだろう。短所としては力と守備が低く、忍びや弓使いとの射ち合いは苦手。上級職は弓騎兵「ボウナイト」と杖も使える盗賊な「アドベンチャラー」の2択。どちらも最後に入手できるスキルが強力(前者は「暗器殺し」、後者は「すり抜け」)なので、最後まで運用するならどちらも入手することも検討しよう。

もう一つの資質はダークマージ。魔力は本業の魔道士には及ばない程度にしか伸びないため、もっぱらシーフ系で運用する際に不足気味なステータスを補えるのが強みで、上級職のダークナイトでは力と守備、ソーサラーでは魔力を補強できる。またソーサラーの「弓殺し」により弓使いとの射ち合いでも優位に立てる。

ファイアーエムブレム無双

コラボ作品のファイアーエムブレム無双では2017年 12月21日から配信開始されたDLC要素「ifパック」でアクア・オボロと共に参戦となった。DLC導入前からゼロとオボロは一部のマップで敵キャラとして登場しており、アクアも事前に参戦する旨の発言がされていたので、特にサプライズ要素のないDLC投入となった。

無双でのゼロのクラスはシーフからアドベンチャラーへとクラスチェンジする。
無双の弓使いたち、タクミ・サクラ・アンナは攻撃モーションが全く同じで少なからず批判の声もあがっていたのだが、ゼロに関しても全く変わらず…。弓勢はモーション自体は悪くないので既存キャラとはそれぞれの能力値の差で使い分けることになる。
ゼロの強みは速さと魔防が高いこと。速さが高いと、その分覚醒を長く発動できるので覚醒を利用して立ち回りたい。また魔防が高いキャラの中で物理攻撃面もイケる方なので、CPU任せにして魔道士狩りをさせるのもイイ。

固有スキルは発動すれば必殺の威力が上がる「滅殺」。発動確率は幸運の高さで左右されるので、幸運が低いゼロ本人は恩恵にあずかりにくいものの、幸運が高いキャラにとっては絶大な壊れスキルとなっている。

本家での支援会話にあたる絆会話が有るのはタクミ、レオン、ルフレ、フレデリク、シーダ、リンダ、ウード。
意味深な言い回しが通用しないシーダに見事に負かされてしまったり、ifの世界に居残りなオーディンと同じ言動をするそっくりさんとのやりとりが特に趣深い。

ファイアーエムブレムヒーローズ

リリース初期から登場。現在通常版とハロウィン版が登場。

加虐性癖

通常版。兵種は弓歩兵。

原作同様速さと魔防に特化しており、魔防は「明鏡の一撃」で底上げできるため、魔道士キラーとして暴れ回る。

「キラーボウ」装備のため、奥義カウントが-1され、自分の魔防の50%を奥義ダメージに加算する「氷蒼」をバンバン放って敵をいたぶる。
しかし、速さと魔防に特化した分攻撃・守備が非常に低く、☆4の時点で攻撃が30にも到達しない等、特効や奥義がない状況では深刻な火力不足に悩まされる。

アップデートで専用武器「ゼロの虐弓」が追加。奥義カウント-1効果に加え、娘が持つ「シャイニングボウ」の相手の魔防が守備より5以上低ければダメージ+7の効果も追加され、ダメージを稼ぎやすくなった。さらに、特殊効果付与の錬成をすることで、相手より速さが1以上高ければ奥義カウント増加量+1の効果も追加されるため、火力に関してはある程度改善された。

禁断のいたずら

ハロウィン版。兵種は青弓重装。収穫祭の熱狂が禁断の夜を連れてくる…と紹介にあるがナニをする気だ。

重装ユニットにしては異常なまでに素早く、異常なまでに耐久面が貧弱という奇妙なステータス。特に速さは40近くある上、自分から攻撃した時、攻撃・速さを上げる「鬼神飛燕の一撃」、移動補助スキルを使ったor使われた時、攻撃・速さを上げる「攻撃速さの連携」でさらに伸ばせる。
貧弱な耐久を捨てるなら、勇者の弓+死線の組み合わせもあり。というか重装ユニットで死線をマトモに扱えるのは多分彼くらい。