グレンゼブルとは、MHFに登場する飛竜種モンスターである。別名は「蛮竜」。
概要
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シーズン9.0“瀑突、グレンゼブル”(2010/9/29)にて実装。同時に追加された新マップ「高地」に生息する。
登場するクエストはHR22~、HR71~、そしてHR100~(剛種)と、下位から凄腕までが揃っている。
刺々しい見た目、怒り時の攻撃力上昇率、大ぶりで高威力の攻撃、生産できる装備のデザイン、どれをとっても「蛮竜」の名に相応しいモンスターであるが、後述のちょっとドジ可愛い一面も。
ギウラスによると「強いて言うなら,手数は少ないですが,パワフルな攻撃をしてくる重量級のモンスターになります。既存モンスターでいうとグラビモスに近い印象で,たまにコミカルで可愛らしい動きも見せます。」とのこと。
かつては超絶不人気(後述)だったが、現在はMHFでハメが廃れた事と特異個体と下記のG級個体のおかげでそこまで印象は酷くはない。
MHF-G2(2013/9/18)でG級対応。難易度は★7。
ベースは剛種で新行動は無いが、角振り上げで岩と落とし穴が出る。
武器も概ね優秀であり、G2~G3にはこいつの装備から作れる珠が強かったため一時代を作り上げたほどである。時が進んだ今は流石に勢いは落ちたが、ハンターナビどおりにG級の序盤をめていけば初めての★7モンスターとして戦うことになるだろう。
外観、行動など
頭にまるでリーゼントのごとく生えている立派な角がとても印象的。この角を活かした攻撃はどれも強力で、その角を付き出しての突進は洞窟内にある石柱をぶち折ってしまう程の威力を誇る。この角はトルコ石のような見た目で、実際に斬属性の武器ではまず折ることができない程に硬い。「石っぽいなら叩けばいいだろう」と思うところだが、実のところ打も大して有効ではない。
水を攻撃に使うモンスターでもある。水を活かしたブレスは2種あり、水弾を弧を描いて撃ち出すものと、ガノトトスのようにレーザーの如く発射するものがある。後者は下位と上位では一直線に撃ってくるだけだが、剛種のみ怒り時に薙ぎ払いとなるため攻撃範囲がとても広くなる。
高地に実装された新要素「気候変化」により攻撃パターンが変わると言う特徴を持っており、雷雲が出ることで晴れの間にはしてこなかった攻撃を行うようになる。具体的にどう変化するかは動画を参考にした方が分かりやすいだろう。
下位のグレンゼブルは怒らない。上位から怒るようになり、怒り状態となるとその攻撃力は非怒り時の2.2倍にも上昇する。この上昇率はかなり高く、実装時点で全モンスター中6番手であった。怒り時に攻撃力が跳ね上がることで有名なレウスの2.4倍に比肩し、また他のモンスターの多くは1.5倍前後であることから、蛮竜と言う名前らしい激昂具合である。
適正装備ではよくしなる尻尾振りで7~9割、ブレスや暴風などが直撃すれば死ねる。
剛種は他のモンスターも強力であり抜きんでた攻撃力ではないが、上位個体がそれとあまり変わらない攻撃力なので上位モンスターの中では異常な攻撃力を持っており、HR71なりたてで挑むと即死の危険がある。
また、G9.1で剛種が弱体化したのでさらに差が縮まっている。
ちなみにベルキュロスのように初期エリアにハンターが入ることで降りてくるのだが、
上記のギウラスの発言のコミカル部分として、
極稀に登場時に足を滑らせてコケる。慌てて起き上がり威嚇してくる姿は一度は見ておきたい。
生態
見た目にしろ攻撃にしろ、蛮竜の名に恥じない荒々しさが際立つモンスターであるが、生息地である高地では、他のモンスター(エルペとブルック)と共存しているという設定であり、荒々しさだけでなく、共存の道を選べるだけの知能もあるモンスターと言っていいだろう。
食性に関しては衝撃的であるが肉食らしい。不良らしく強い相手との戦いを望んでいるようであり、威嚇しても襲い掛かってくる相手だけ捕食するようだ。なんでも食おうとするパリアプリアなどが犠牲になっているのかもしれない。
余談だが眠っているときの声がNINTENDO64時代のクッパの声にそっくりである。
生産できる武器防具
生産できる武器は怒髪○○という名前がつき、見た目はどれも仰々しい。ところどころに棘やチェーンがあしらわれており、どこか昭和の不良学生や暴走族が手にするエモノを彷彿とさせる。笛の音色ときたらそれはもう・・・
しかしながら赤旋律がなく「攻撃力UP【大】」が吹けないので、めったにお目にかかれないのが欠点か。
防具のイメージCGではハンターがウンコ座りしているだけではなく、頭防具がおもいっきりリーゼントのようになっており、これまたワルなイメージを醸し出している。武器防具一貫したコンセプトの、ある意味ではいい例と言えるだろう。
実装当時は武器に性能がいいものが少ししかなく注目度はそれほどでもなかったのだが、最近のアップデートでは性能が高い武器が次々登場している。
攻撃力が高くて比較的簡単に作れる(というか剛種武器より強い)SP武器のヘビィボウガン「怒髪重砲【紅桜】SP」、剛種武器系のハンマー(通称グンマー)、剛種武器系の双剣、後述の飛竜種の逆鱗を使うが高性能な剛種武器系水貫通弓が特に人気となった。
グレンなんとかさん
ネ実2やブログなどで見られるグレンゼブルの蔑称…というよりは愛称。
こう呼ばれるようになったのは、多災なハメ対策の結果不人気なモンスターになったことと公式にグレンゼ ル ブ と名前を間違えられたことが原因と見られている。
この一件からよく名前を忘れられる某ラノベのシスター、インなんとかさん…インクリュージョンさんだっけ?のように「グレンなんとかさん」と呼ばれるようになったようだ。また「グなんとかさん」と頭の一文字しか覚えてもらえていないケースもある。
アニメのブームが終わった現在では単にグと呼ばれることが多い。
F5のフロンティア通信でグレンゼブルの別称が「グ」と表記されているなど、運営も公認している呼び名のようだ。
Google検索をかけてみるとどちらも使われていることが分かるので、暇な時にでも検索してみてはいかが?
前述の通り不人気は実装~特異個体登場のF.4ぐらいまでであり、G級での活躍も相まって現在はそういった風潮は無い。
不人気と言われた所以
ハメ対策
グレンゼブルには下記の通り当時流行の戦術対策と思しき調整が施されている。
- 落とし穴に落ちた際の前方のみ暴れモーションに攻撃判定+吹き飛ばし効果がある
- 剛種のシビレ罠効果時間が3秒と極端に短い(基本は8~10秒)
- 麻痺が解けた直後にカウンターの麻痺ガスを放出する
- 弱点部位が低いところにはない(怯みハメ対策)
- 足に火属性が通らない(渇愛対策)
- というか属性自体ほとんど通らない。
- 謎の判定があり隙間があるように見えるのに腹下に潜れない上に足の肉質が硬い(双剣対策)
- 詐欺ではないが尻尾を始めとして判定が凶悪
- グレンゼブルに限った話ではないが高地は悪天候時ランダムに落雷がある(モンスターもダメージと麻痺は受けるが)
これらは後述する蛮竜の靭尾やその他レア素材の収集に支障をきたし、結果、効率狩りを好む層やガチもやるが難素材は効率良く集めたい層などから毛嫌いされる原因となった。よって不人気と言われた理由の一つと言えるだろう。
しかし、SR全盛期ごろからハメ自体がほぼ廃れており、罠や怯みなどのハメ対策に関してはハードコアクエストにも存在しているが好評なコンテンツなので、対策とガチの楽しさのさじ加減を測る試金石としては十分に働いたのかもしれない。
ちなみに、弱点が翼と尻尾の先にある水色の棘でそれ以外の肉質は固めにできてある(特に足や腹)、
つまり実装時点では双剣に対するメタ的なモンスターとして殴り易い部位を硬くして殴りにくい部位を極端に柔らかくしたのだが、
後にそのツケが回ってきたのか、キリン同様穿龍棍リーチ短モードのカモになってしまった。
グレンFXの悪夢
不人気と言われるようになった最大の原因はおそらくグレンゼブルのFX防具の強化素材だろう。
グレンFX実装当時ガンナー側の性能がかなり高いと持て囃され、実際にグレンFXなしでは組めないスキル構成も存在した。そのため多くのプレイヤーがグレンFXの作成に挑んだのだが…
蛮竜の靱尾x25
がそのプレイヤーの前に万里の長城のごとく立ち塞がった。
蛮竜の靱尾は尻尾からの剥ぎとりのみ10%と入手確率が低く、救済クエストは1回も配信されていない。
そしてグレンゼブルの尻尾切断は「残りHP20%未満」「1200ダメージの蓄積」「麻痺・シビレ罠・スタン・転倒中切断不可」
と、何かと条件が厳しいため、切断は最初から狙っていないとなかなかに難しい。
当時は溜め4もなく、効率良く尻尾を切断する方法が確立されて広まることはなかった。かと言ってガチorまったりやっていてはいつ揃うのかも分からないレベルである。そのため諦める人が続出し、グレンの募集は日に日に減ってしまったようだ。
実際に自由区人気クエストランキングからは、下位が実装初週4位、3週目でも3位にランクインしたのに対し、上位は1週目の6位のみで3週目は姿を消した(2週目は狩人祭でボーナス試練などがランクインしていたため参考外)。求人区に移ったとも考えられるため参考程度ではあるが、少なくとも自由区における募集は減ったと分かる。
グレンFXを諦めたかどうかを猟団員等に聞いてみると、当時の様子がぼんやり見えてくるかもしれない。
しかしながら、G9.1(2016年3月)において、HR及びSR帯のほぼ全ての武具作成が大幅に緩和、
防具に関しては生産及びF、FXなどへの派生時のみ通常素材を使用しLv2~7の強化が、
同じ分家であるPシリーズよろしく各種鎧玉になった。
これによってグレンFXの作成難易度は過去のものとなった。
まとめ
尻尾回転の超攻撃力といった疑問の残る調整、落雷や沸くたびに突っ込んでくるブルック等の高地の仕様など、グレンに関わる批判点は前述したもの以外にもいくつかある。しかしそれらを抜きにしても、各種ハメ対策が効率層を離れさせ、そしてストッパー素材はガチ層やまったり層までをも絶望の淵に追い込んでしまい、募集数は減る一方となってしまった、というのが「不人気」や「過疎」と言われるようになるまでの流れだと推測される。
アクラU系防具の需要がほぼなくなってしまったジェビアさんもそうだが、素材の用途と入手手段に恵まれないとこうまで言われてしまうのか、という典型例がこのグレンゼブルなのだろう。需要不足は恐ろしいのう!
なお、2011年の第一回人気投票では19匹中11位(投票率4.18%)と、中の下という芳しくない結果に終っている(初のオリジナルモンスターにして繁殖期と希少種までいるのに、投票率が3匹合計でも2.84%の糞鳥ヒプノックに比べれば随分だが…)。
ちなみに、2014年の第二回では13位。モンスター自体が大幅に増えた中でこの順位を維持しているのは上出来と言えるかもしれない。
なおこれはあくまでも通常個体の話であり、F4に特異個体が実装され以降まるで手のひらを返したようにぐーんと評価が上昇した。
飛竜種の逆鱗と睡眠溜め4
剛グレンの実装からしばらくして、剛種の尻尾剥ぎ取りに「飛竜種の逆鱗」というレア素材が追加された。その確率なんと5%。また尻尾のせいでプレイヤー涙目かと思われたが、睡眠溜め4という安定した狩り方がPT全員剥ぎとり装備でも成立するため、プレイヤーたちは靭尾ほどではないと一応胸をなでおろした。
一方で眠らされて尻尾に大ダメージを受けたと思ったらまた即座に眠らされ、あげく尻尾をブーメランでちょん切られるグレンの姿には同情を禁じ得ない。
ただ、逆鱗に対する批判は相当数あったようで、動画版運営レポートで懺悔の対象となった程である。
運営の都合でこんなものを尻尾に埋め込まれてしまったグレンさん(´・ω・)カワイソス
しかしながら、この戦法はグレンゼブルの特異個体化、量産型スピネル玉鋼の登場といった環境の変化と睡眠タル爆弾が無駄、戦法を理解していない人がいるとグダるという問題点から、効率を意識してハメるよりガチンコ勝負をしたほうが極めて良く斬れるという結論に達し、完全な過去の遺物として徐々に廃れていった。
また、MHF-G9.1のHRSR帯緩和の影響で要求数自体も減り、
尻尾剥ぎ取り確率の上方修正に加えて本体剥ぎ取りや捕獲報酬でも出るようになったため、
これも過去の伝説となった。
特異個体
フォワード4(2012/5/23)で実装。爪や角がより鋭くなり、全体的に黒味がかかっている。
通常個体だと尻尾回転の理不尽なしなり具合と上位のバ火力が非常に悪評であったが、前者の頻度減少など特異個体ではこれらの欠点が修正され原種より戦いやすくなった。
数多のハメ対策も、もともとHCは罠で拘束できないガチ仕様なので気にならない。
怒り状態になるとグレンゼブルの攻撃力があがるものの、防御力も下がるようになったので、適当なPTでも五分程で剛種の尻尾が切れるくらいのダメージが与えられるようになった。
特異個体ゆえに状態異常をかけにくいこともあり、ガチでやったほうが早く逆鱗を集められるようになっていることで睡眠溜め4が廃れた。
新技もデンプシーは出だしがこかし判定、
角叩き付けはフレーム回避などで対処が出来る上尻尾側に判定が無い、
行動速度と攻撃範囲を拡張する沸騰怒り状態以降も怯みでキャンセル可能、
としっかり見切ることで対処+反撃できるようになっている。
通常個体と比べ戦っていて面白いと多くのユーザーから支持を受け、今まで不人気だったグレンゼブルの人気は大幅にアップ。グレンゼブルの剛種武器が強いのもあり、ギルド優先依頼の日にグレンゼブルが回ってくると多くのユーザーが逆鱗、紙、HC素材を集めようと募集が飛び交うようになった。
上述の通りグレンゼブルも多くの特異個体のように強くはなったが通常個体のストレス要素などが改善されており、
それを象徴する逸話として、
実装当初は通常個体の凶悪さゆえに拡散祭り指定まみれになったが、
まともに戦って問題ないことが判明し普通の募集に切り替わっていった、
というものがある。
漸く彼らにも春の季節がやってきたのだ。
関連動画
グレンゼブルの一日
5時 雷に撃たれて起床
5時半 エルペ達を洞窟においやる
6時 二度寝
8時 雷に撃たれて起床
9時 朝ごはん。水をガブ飲み
10時 晴れたのを確認。エルペ達を洞窟から追い出す。
11時 高地を散歩。うっかりブルックを踏みつけすっ転んだ後にどつかれる。
12時 昼ごはん。水をガブ飲みの後昼寝
14時 雷に撃たれて起床
15時 エルペとブルックの数が足りない。高地を探索
15時半 エルペとブルックの迷子を確認。洞窟に連れ帰る
16時 洞窟に到着。無数のブルック達にどつかれる。
17時 高地崖上にてフテ寝
18時 雷に撃たれてマヒ
19時 ハンター来襲。全身部位が破壊されるも激運ハンターを3乙させ辛くも撃退。
20時 傷を癒す為睡眠
21時 雷に撃たれ起床
22時 洞窟に帰る。木の実や葉っぱが置いてあったので夕食
23時 今晩も天気が悪い。エルペとブルックを洞窟に追い込む
24時 星が見えてきた。安心して睡眠
グレンゼブルの一年
温暖期・昼
グレンゼブル、暴虐の時。エルペ達の尻を容赦なくひっぱたき、誤飲した鉱石を取り除く。
必要とあればブルックにも容赦しないが、その後どつかれる。
温暖期・夜
グレンゼブル、雄飛の時。激しい羽ばたきが、洞窟内に強風を呼ぶ
洞窟内の生き物達の体温を下げ、安眠に導くのだ。翌朝のグレンゼブルの目は血走る。
寒冷期・昼
グレンゼブル、激昂の時。必殺の角と水ブレスがうなりをあげる。
高地は耕し潤され、草食種達の明日の糧が芽生えてゆく。グレンゼブルの腹も鳴る。
寒冷期・夜
グレンゼブル、瀑突の時。暖かな洞窟を占拠する邪魔な岩を、すべて粉砕する時が来た。
尚、その後エルペブルックメラルーが殺到する為、結局は崖上が寝床となる。
繁殖期・昼
グレンゼブル、忍耐の時。草食種達が産みの苦しみを味わっている。
外で雷雨に打たれながら、ただひたすら新たな生命の産声を待つ。
繁殖期・夜
さらばグレンゼブル。充分にエルペとブルックの数は増えた。
暴君の居場所が無いことを悟ったグレンゼブルは、次の高地へと旅立つのだ。
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