エトレンジャーとは、NHK衛星第2テレビジョンで1995年4月7日から1996年1月26日まで放送されたアニメ作品である。正式作品名は「十二戦支爆烈エトレンジャー」。
「爆裂」と間違いやすいが正しくは「爆烈」である。
ファンの間では評価が高く、ビデオの発売が予定されていたが、製作会社(株)ルネッサンスと(株)I&Sの間で著作権を巡り裁判沙汰になってしまい、ビデオ発売はお蔵入りになってしまった。2000年に両社は和解。アニメシアターXにて数回放送された。しかし、放送されたのがいずれもBS放送とCS放送だった為、知名度は低く、隠れた名作的扱いになっている。youtubeとニコニコ動画でアップされ視聴することができ、全話視聴するにはニコニコ動画しかない貴重な作品。
ここは動物の精霊達が暮らす平和な楽園ムーゲン。ムーゲンは天空から延びている「ノベルポール」という巨大な柱によって支えられており、ノベルポールの中は人々が作り出した様々なお話(童話や昔話など)が集まった「ノベルワールド」で構成されている。ある日、邪霊王ニャンマーと名乗る謎の猫の精霊がムーゲンの破壊を企て、ノベルワールドに邪霊モンスターを送り込んだ。彼女の目的は邪霊モンスターの力で物語の世界を狂わせてしまおうというもの。物語が狂うとノベルワールドは崩壊し、ノベルポールは壊れてムーゲンは海の底に沈んでしまうのだった。ノベルワールドの異変を感じ取ったムーゲンの王女「オーラ姫」は、ムーゲンの守護神である12人の精霊達「エトレンジャー」を呼び寄せ、彼らをノベルワールドに送り込むのだった。果たしてエトレンジャーはノベルワールドを救うことができるのだろうか・・・?
タイトル通り、干支と戦隊物を組み合わせたものである。ベタの中のベタを突き進めた典型的なヒーローアニメであり、キャラクターの成長する姿の描写や、回によっては神作画や神脚本、戦闘シーンの込み入ったつくりなどに定評がある一方、時々みられる不安定な作画や「この世に甲殻類が栄えたためしはない!!」「中身が出ちゃうだろ!?」等の迷台詞、視聴者を意識したメタなセリフや描写など、本当にNHKのアニメなのか (BSだけど) と思わせるようなぶっ飛んだ内容に楽しみを見出すものもおおい。また、ギャグやカオスな展開のシーンからは想像がつかないほどのシリアスな場面を多く持ち、みるものに強い印象を残している。
制作費の関係からか声優の掛け持ちが常態化しており、王女オーラ姫とエトレンジャーのひとりであるタルトが川村万梨阿氏の掛け持ち、エトレンジャーのホルスとポチ郎が森川智之氏の掛け持ち、エトレンジャーのニョロリと時空移転マシーンのキリンダーが納谷六朗氏の掛け持ちとなっている。そのためたとえばニョロリのとキリンダーの会話では納谷氏の自問自答が見られるという貴重なアニメとなっている。さらにエトレンジャーのメンバーの声を当てている声優がノベルワールドの人物や敵キャラを当てることもあり、たとえばクリームの声を当てている氷上恭子が掛け持ちしている敵キャラの珠献は、闇クリームと呼ばれていたりもする。そしてノベルワールドの登場人物も、複数回に渡って別のキャラに同じ声優を当てることが常態化していて、ピカチュウ・光彦でおなじみの大谷育江さんが準レギュラーと呼ばれるにいたっている。
本作の主人公で、エトレンジャーのリーダー。本名・爆烈丸(ばくれつ・まる)。正義感は強く元気はいいが、おっちょこちょいで負けず嫌い。ネズミであるためか最初ははネコが苦手だったが、のちに克服する。必殺技はライトサーベルから繰り出す「爆烈疾風拳」。
ずんぐりむっくりとした体系と間延びした口調で語尾の「でウッシー」が口癖。一見するとのんびりしているように見えるが、赤いものを見ると猛牛と化する。エトレンジャー一の怪力でもある。出番は少ないが、女装回が2話もある。
ガタイのいい優男。サングラスのトラトラアイで巨大なトラに変身する。初期の頃はやや影が薄く、主に邪霊モンスターとの戦闘による呼び出しや女の子に惚れられるというパターンが多かった。途中から出番が増え、バク丸にネコ恐怖症を克服させたのも彼である。かつて、恋人のショコラがいたが…
本作のヒロイン。ごく普通のチャキチャキとした活発な女の子。お転婆で明るく、ちょっぴりわがままだがたまに女の子らしい一面も見せる。バク丸のことが好きだがなかなか気づかれていない。ニンジンのような「ステッキ」を一振りして、大人びたバニーガールの姿に変えることができる。
メンバー最年長で、エトレンジャーの中で一番大人びている。寡黙かつ紳士的で常に冷静な人。争い事を好まない平和主義者。戦闘力もトップクラスで、邪霊モンスターとの対戦にはよく呼び出しとして呼ばれていた。ドラゴンボールで巨大ドラゴンの姿に変身し、口から火を吐いたり、空を飛んだり、雷を落とすことができる。
エトレンジャーのブレイン的存在。頭の回転が速く、様々な作戦を思いつく。しかし、戦闘力は弱いので、自分は戦わず、主に邪霊モンスターの弱点を探って仲間をサポートする役目を担当している。頑固で融通が利かないところもあり、さらに煽てられると普段からは見せないハイテンションなところもある。
熱血風の青春青年。馬なのでエトレンジャーの中で一番足が早い。手に持った蹄鉄ブーメランが武器。マイペースで常に前向きな男。「青春だ」の掛け声をあげて、走り回っている。ピーターパンや白鯨など主役回が多いが、2回だけ出撃したのに目立っていない回があった。美少年顔が笑える。
「ですわ」口調で話す、お嬢様タイプの女の子。普段はおっとりしているが、ピンチになると仲間を置いて逃げ出したり、相手に毒舌や暴君を吐くところもある。潔癖症で少しでも服が汚れていると、カンカンになって手がつけられないことがある。マジカルコンパクトを所持。
腕白ないたずら小僧。元気はつらつとした男の子で、自分がクールだと思っている自惚れや。名前の通り、文句が多く、いつも毒舌ばかり言う。よく突っ走るがそれが原因で真っ先にやられることが多い。手に持った猿真似ボコーダーという、マイクロフォン型のアイテムで相手の声真似をして、いたずらや相手を騙すのに使う。サルであるため、木登りや猿芝居はお手の物。バナナが大好物
粋のいいアネゴ。メンバーの母親的存在。メカひよこの力で人間の姿と鳥の姿に切り替えることができる。勝ち気で男まさりだが、ちょっと怒りっぽいのが玉にキズ。攻撃的な面もあり、イライラするとメンバーに八つ当たりすることもある。そのほとんどが、バク丸、モンク、ポチ郎であることが多い。家事全般が得意な女の子らしい面もある。途中からガオウに一目惚れしていく。
自称サムライドッグ。本名・「佐々木ポチ郎」。「拙者」「ござる」が口癖で、剣術の扱いはお手の物。武器は骨如意棒で、伸縮自在で電撃も流す。モンクとはいつも喧嘩ばかりだが、話が進むごとにだんだんとお互いの距離が縮まり、今では仲の良い友人同士となっている。お菓子や甘いものが大好きで、服の中にお菓子を隠し持っている。サッカーが初めてでタルトにわざとぶつけるなど、自業自得なことが多い。
メンバー最年少でマスコット的存在。バク丸を兄貴分として慕っている。臆病で泣き虫だが、いざとなると勇気を振り絞る。必殺技はお腹から発射される「ビエー砲」。最終回ではパカラッチの遺言を守って、涙をこらえるといった彼の成長が見られる。
掲示板
38 ななしのよっしん
2021/05/29(土) 19:55:48 ID: Z+OmFV80Ci
著作権で2社が和解後に再放送されて、その後の1社が活動停止のような感じになっていたが
去年コラボをやっていた辺り、一応交渉はできるみたいだな
未来少年コナンみたいにデジタルリマスターで復活させて欲しいが、金がかかりそうな事は無理か…
39 ななしのよっしん
2021/06/03(木) 01:01:45 ID: vdmV8gr0nb
>>38
クルセイダークエストだっけ。韓国産のスマホゲーム。
令和になって再びエトレンジャーの名前を見ることになるとは思わなかった。
40 ななしのよっしん
2022/02/05(土) 04:28:13 ID: yifRSkXe/d
モンタナと同じで、そもそも様々なノベルや史実を元につくっちゃってるからソフト化無理じゃねえかなぁ・・・
まぁ著者はほぼ死後100年以上立ってる人ばかりだから本来はクリアしているはずなんだろうけど
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最終更新:2024/12/30(月) 23:00
最終更新:2024/12/30(月) 23:00
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