ナレーション「健康問題を理由に1年で辞任。それから5年、再選でどんな政策を目指していくのか。”強い日本””豊かな日本”とは。 アメリカ軍のオスプレイ配備を巡る混乱や、尖閣問題での中国との対立、安倍氏の外交政策について専門家は」
有馬晴海「安倍さんの一番の特徴は親米反中。非中というか反中。中国にはちょっと厳しい。でもアメリカの言うことはよく聞くのが安倍さんの外交の特徴的なことです。」
ナレーション「中国との緊張関係にどう対処するのか?昨夜、日本テレビ系のニュース番組で、自民党の安倍新総裁は」
安倍晋三「私は一番最初に訪問する国に中国を選びました。そして日中関係を改善しました。その中において戦略的互恵関係。お互いそういう利益を得ている関係ですね。ここをちゃんと踏まえながら、しかし国境を接しているんですから色んなぶつかり合いはありますよ。そこをコントロールしていこう」
ナレーション「今や経済的に切っても切れないパートナー、意見が食い違うことがあっても共通の利益を拡大する姿勢、”戦略的互恵関係”を築くという中国との合意事項を再確認していくといいます。」
ナレーション「円高などによる経済の低迷に苦しむ日本。消費税の増税などについて、安倍新総裁の経済政策は」
有馬晴海「消費税と言うのはやはりやむをえないというようなスタンスにあると思われますけれども、消費税消費税消費税と増税をしていくというスタンスをやっていくということではなくて、経済成長をやることで景気を上げることによって税収を上げていくということを同時に考えなければいけないというような、ごく当たり前の経済政策だと思います」
ナレーション「今後原発の増設はせず、2030年代の原発稼動ゼロを目指すと打ち出した民主党政権、この原発問題について、安倍新総裁の考えは」
有馬晴海「ある程度は使用していかなければいけないというスタンスに立っておられますので、自民党全体はそういう方向にありますし、党内でも同じような路線で進んでいけるということだと思いますが、ただし、国民の反発が出た時にどういうふうに国民の皆さんに説明ができるかという見所だというふうに思っています」
加藤浩次「まずテリーさん、これ安倍さんが自民党総裁になったことに対してどうお考えですか?」
テリー伊藤「もう昨日から今日はそれこそ新聞とかすごくマスコミを含めてテレビを含めて大きく取り上げてますよね。これ野党なのにこんなにすごいなぁと思うのは、やはりまもなく総選挙で自民党が勝つということを前提の下での報道の仕方だと思うんですけども、そうなると次の総理大臣になるということですから」
「はい、可能性はあると」
テリー伊藤「安倍さん一番僕は総裁戦での握手した後にいろいろお話したんですけども、何言ってるか分からないことを相変わらず言ってるんですね。一分で済むところを五分ぐらいグズグズグズグズ喋ってるって言うんで、で皆さんちょっと誤解しているのが、あの人病気になって辞めたわけじゃなくて、一年間やっててあまり成果が出なかったんで辞めたんですよね。だから病気のせいにするっていうのはどうかなぁと思うのと、あと領土問題と一緒に強気って言ってますよね。安倍さんこんなこと言ってるんですよね、「尖閣に場合によっては船着場を作る、港を作る、そして灯台も作る」っていうんだけど、実際問題として船着場を作るのに2年かかりますよ。最初にまず船着場を作るのにあそこヘリポートを作って荷物を運んで、灯台を作るなりしたら2年間あんなところで作ってたってあの強気な発言の、そうしたら経済なんかうまくいくわけないじゃないですか。あんな国が大騒ぎしているんだから。ちょっとそこんとこねかっこいいこというのは分かるけども、実際問題として経済を優先するんだったら本当に中国・韓国とどういう風に実質的な付き合いをしていくかっていうことを言わないと、今はいいですよカッコいいこというのは「日本を守る」とか「日本はもっと強くなればいいんだ」とか言うのはいいかもしれないけど」
加藤浩次「そこで互恵関係という言葉を使っている・・・」
テリー伊藤「いや互恵関係っつったってそこに港作ったって何で互恵関係できるんですか。そういうことって言うのは冷静に考えれば出てくることですよ。安倍さんこんなこと言ってるんですよね。自分が総理大臣辞めたときに「絶対に私は次に総理大臣になっても靖国行く」って行ってるんですよ。で来年の8月行きますよ。どうなるんですかそれ。そんなことがねぇ。分かんないんだよねぇ。カッコいいことばっかり言ってるからぁ。これねぇ、今回カッコいいこといってるんですよ。ほとんど同じこといってますよね」
「そうですよね。あまり批判が無かったですよね。意見が対立する部分は無かったですよね」
テリー伊藤「だから本当にねぇ、耳障りのいいことばかり言っているのがものすごく気になるのよね。なんかさぁ、もっとこうなんていうのかなぁ、あんな感じで本当に戦っていけるのかなぁと、すごく気の弱い人がさぁ、武器もったみたいなかんじがしてねぇ。すごくねえ。不安ですよ。僕ずーっと生きてきて、色んな総理大臣会ってきましたよ。今回一番不安ですね。もっと本当に度胸座っているというかがないと、やっていけるのかなぁと」
加藤浩次「それで衆院選がいつになるのかと10月か11月になるのか、来年1月になるのか言われていますけど、そこでどういった具体策を出してこれるか・・・」
テリー伊藤「町の人も結構のんきですよ「2回目だからいいか」ってどうなのかなぁって、もっと本当に危機感持ったほうがいいと思いますよ」
加藤浩次「戦局でもっと見極めないといけないですね」
小倉智昭「突然総理を辞任してからもう5年経つんですね。さまざまな方面から不安の声もあがっております」
ナレーション「過去最多の5人が出馬した自民党総裁選。議員たちが選んだのは安倍晋三氏だった。」
福島瑞穂党首(社民党)「首相を投げ出した人を国会議員が選んだとしても、国民は自民党を支持しないでしょう」
東祥三幹事長(国民の生活が第一)「民意と逆の方向で議員は議員同士でという議員と民意で乖離がある」
ナレーション「早くも飛び交う厳しい批判。若くクリーンなイメージは一気に崩れ去った。」
本間正明政府税調会長(当時)「誠実に交際をしておるところでございます」
ナレーション「安倍総理肝いりの人事だった本間正明政府税調会長、都内の公務員宿舎で妻とは別の女性と暮らしていると一部週刊誌が報道、その後辞任。事務所費問題や献金問題など、数々の追及を受けていた松岡利勝農水大臣、議員宿舎で首をつり、自ら命を絶った。相次ぐスキャンダルに加え大臣の失言が追い討ちをかける」
久間章生防衛庁長(当時)「しょうがないな まぁいいやっていう、そういういつもの口癖みたいな」
ナレーション「久間章生元防衛大臣が、広島への原爆投下について「しょうがない」と発言、次々と閣僚が辞任する事態に、当時野党だった民主党からは」
菅直人代表代行(民主党 当時)「安倍内閣というものはまさに”お友達内閣”」
小倉智昭「田中さんは安倍さんにどのぐらい期待していますか?」
田中雅子(元ユニクロマネージャー 経営コンサルティング・田中総研代表)「そうですね。もう安倍さんの先ほどのVTRの通り、辞め方が非常に一年でもうお腹痛くなっちゃって辞めちゃったっていうことで」
田中雅子「そうなんです。我々の国のリーダーがですよ、そういう人がね、そういう辞め方としたっていう印象は本当にインパクトが大きかったんですよね。ですから安倍さんがこれで今後どうなるか分かりませんけども、本当に日本のリーダーとしてやっていただくっていうことになれば、この失敗をね、以前の、本当に生かしていただいて、今非常に色んな経済も政治も厳しい局面にあると思うんですよ。ですから本当にねぇ、本当にねぇ、病気で辞めるなんてあの二度と言って欲しくないし、本当に実行に移していってほしいなぁというふうに思いますね」
小倉智昭「小泉(新次郎)議員が実に面白いたとえをしていましたけど」
小倉智昭「そういうことかっていう。彼が状況前に意思表示をしていたら状況変わったかなって言うくらいありますね」
田崎史郎(時事通信社・解説委員)「石破さんになって欲しかったという悔しさを上手くたとえた感じが非常に現場で聞いていてしました」
小倉智昭「これ、国会議員の投票って言うのは田崎さん普通だったら何が何でもこの人に総理大臣をやってもらいたいとか総裁になってもらいたいっていう気持ちの裏づけがあるはずなんですけど、このシステムで行くとどうもそうでもないみたい」
田中雅子「なんかそんなねぇ、どうも解せないのがこの選挙のやり方がなんでこういうことになっているっていうのが私は素人なのでよく分からなんですね。党員の方が圧倒的に石破さんが民意を反映して、普通だったら石破さんが当選するだろうということなんですけども、ここで何かどうしてまた国会議員の、まぁ国会議員は我々国民が選んだから民意が反映されているんだっていう理論なんですよね。だからでも圧倒的に勝ってたのにあれっていう感じで、ちょっとあの私にしてみれば3年前に政権が変わって、昔のなんか自民党に、なんかこう派閥とかね、の、そんななんか自民党に戻っちゃったようなー、気がしまして、新しい自民党っていうイメージは、なんか、ちょっと出なかったんじゃないかなと思ったりするわけなんですけどもね」
小倉智昭「一回目は石破さんに当選したのに、二回目の決選投票は安倍さんに投票した人もいるっていう。それなんで?」
田崎史郎「それは石破さんが嫌いだとか、あの野郎俺に挨拶しかことが無いとか、で安倍さんに嫌な人たちは「ちょっとあの安倍さんに任せて中国韓国との件大丈夫なのか」と」
田崎史郎「感情ですけども、所詮政治は人間がやってることだからやっぱりそこは感情混ざるんですね」
小倉智昭「しかしまぁこれで自民党はまとまれるのかと、昨日みんなでねぇ、手をつないで万歳してましたよ。いつもやるんだよねあれね。「挙党一致で」って必ずいうんだよ。でも本当に挙党一致で自民党はやっていけるんですか?」
田崎史郎「僕はやっていけると思いますね。それはやっぱり総選挙に向けて一丸となって政権を奪還するんだっていう大きな目標があるんですね。政権奪還した後は人事でガタガタガタってするに決まってんだけれども、今は民主党政権から政権を奪い返すっていう共通の目標があるんでその間は大丈夫ですよ」
田崎史郎「選挙終わったら今度は権力握りますから、握る可能性が高いわけですね」
田崎史郎「そしたらまた権力握るといかに皆さんでシェアしあうかって問題になるから、権力から飛び出すのは損だって頭になるわけですよ」
小倉智昭「非常に分かりやすいね」
小倉智昭「分かりやすいけど悲しくなるね」
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「この安倍さん皆さんご存知の通り総裁再任ですよね。そしてひょっとしたら解散総選挙の後にもう一度総理になられるかもしれません。まだ分かりませんが。前に、5年前に政権が倒れたときについてですねこのテレビで、コメンテーターや評論家の方々、特にコメンテーター、職業的なコメンテーターの中に「前の政権は1年間あったのに、何も成果が無かったんだから倒れた」と仰った方がいます。それは真っ赤な嘘です。これはですね、安倍政権に対する見方がいろいろあるって問題じゃないんです。事実に反しているからこれは勉強されていない、嘘ですから。そういうことを天下の公器のテレビでは言ってはいけないと思います。」
外部リンク
- フジテレビ『とくダネ!』で厚生省指定の難病を「お腹が痛くて」と表現し安倍総裁批判
- 小倉智昭が“腹痛”発言を謝罪、安倍晋三総裁の持病揶揄で批判噴出。
- 「とくダネ」発言を田中氏謝罪、安倍晋三総裁の持病揶揄で批判。
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